[鋼の錬金術師]エルリックの三男は「男主」   作:春川遥

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十二話「ハイジャックと錬金術師」

ごとん、ごとんと列車に揺られながらがーっといびきをかきながら寝ているエド兄。

 

おれは兄のマヌケ顔を見ながら、そのほっぺをぷにぷにしていた。

 

なんもしてないのにエド兄のほっぺはもちもちだ。

 

 

「...この状況でよく寝てられるなガキ

隣のガキも余裕だな?おい」

 

 

座席に肘を掛けながらそう言う男。

 

その手には銃を持っている。

 

おれはエド兄から手を離して両手をあげ逆らう気がないことをアピール。

 

はぁ、と大きくため息をついた男は銃でエド兄をつつく。

 

 

「おい!起きろゴラ!

....この...ちっとは人質らしくしねぇかこの...

チビ!!!」

 

 

呑気に寝ているエド兄にしびれを切らして男が叫ぶ。

 

そうなのだ。じつはこの列車はハイジャックされている。

 

車内には男達が銃を持ちながら闊歩しており、軍人は両手をあげて隅っこにいる。

 

おれたち乗客は人質と言うわけだ。

 

そんな中で悠々と寝ている奴がいたらおれでもキレると思う。

 

けど男はエド兄の地雷を綺麗に踏み抜いた。

 

おれは憐れみの目を男に向けた。

 

くわ!!と目をかっぴらきドゴン!と足を鳴らすエド兄。

 

その周りにはゴゴゴゴゴと真っ黒なオーラが漂っていた。

 

 

「なんだ文句あんのかおう!」

 

 

そう言いながらエド兄の額に銃を突きつける男。

 

エド兄はギンッと銃口を睨みつけ手袋をはめた手でパン!と銃を挟みながら錬成をした。

 

バシっという錬成反応。

 

 

「うお!?」

 

 

錬成された銃口はくるりと一回転して銃口はラッパのようになっていた。

 

銃としてもう機能しなくなったそれを見て

 

 

「なんじゃこりゃあ!!」

 

 

と声を荒らげる男。

 

そこへエド兄が素早くキックを繰り出す。

 

ゴ!と音を立てて蹴られた衝撃で男の首はぐぎっと嫌な音を立てた。

 

そのままどちゃっと崩れ落ちた男。

 

その光景にああ...とアル兄が頭を抱えた。

 

 

「やりやがったな小僧」

 

ガチャ、と銃を突きつけてくる男その2。

 

 

「逆らうものがいれば容赦するなと言われている。こんなおチビさんを撃つのは気が引けるが...」

 

「まあまあ二人とも落ち着いて」

 

 

ぱし、とアル兄が男2の腕をあげる。

 

抵抗されたことに対してか鎧の身体に対してか男はビクリと身体を震わせた。

 

 

「なんだ貴様も抵抗する気...」

 

 

めしょっ

 

皆まで言わせずエド兄の膝げりが男の顔面に綺麗に決まる。

 

倒れ込んだ男2に拳を振り上げ

 

 

「だぁれぇがぁミジンコどチビかーーーーーッ!!!」

 

「そこまで言ってねェーーーっ!!!」

 

 

ボゴベゴドガっ!!!とちょっとなっては行けない音を立てながら殴りつけた。

 

 

「兄さん兄さんそれ以上やったら死んじゃうって」

 

[そうだよ情報聞き出さなきゃ]

 

 

そう言うおれたちの言葉に殴るのを止めたエド兄。

 

ぼーっとしながら胸ぐらを掴んだ男を指さす。

 

 

「て言うかこいつら誰?」

 

 

がくーっとおれとアル兄の動きがシンクロする。

 

 

 

((チビっていう単語に無意識に反応しただけか...))

 

 

ぎゅ、とキツく男達を縛り付ける。

 

 

[で?君達の構成はどうなってんの?]

 

「俺達の他に機関室に2人一等車には将軍を人質に4人。一般客者の人質は数箇所に集めて4人で見張ってる。」

 

「あとは?」

 

 

意外にも素直に吐いた男にエド兄がいい笑顔で拳を握りながら聞く。

 

...聞くというよりこれはきっと脅迫と言った方がいいだろう。

 

 

「本当にこれだけだって!本当だ!!」

 

 

まだ10人も残っていることで客室がざわめく。

 

やれやれ、とアル兄が肩を竦める。

 

 

「誰かさんが大人しくしてれば穏便に済んだかもしれないのにねぇ」

 

「過去を悔やんでばかりでは前に進めないぞ弟よ!」

 

 

ダラダラと冷や汗を流しながらエド兄はそっぽを向いた。

 

 

[しゃーないね...エド兄上行ける?おれとアル兄は下からで]

 

「おっけー」

 

「はいはい」

 

 

がた、と車窓を開けて足をかけるエド兄。

 

 

「き....君たちは一体何者なんだ?」

 

 

乗客が恐る恐ると言った様子で尋ねてくる。

 

にぃ、と笑ったエド兄は凛と答える。

 

 

「錬金術師だ!!」

 

 

かっこつけたエド兄はそのまま足を踏み出して風圧で流される。

 

 

「うおおおお!!!風圧!!風圧!!」

 

[かっこわるー...]

 

 

慌てたエド兄を見ながらぽそりと呟いた。




今回全然進めてないな・・・
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