ドラえもんとオリ主の奇妙な冒険   作:クリスチーネ小林

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取り敢えず頭の中で思いついた部分だけはなるべく早目に上げてきます。



2話 御奈巳晴明と東雲アズサはドラえもんと出逢う

こんにちは、僕ドラえもんです。今僕はドラミと共にタイムマシンで22世紀に帰ってる最中なんだ。のび太君がめでたく小学校を卒業する際をメドに元の時代に帰ることを決めたんだ····

 

もう、のび太君は僕が居なくても立派にやっていける···そう、確信して僕はのび太君に別れを口にした。最初は大慌てで僕を引き止めようとしたけれどのび太君自身も本当はわかってくれていたんだ···

 

 

のび太君、ママ、パパ、しずかちゃん、スネ夫、ジャイアン、その他大勢の人達にお別れのパーティーをしてもらい、最後は涙を流しながらみんなとお別れしたんだ···

 

「長い間お疲れ様、お兄ちゃん」僕を迎えに来てくれたドラミが優しく労いの言葉をかけてくれる。

 

うん、ありがとうドラミ。こうして僕はドラミと共に未来の世界へと帰る為タイムマシンで時空間の流れを進んでいく。

 

「お兄ちゃん、やっぱりまだ少しだけ向こうに居ても···」ドラミが僕を気づかってくれる。でも、決めたんだ!もう、のび太君は立派に一人でやっていけると···僕はもう必要ない。いつまでも居続ける訳にはいかないと。

 

 

静かに時空間の流れを眺めていると脳裏にこれまでのみんなとの思い出が次々と思い浮かび、気がつくと少し涙でて目が滲んでゆく···死にそうな目に何度もあった、困難なことも沢山あった。でも、全部全て終わってみれば何故か楽しかったと胸を張って言える!

本当にありがとう、みんな。さよなら···

 

 

ピー!ピー!突然、タイムマシンから緊急警報が鳴り響く!?

 

「警告、警告!時空間に原因不明の大型の次元乱流発生!!繰り返す、···」

 

次元乱流!?それも大型!?大変だ!僕はドラミに通信で急いで何処かの安全な時代に避難するように伝える。すると、僕のタイムマシンの周辺から奇妙なプラズマが発生し、途端にマシンのコントロールがきかなくなる!!

 

「う、うわああ~!!こ、このままだと何処かもわからない所に跳ばされてしまう~!?」

 

僕は必死でポケットからこの事態を切り抜けるための道具を出そうとするが、何故かヤカンやら傘やら長靴やら全く関係ないものばかりが出てくる!!何で僕は慌てると何時もこうなるの!?

 

あたふたしている間にも事態はドンドン進行していく! ドカーン!!

ついにタイムマシンから煙が吹き出し壊れてしまった!?凄い勢いに引っ張っられて僕の意識はそこで途絶えてしまった···ドラミどうかお前だけでも···のび太くん···みんな········

 

 

     ☆☆☆

 

 

 

俺の名は御奈巳晴明(みなみはるあき)、修学旅行で東京タワーにいったら中学からの腐れ縁の東雲アズサ(しののめあずさ)と一緒に白い空間にとばされてた。

 

周りを見渡すと突如光を伴って女神と名乗る少女から侵略者キュゥべえに管理システムを乗っ取られ、力を貸して欲しいと懇願された。

 

なんでも俺達二人には素質というか、才能と適性が高いので召喚したと言う。そして今、アズサの提案でジョジョのスタンド能力を付与してもらうべく期待に胸を膨らませている最中だ!

 

 

「それではお二人にスタンドという能力を付与させて頂きますね!」

女神リンネ様がニッコリとした顔で手のひらから光を生み出す。その光がまず東雲アズサの体にスウッと入っていった···!!

 

どっ、どうだ?アズサ!?スタンド能力は発現できるのか?っと俺は恐る恐るアズサに訪ねた。するとアズサはフッフッフッ、ハッハッハッと、どこぞの悪役みたいな笑い声を発する···!?

 

「晴明くん···凄いぞ!コレがスタンド使いの感覚かっ!見てくれ私のスタンドを!」

 

···いや、俺はまだスタンド能力もらってないからスタンドは見えな···

 

 

 ドドド!!  ゴゴゴ!!

 

 

な、なんかっ見えてる~!?なんでだ?どうしてだ?

 

「晴明さん、同じ世界の貴方には見える仕様になってます。」女神リンネがシレッと答えた···なんだよそれ···まあ、いい。俺は気を取り直しアズサのスタンドを見た。

 

アズサのスタンドは肩、腕、胸、股、膝から足の爪先まで黒い装甲を身に付けており顔は何だか特撮ヒーローを彷彿とさせる感じでたくましい屈強な戦士といった風格だ。

 

「あ、因みにしっかりと見るとスタンドのステータスが分かりますよ」と女神様が言った。ふむ、どれどれ···

 

 

破壊力ーA      Aー超スゴい

スピードーB     Bースゴい

射程距離ーC     Cー普通

持続力ーB      Dーニガて

精密動作性ーB   Eー超ニガて

成長性ーA

 

 

見た目どうり近距離パワー形でうらやましぃぃぃ!!うあーチキショースタンドは多種多様だがやはりパワー型ってのは俺の心に響く···!!

 

「ふふん!晴明くん!どうだい?私のスタンドは!」アズサのヤツ自慢気に胸を反らして調子にのりやがって~!!よーし、俺もカッチョいいスタンドを身に付けてやるぜっ!

 

俺は女神様にお願いした。アズサに負けない位のカッチョええスタンドを発現させてやるぜ!

 

「はい!それでは晴明さんにも能力を付与させて頂きますね」

 

先ほどと同じように手のひらから光を生み出す···ビリッ、バリッ!

 

ん、何だか?変なプラズマみたいなのが俺···いや辺り周辺から発生している!?さらに激しく揺れている、地震か?そんな事を考えていると能力付与の光の玉は俺の身体に吸い込まそうな瞬間···!?

 

俺の頭上から激しい炸裂音と共に穴が開き、丸くて青い何かが落ちてきて俺にぶつかってきた!!

 

ズッギャァァァン!!!ドゴンッ!?

 

 

「はっ晴明くん!」珍しくアズサが焦った声で俺に呼びかける。う~ん···!?イテテ···何なんだ?何が落ちて来たんだ?頭を押さえながら青く丸い物体に目をやるとそこには···なんと!青いタヌキのような珍妙なヤツが目を回しながらフラフラしていた!!

 

赤いキツネ、緑のタヌキ···イヤ、青いタヌキだぁ~!?何なんだよコイツは?ソイツに向かって思わず大声を上げて言ったらソイツは

 

「誰がタヌキだって~!僕はタヌキなんかじゃない!僕は猫だぁ~!!22世紀で作られた猫型ロボットのドラえもんだぁ~!!」

 

プンプンしながら激しく俺に抗議してくるコイツは自分を22世紀からやって来たロボットだとぬかしやがった!?しかも猫型だぁ~!?耳が無いじゃん!丸いじゃん!

ズングリむっくりしてるじゃん!

 

「うぬぬ~!!もう許せない!これでもくらえ~!マジックハンドパンチ~!!」

 

ヤツは腹に付いてるポケットから手?を入れ、まさぐると昔の古い玩具のやけにデカイマジックハンドが飛び出しグーパンチになり、俺にフック気味のストレートパンチを放った!ボコッ!

ぐへっ!俺はまともに喰らい地べたに転がった···何なんだよコイツは···!?

 

そんな俺を見かねてアズサは冷静にヤツに向かい合い

 

「待て!落ち着いてくれ私達も今コチラに呼ばれて少し舞い上がってしまっていて軽く混乱しているのだよ。彼の非礼は私が代わって詫びよう。だから先ずはどうしてここに来たのか説明してくれないか?」とヤツの興奮を押さえ見事に話し合いの形に持ち込んだ。

 

「う~ん···わかったよ。僕もつい、ムキになってしまってスミマセン···」

やけにシュンとなりアズサにその無駄にデカイ頭を下げる····

 

 

···オイ、謝る相手が違うだろうが!

憤る俺を無視してアイツはアズサにことの説明をする。

 

「ふむ、なるほど君は自分の主人の先祖の面倒を見るためタイムマシンではるばる22世紀から20世紀の世界へ···ほうほう···ありとあらゆる大冒険をしたり···そうか実に興味深い···その四次元ポケットから色々と···」

 

何やら話しが盛り上がっている様子だ···その時俺ははっ!として女神リンネ様にこう尋ねた。

 

「リンネ様もしかして先ほど言っていたこの宇宙にある数多の世界···俺らの世界で言うところの漫画、アニメ、ゲーム、ラノベのキャラ何ですか?」っと尋ねたら彼女はアワアワしながら狼狽えていた。

 

「あ、あの方はもしや、宇宙創世の···そ、そんな、どうして?私ごときでは···先輩には連絡がつかないしどうしよう!!」

 

···訳が分からない!?やけにヤツを見て青ざめている。頼むから知っていたら教えてくれよ!俺は焦り思わず彼女の肩を両手でガッチリ掴む。

 

「え、えとそれはあの方については禁則事項なんですぅ~!!」涙目になりながら彼女は叫んだ。

 

あの方···!?一体ヤツはどんな存在なんだ?するとヤツはリンネ様の叫び声を聞きコチラに近づき⋅⋅⋅

 

「コラ~!こんな小さい女の子をイジメるとは何事だぁ~!懲らしめてやる!」

 

ヤツは再びポケットに手?(ゴムまりみたいで手というにはムリがある)を突っ込み何やらちっこい人形を取り出した。

 

「ころばし屋!」ソイツは黒いハットをかぶりサングラスをかけ、さらに小さな銃を持っている。「さあ、ころばし屋アイツをヤレ!」何やら物騒な事言いやがる。そんなちっこい人形で···人形がニヤリとした瞬間···バン!俺はおもいっきり転び顔面から地面にダイブした···ぐふぅ···!?

 

「まったくなんてヤツだ!これに懲りたら女の子をイジメるのは···」まだしゃべっているヤツの言葉をさえぎり俺は「違うわ~!!俺はただ、お前の事を知ってるかもと思ってつい、興奮し過ぎただけだ!断じてイジメなんかするかっ!そもそもお前は何なんだ!?」

 

「だから、僕は22世紀で作られた猫型子守り用ロボット···ドラえもんだ!」

     

    バーン!! 

 

···威風堂々とヤツはそういった···何で子守り用ロボットがこんな道具を持ってんだ?おかしいだろ!再び憤る俺に、アズサは俺の肩を掴み、

 

「まあまあ、晴明くん取り敢えず皆で自己紹介しあい、訳を聞こうじゃないか!情報をしっかりと把握するのは重要だろ?」

 

しぶしぶながらその言葉に従うことにした···

 

「それじゃ落ち着いて話しをするためにお茶にでもしようか!」

 

ヤツはそう言うとまたもポケットに手を突っ込み、なんと丸いテーブルを取り出した!あの小さいポケットのどこに入っていたというのだ!?そんな俺を気にもせず、座布団にキレイな柄のテーブルかけを出した。「グルメテーブルかけ!」

 

 

「さあ、皆さん座って···え~とっ、どら焼きとお茶四人分」

 

ヤツ···ドラえもん···は丸いテーブルの上に取り出したテーブルかけを広げ、信じられないが人数分のお茶とおやつがテーブルの上から出てきた!?なんだ?何なんだよこれ?

 

「うふふ···これはグルメテーブルかけ。これに食べたいものを注文すると食べ物が出てくるんだ!」

 

さっきとうって代わって和やかな雰囲気を出して穏やかに俺に道具の説明をしてくれた···

 

 

 




ちなみにオリ主の世界には「ドラえもん」という作品は存在していないという設定です。

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