FALLs ADVENTURE   作:オカタヌキ

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ネーム練ってたらグダグダとあっという間に半月経っていました。早速幸先不安になってきた……


102番道路 シンクロする思い

「チャモちゃん、"ひのこ"よ!」

 

 「キモリ、“はたく”だ!」

 

 「グラロウ、”みずでっぽう”!」

 

 現在102番道路。ケンタたちは野生のポケモンとのバトルでポケモンたちのレベル上げに励んでいた。ケンタの新しい仲間、グラロウと名付けられたミズゴロウのみずでっぽうを受け、ポチエナは目を回して倒れる。それを見たグラロウは喜びケンタへ駆け寄った。

 

 「ゴリョッ、ゴリョゴリョ!!」

「ああ、よくやったな。偉いぞグラロウ。」

 

 ケンタは、駆け寄るグラロウを抱き留めその頭をなでる。ひんやりとした感触が心地よく、グラロウも気持ちよさそうになでられていた。

 

「やったー!勝ったー!」

「チャモー!」

 

一方ハルカも、ポチエナが目を回して倒れるのを見てチャモを抱き上げぴょんぴょんとび跳ねる。チャモもまた全身で喜びを表していた。

 

 「こらこらハルカ。嬉しいのはわかるけど、先にチャモの回復」

 「あっ!そっか!ごめんねチャモちゃん」

 

 ハルカはチャモを地面に降ろすとカバンを弄りポケモン用傷薬(ゲームで言うところのきずぐすり)を探す。その間に、ケンタは倒れているポチエナたちにオレンの実を与えていた。

 

 「大丈夫かい?付き合ってくれてあんがとよ。」

「「「ぎゃう!」」」

 

きのみを平らげやぶへ走り去るポチエナたちを見送ると、ケンタはポケモン図鑑を取り出しデータを確認する。

 

 「えーと、ポチエナ、ケムッソ、ハスボー、アメタマ及びその進化系……大まかな分布に変化はない、か。」

「それがフィールドワークなの?」

 「そ、こうして各生息地で出会ったポケモンを記録したり、ゲットして研究所に転送して、調査してもらってからまた放したりって感じだな。

 「へぇ~」

 

 興味深げに図鑑を覗きこむハルカに対し、ケンタは大まかに自分の仕事を説明する。そこへ同様にキモリのバトルを終えたユウキが歩み寄る。

 

 「キモリ達もだいぶバトルに慣れましたね。」

 「だな。よし、ぼちぼちトウカへ繰り出そうか。師匠にも挨拶しておこう。」

 

 「そうですね」

 「はーい!」

 

 そうして、ケンタ一行は小休止を挟んでからトウカシティへと向かっていった。

 

 

 


 

 自然と人が触れ合う街、トウカシティ。緑に囲まれのどかな時間の流れる街である。同時に、ポケモントレーナーの登竜門、ポケモンジムのある街としても有名だった。

 

 「なかなかいい勝負だったよ。またいつでも挑戦にきなさい。成長した君とポケモンたちを楽しみにしているよ。」

 「はい!ありがとうございました、センリさん!」

 

 そう言ってチャレンジャーを見送る男。彼こそが、強さを追い求める男・トウカジムのジムリーダー、センリである。

 

 「お久しぶりです、師匠。」

 「ん?……おお!ケンタじゃないか!それに、ユウキにハルカちゃんも!」

 

掛けられた懐かしい声に振り向くと、学友であるオダマキの息子にして自分の弟子であるケンタ、そしてその妹のハルカと自身の息子の姿があった。

 

 「こんにちはーセンリおじさん!」

 「お久しぶりです父さん。」

 

 「(お、おじさん……)や、やあ。よく来たねみんな。立ち話も何だし、中で話そうか……」

 

 ハルカの何気ないおじさんの言葉に軽くショックを受けつつも、センリはケンタたちをジムに招き入れた。

 

「……ハルカ、今度から師匠におじさんは止めようか」

「?? わかった~」

 


 

 

「……さて。改めて、ようこそトウカジムへ。オダマキから話は聞いているよ。」

「はい、まずは二人を連れて各地のジムを回ってみようとおもってます。」

 

道場造りのジムの中、改めてセンリはケンタたちに向き直る。オダマキからの伝手で、かつて住んでいたジョウトの地で鍛えた弟子と、自分の息子たちがリーグを目指して旅立ったことを電話で聞いたときはなかなか感傷深いものがあった。

 

「なるほど、君がついているならユウキたちも安心だろう。なにせ私とオダマキのお墨付きだ。二人とも、彼からトレーナーについてしっかり学ぶんだぞ?」

「「はい!!」」

 

ユウキとハルカの返事を聞いてセンリはうんうんとうなずく。この短期間でしっかりと信頼を築いているようだ。

 

「それで、この度……」

「リーダー、少しよろしいでしょうか?」

 

ケンタが何か言いかけたところに、ジムトレーナーの一人がセンリに話しかける。

 

「うん?どうしたのかね?」

「ええ、それが……」

 

 

 

 


 

 

「ミツル君大丈夫かい?」

「キツかったら行ってね」

「は、はい。平気です。」

 

「あ、ミツル君、その葉っぱ触っちゃだめだよ?かぶれるから」

「あ、はい。わかりました」

 

再び場所は移り、102番道路の林道。ケンタたちはトウカジムに訪ねてきた緑髪の少年、ミツルを連れて森の中を散策していた。

 

「それで、ミツル君。具体的にどんなポケモンが欲しいとかはあるの?」

「え?ああいやっ、その、とくには……」

 

今回ミツルが訪ねてきたわけは、今日から親戚の家に引っ越すことになったものの、一人では寂しいからポケモンを連れていきたいと思い、それでセンリに相談にきたといういきさつだった。ジムリーダーであるセンリはトウカの顔役でもあり、住民からポケモン関連の相談を受けることも珍しくない。

 

『みんな、せっかくだからミツル君のゲットの手伝いをしてやってくれないか?』

 

そうセンリに頼まれて、ケンタ一行はミツルをつれて彼のパートナーになるポケモンを探しているのだ。

 

「この辺りにはどんなポケモンが生息してるんですか?」

「そうだな……ポチエナ、ジグザグマ、ケムッソ、タネボー。水辺だとヘイガニ、ハスボー、マリル……ああ、珍しいとこだとラルトスなんてのもいるな。」

「へぇ~」

 

「あの、その…ラルトスって、どんなポケモンですか?」

 

ケンタの並べた名前の中で、ミツルが興味がわいたのかラルトスについて尋ねる。

 

「きもちポケモン ラルトス。人間やポケモンの感情を感じ取ることができるポケモンだ。滅多に人前には現れないが、穏やかな心の持ち主には近づいてくるって話だ。」

 

「ラル~」

 

「そうそうこんな感じの……うぇ?」

 

ケンタがラルトスについて説明するなか、フキの茂みから現れたのは、見まごうことないラルトスだった。

 

「け、ケンタさん…!」

「ああ、正真正銘ラルトスだ…」

 

まさかの来訪者にユウキとケンタは面食らい、当のラルトスはそんな一行の様子にコテンと首をかしげる。そんな中、唯一ハルカは興奮した様子でミツルの肩を揺さぶる。

 

「ちゃ、チャンスだよミツル君!ほらほら、ゲットゲット!!」

「え?あっはい!」

 

ハルカの呼びかけで我に返ったミツルは、慌ててモンスターボールを取り出そうとするが、手が滑ってこぼれ落としてしまう。

 

「ラ~ル」

「あっ」

 

ミツルは慌てて拾おうとするが、それを見たラルトスは”ねんりき”でボールを浮かび上がらせ、ミツルの目の前に差し出した。

 

「ラル」

「あ、ありがとう。」

 

ミツルは恐る恐るボールを受け取り、それをみていたケンタは彼に声をかける。

 

「ミツル君。さっきも言ったが、ラルトスは相手の感情を読み取る。君の思いをしっかり込めて、その子に伝えるんだ。」

 

「え?……は、はいっ!」

 

(僕の……僕の思い!)

 

ミツルはボールを握りしめ、まっすぐにラルトスを見つめる。そしてラルトスもまた、ミツルの目を真っ直ぐに見つめ返した。ミツルはゆっくりと歩み寄り、ボールを目の前に差し出した。

 

「……僕と、僕と一緒に来てくれますか?」

 

「……ラルッ」

 

ラルトスはボールのスイッチに触れることで答え、そしてボールの中へと納まった。

 

「こ…これって……!」

「ああ、正真正銘のゲットだ。」

 

「や、やった……やったあ!!僕の、僕のポケモンだぁ!!」

 

ミツルは感動を噛みしめんばかりに喜んで飛び上がった。

 

「やったなミツル!」

「おめでとうミツル君!」

 

「ありがとうございます!みなさんのおかげです!」

 

「何言ってるんだ。君の思いが通じたからラルトスがゲットできたんだ。君のお手柄だよ。」

 

「ケンタさん……」

「おめでとう、ミツル君。」

 

「~~~ッ!!……はいっ!!」

 

その時、突如凄まじいスピードで伸びた長いひも状の何かが、ミツルの手からボールをかすめ取った。

 

「えっ!?」

「な、何!?」

「ぼ、僕のボールが!?」

 

ユウキ達が騒然とする中、ただ一人ケンタは、()()()()()()()()()()を見据えていた。

正直 挿し絵って必要でしょうか?

  • 一話に一枚欲しい
  • あった方が面白い
  • 文章だけで表現して欲しい
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