白猫プロジェクト物語〜紫電の闘鬼神 作:魔鬼靐ユリア@仇助に命捧ぐ闘鬼神
第1話:闘いの島へ
「また・・・あの夢か・・・久しく見ていなかったハズだが・・・やはり何度も見るものではないな。あの夢を見る度に、自分の不甲斐なさに心底腹が立つ!!」
「朝からどうしたんだよ、ユリア。」
ユリア・???・???????
「シャルロットか。今日は随分と早起きなんだな。」
シャルロット・フェリエ
「あぁ、まぁな。」
ユリアに話しかけてきたこの女性は、シャルロット・フェリエ。
光焔の御子と呼ばれる、冒険家の戦士だ。
しかし裕福な出身ではなく、孤児院で義弟妹達の面倒を見ながらの生活をしている。
偶然この世界で殺戮の限りを尽くしていたユリアを何とか鎮めたシャルロットは、『行く所がないならアタシと一緒に来るか?』という誘いを持ち掛けた。
ユリアはこれを承諾し、彼女と共に冒険家ギルドへの登録を果たしたのだ。
ユリア
「それにしても昨日は驚いたな。人語を理解する龍はかつて住んでいた世界でもいくつか見たが・・・人と共存している種は初めて見たぞ。」
シャルロット
「エクセリアの国はそういう所だからな。まぁ、人語を喋れる種は人とパートナーを組んでいる種に限られるんだが・・・」
「あら、何の話?」
そこに現れたのは、シエラ・スキルニルグ、エクセリア・クルス、ナギ・エルスカ、ゲオルグ・ランディルであった。
ちなみにナギ以外の3名にはそれぞれパートナーの龍がいるが、ここがマンションなのでユリアの魔法により小さくなっており、別室で過ごしている。
シエラ・スキルニルグ
「それにしてもあなたには驚いたわ。剣を振るうかと思ったら、魔術の心得まであるなんて・・・」
ナギ・エルスカ
「お兄ちゃん、何者なの・・・?」
ユリア
「かつていた世界で習ったんだ。オレの祖国は戦乱の真っ只中にいた。1つの職業に拘っていては、自分自身も守れないからな。」
エクセリア・クルス
「だとしてもスゴい魔術の腕の持ち主ですよ。我が国直属の魔導師として雇いたいぐらいですわ。」
ゲオルグ・ランディル
「姫様、そのような話は後でも出来ます。此度はユリア殿に依頼があるのでしょう?」
エクセリア
「あ、そうでしたわ。」
ユリア
「エクセリア姫、オレはパートナーの龍を手に入れた時点で貴殿の国に忠誠を誓った身。何なりとご命令を。」
エクセリア
「分かりました。ユリア様は、コロッセオという島をご存知でしょうか?」
ユリア
「コロッセオだと?かつて住んでいた世界にもあったな・・・選りすぐりのグラディエーター同士を闘わせていたという、大昔の闘技場だ。」
エクセリア
「ええ、その島にも大きな闘技場があるんです。」
ゲオルグ
「実は我々、その島に挑戦者として招かれていましてな。もしよろしければユリア殿にもご参加頂ければと思いまして。」
ユリア
「面白い・・・ただ食っちゃ寝しているだけでは腕が鈍る。良かろう、その挑戦者とやらにエントリーしようじゃないか。」
エクセリア
「ありがとうございます!」
シエラ
「アタシ達も選手として登録してるの!もしかしたら何処かでかち合うかもね。」
ナギ
「私・・・お兄ちゃんに勝てる自信ないな・・・」
ユリア
「出発はいつになるんだ?」
シャルロット
「向こうは朝早くから大会の準備を始めるらしいから、今夜にでも出発した方が良いだろうな。」
ユリア
「承知した。では向かおうか・・・猛者達が闘いの火花を散らす、コロッセオへと。」
こうして、ユリア一行は闘技場の島、コロッセオへと向かう事になった。
だがユリアは知らなかった。
この島で、運命の出会いを果たす事に・・・