「行ってきます!お兄ちゃん!」
「ああ、車や自転車には気を付けろよ?」
「うん!分かってるよ!」
少女は元気良く手を振りながら玄関から飛び出し、学校へと向かっていく。そして一方玄関に残ったもう一人は
「さて、俺も学校に行くか」
少女を見送った青年はリビングにある制服を着て、鞄を持ち、家の窓締めをしてから玄関の鍵を閉めて学校に向かう
彼の名前は月島蓮(つきしま・れん)
普通の高校に通い、特に目立つ事も無い、良くも悪くも平凡な青年と周りは認識しているが1つ普通とは掛け離れた物がある。それは
「あ、あの月島さん!こ、これ受け取ってください!」
そう言って顔を真っ赤にさせ、可愛らしいピンクの紙にハートマークのシールが貼られたそれはまさにラブレターだった
「へ、返事はまた今度お願いします!」
「え、あ、はい」
そう言い彼女は顔を真っ赤にさせながら少し遠くから此方を伺う仲間の元へと帰っていく
普通に見れば男女の恋愛なのだが彼女の背中に背負うものを見れば人目で気が付く
(また小学生からラブレター貰っちゃった。どうしよう……)
走り去る彼女の背中には真っ赤なランドセルが背負われていた。そう、先程の告白は小学生の女の子からの告白だった。 蓮が今月で小学生の女の子から告白された数は既に20を越えており、何れも美少女レベルの女の子ばかりだった
(流石に読まないのも可哀想だしなぁ。後で読んでからキチンと彼女の気持ちに答えないと失礼だよな)
彼が普通とは掛け離れていたのはこの小学生の女の子からの告白の数とその少女達が行うストーカー行為に悩まされていることだった
(最初は何かの冗談で断っていたのに最近じゃあガチの物が大量に送られてくる。本当にヤバイ)
蓮は仕方なく一度女の子から貰ったラブレターを鞄にしまい、学校へと向かう
だが彼は気が付いて居なかった。先程の光景を二人の少女に見られていたことに
「へぇー、お兄ちゃんまた告白されたんだ。なら消毒シナキャ!」
先に家を出ていった蓮の妹の月島林檎(つきしま・りんご)は虚ろな目でスカートのポケットから宝石を取り出す
「お兄ちゃんを汚す奴は全員死ねば良いんだよね!」
宝石から黒い光と共に林檎は変身し、フリルが着いた衣装になった。手には勿論謎のステッキがある
そしてもう一人先程の光景を見ていたのは
「許しませんわ!蓮さまは私の恋人ですわ!絶対に許しません!貴女達!あの小娘を思い知らせなさい!」
この少女の名は氷月愛香(ひょうつき・あいか)世界的に超有名会社の一人娘であり、最初に蓮に一目惚れして告白した少女だった。 そして裏では魔術の研究で大量の怪人を産み出しては外に放っている。それもこれも愛する蓮の為であった
蓮の中では優しく振ったつもりだが愛香の中では答えが捻りまくった結果、お付き合いして両親からも認められて子供はまだかと言う妄想に取り付かれていた
そして愛香が放った怪人は女の子に向かって襲い掛かるが
「邪魔!」
魔法少女に変身した林檎が後ろから怪人をステッキで殴り倒す
「あ!魔法少女リンゴちゃんだ!」
「ホントだ!って事は怪人が居るの!?」
「「きゃあああああ!!」」
少女の叫びに周囲の人たちもそれを察して一斉に逃げ出す。そして残ったの林檎と怪人だけだった
「もう!また邪魔をして!もう許さない!消え失せて!」
ステッキから黒のエネルギーが貯まったステッキで怪人の頭を殴り飛ばし、怪人は消滅するのを確認してから女の子を探そうとするが
キーンコーンカーンコーン!
遠くから鐘の音が聞こえ林檎は顔を青くする
「大変!今日日直だった!遅刻だぁぁぁ!」
林檎は急いで変身を時、学校に向かって全力ダッシュで向かう
その後林檎は当然遅刻して先生からお叱りを受けました。
評判が良かったら続きを書くかも?