事の原因であるキュゥべえと接触した俺たちは気持ちを一つにして自分たちの宇宙を守る為の冒険の始まりの準備をする。
「突然キュゥべえがやって来て色々とありましたが、コレより皆さんの旅の仲間となる人たちを決めましょう」
女神リンネ様はアズサの励ましによりすっかり元気を取り戻したみたいだ。
しかし、仲間か⋅⋅⋅⋅どうせなら少年ジャンプの熱血漢溢れる男⋅⋅⋅いや、『漢』が仲間になってほしいな!
熱い友情、共に励まし合い努力し、力を合わせて勝利する⋅⋅⋅⋅そんな奴らがいてほしい!!
「リンネ様、仲間って?」ドラえもんがリンネ様に訪ねる。
「あ、はい!それはですね、御奈巳晴明さんと東雲アズサさんの世界に存在するマンガ、アニメ、ゲームの世界⋅⋅⋅⋅実はこの宇宙に実在しておりまして、その方達に最大3名の人間をお二人の仲間になってもらいキュゥべえのゲームに勝利して頂こうかと考えております」
「へ~そうなんだ!それはちょっと僕も興味深いなぁ⋅⋅⋅⋅」
ドラえもんも好奇心を刺激されたみたいだ。つーか、お前はどうみてもアニメか、マンガの世界の住人みたいなんだが、違う次元から来たわけだから⋅⋅⋅⋅?う~んソコんとこどうなんだろう?ま、今は俺のスタンドだし、別にいいか⋅⋅⋅⋅⋅
「それで、リンネ様!仲間ってどうやって選ぶんだ?」俺は興奮を隠しきれず尋ねる。
「はい!それはお二人の世界で流行っているあの⋅⋅⋅『ガチャ』で決めて貰います!」
「がっ、ガチャ~!?×2」
俺とアズサはハモって叫んだ!
「ねえ、ガチャってな~に?もしかしてお菓子屋さんの所に置いてあるアレ?」
へっ?ドラえもん、お前ガチャ知んねーの?
「ドラえもんくん、ガチャというのはこのスマホでダウンロードしたゲームで⋅⋅⋅⋅⋅」アズサがいち早くドラえもんに説明する。しかし、アレだけ凄い道具を所持してるっつーのにガチャは知らんとはずいぶんとチグハグだな⋅⋅⋅⋅
「ふ~ん⋅⋅⋅君たちの世界のゲームってそういった事情なんだねぇ⋅⋅⋅」
「ああ、お蔭で結構な浪費を重ねて生活を破綻させてしまう輩も数多い⋅⋅⋅だが、しかし!お目当てのキャラやアイテムを引き寄せた時のドーパーミンの放出量は半端ないのだよ!!ドラえもんくん!」
⋅⋅⋅⋅アズサ、お前は何を語っているんだよ⋅⋅⋅⋅そりゃ、お前はほぼ一発でSRやSSRを引き当てるその、所謂持っているヤツだけどよ⋅⋅⋅⋅因みに俺は万年Nや、毒にも薬にもならん雑魚キャラやガラクタを引き当ててばっかだよっ!何か悲しくなってきた⋅⋅⋅⋅⋅
「あの~そろそろ、よろしいでしょうか?」リンネ様が恐る恐る聞いてきた。
いかん、いかん、いつまでもダラダラしてる場合じゃないもんな!
「いやはや申し訳ないリンネ様!つい熱が籠ってしまったよ!ではその仲間を引き当てるガチャをお願いする!」
「はい!ではこちらの道具で引いて下さい!」
⋅⋅⋅⋅その道具とは文字通りスーパーやゲームショップに置いてあるガチャの機械そのものだった⋅⋅⋅ただし、やたらとデカイ!!
「こちらの道具でそれぞれ3回引いて頂きます。きっと素敵な方々がお二人の旅の手助けをしてくださる事でしょう」
うーむ⋅⋅⋅⋅3回⋅⋅⋅3人の仲間⋅⋅⋅⋅俺は頭の中で色んな作品のキャラを思い浮かべた。やはり戦闘力の高い熱血漢だよな⋅⋅⋅⋅星の聖なる闘士、一子相伝の暗殺拳の使い手、ドキ!漢だらけの塾生、スーパーヒーローの筋肉超人、モンキーな戦闘民族、伊達にあの世を見てきた霊界探偵、不殺の伝説の剣士、落ちこぼれのど根性忍者、スタイリッシュでオサレな死神剣士⋅⋅⋅⋅いや、いっその事ジョースターの一族でもいいな!う~ん夢が広がるぜっ!
「それで誰から引くの?」ドラえもんが俺たちに聞く。うん、いや、まあ、ここはレディファーストってヤツだな!
「うふふ、晴明くん君のその心使いが好きだよ?」いや、まあ、単純に精神集中したいという理由もあるのだがそれは黙っていよう⋅⋅⋅⋅
「ふははは!それじゃ私から引かせてもらうよ!ハァー!!」
「はい!頑張って下さいアズサさん♥」
アズサは威風堂々と気勢を上げてガチャを引く⋅⋅⋅⋅いやこの場合回すか!?
ガチャ、ゴチャ!!
巨大なカプセルが落ちてきて中が割れる⋅⋅⋅⋅!?
プシュウウウ!!!
盛大にスモークが全体を撒き散らし煙の中から人影が見えた⋅⋅⋅⋅⋅
「我が里の平和と繁栄の願いの為、此度呼ばれてきた⋅⋅⋅⋅⋅儂の名は千手扉間という。よろしく頼む」
⋅⋅⋅⋅⋅いきなりアズサのヤツSSRを引き当てやがったぁぁぁ~!!!???
に、二代目火影だとぉぉぉ~!!??
あっ、アズサ恐ろしい娘⋅⋅⋅⋅⋅!!
つーかうらやましいー!!
「イヤー、初めまして、私の名前は東雲アズサだ。私の事はアズサ、もしくばマスターとでも呼んで欲しい。よろしく頼むよ♥」
「うむ、ではその⋅⋅⋅ますたー?で、よいのか?」
「うん、うん♥いいねそれで良いともさ!」
アズサのヤツ、スッゲー浮かれている。無理もない趣味のマンガのキャラが、しかも強力なヤツが出て来たんだからな⋅⋅⋅⋅くそー俺も負けられねえ!強く、熱くスゲエヤツらを呼んでやるぜ!
「さあ、次は晴明くんだよ!頑張りたまえ♪」アズサのヤツめ、上から目線で⋅⋅⋅⋅よーし一丁やったるぜ!
俺は空手の呼吸方で意識を集中し⋅⋅⋅⋅ガチャ回した!うおおおぉぉぉー!!!
ガチャ、ゴチャ!!
プシュウウウ!!!
巨大なカプセルが落ちてきて中が割れ、スモークが流れる⋅⋅⋅⋅ゴクッ⋅⋅⋅⋅⋅さあ、出てこい俺の仲間!!
煙が薄まり人影が見えた⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅
「どうもー初めまして♪私の名前は鹿目まどか。魔法少女始めました!よろしくね♫」
⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅何でだー!!?何でこんな華奢な女の子なんだよっ!?魔法少女!?お前みたいなの見たことも聞いた事もねえよっ!
「晴明くん、そんなに落ち込まないの!一緒に冒険する仲間なんだから⋅⋅⋅⋅⋅」
ドラえもんがその場にへたりこんだ俺の肩に手を(手というかゴムまり?)置いて俺をなだめた⋅⋅⋅⋅⋅
「えっ?えっ!?あなたは、いえ、貴方様は!?」
リンネ様が目の前のこのピンク色のフリフリのいかにも正当な魔法少女を見て驚いている⋅⋅⋅⋅?そういやリンネ様は自己紹介の時に元魔法少女とか言ってたっけか?なんか知り合いなのかな?
その魔法少女と名乗った少女はフワリと軽やかに跳び跳ねてリンネ様の前に立ち、何やら耳打ちしている。何をを話しているんだ?こっちでは何も聞こえない⋅⋅⋅⋅⋅⋅
「⋅⋅⋅⋅⋅ウェヒヒヒ!みんなには内緒だよ!リンネちゃん♥」
何やらリンネ様は納得してウンウンと激しく頭を振っている?どんな関係なんだ?イヤ、それよりもこんな弱そうな女の子が俺の仲間かぁ~⋅⋅⋅⋅⋅やっぱ俺って持ってねえなぁ⋅⋅⋅⋅⋅
「いよぉーし!続けてゆくぞー!」
アズサのヤツは意気揚々と2回目のガチャを回し始めた⋅⋅⋅⋅⋅うう、どうせ俺なんて⋅⋅⋅⋅⋅
ガチャ、ゴチャ!!プシュウウウ!!
スモークが広がり何やら巨大な影が見える⋅⋅⋅⋅ん、人間の形じゃないぞ!?
ゴギャアアアァァァー!!!
凄まじい雄叫びを発しながら異形のモンスターが現れた!?
なっ、こ、こいつは!デスピサロ!?
確か俺の拙いオタ知識だとドラクエⅣのラスボスじゃねえかー!?
何でお前はトンデモないもん呼びだすんだっ?しかも最終形態状態だと?
目は血走っており、狂気が宿っているのが分かる。やべえよっ!!
「いや~ソーリソーリ!我ながら凄いのを引き出してしまったねぇ~♪」
⋅⋅⋅⋅⋅⋅何でお前はそんなに冷静なんだよ?何でそんなに面白がってんだよっ!
そんな俺らを尻目に扉間さんは臨戦体勢をとりマスターであるアズサの前に立ちいち早く護衛にまわっている。さすが頭と身体のキレが鋭い⋅⋅⋅⋅!!
⋅⋅⋅⋅⋅⋅それに比べて我がスタンドにして仲間のドラえもんはやたらと慌てふためいてポケットから
「アレでもないコレでもない!」とっ、何故かアチラコチラにガラクタを取り出してばらまいていた⋅⋅⋅⋅⋅⋅仮にも俺のスタンドなんだからビシっと決めろよ!
そんな様子を見ているとデスピサロは更に猛気を伴った激しい二度目の雄叫びをあげ、血走った目でアズサを睨み、腹の顔の口から炎を吹き出しやがった!?アズサァー!!
「水遁水陣壁!」扉間さんは素早く無駄なく術を発動した!得意の水遁忍術での防御術だ!自分とアズサ、リンネ様の周りを大量の水流が高速で回転しデスピサロのヤツの吐き出した炎を余裕で防いでいる!流石だ⋅⋅⋅⋅
それに比べて⋅⋅⋅⋅⋅ドラえもんのヤツは⋅⋅⋅⋅いや、俺も人の事は言えない。ピンチの前にろくに動けずに叫ぶだけだからな⋅⋅⋅⋅とっ、いけねえ扉間さんがアズサ達を守ってくれている間に⋅⋅⋅⋅おい、ドラえもん!!
「私に任せて!えーい!」それまでリンネ様の近くにいた⋅⋅⋅⋅えと、かなめまどか⋅⋅⋅⋅だったか?が、何処からか取り出したのかは分からないが木製の弓をつがえている。そして光の矢をなんと、まとめて3本撃ち放った!!
3本の矢は滑らかに素早く、正確にデスピサロの顔面のデカイ3つの目玉にしっかりと命中した!!すっ、スゲエ!?
グギャアァァァ!!??
さすがのラスボスモンスターのデスピサロもたまらずに両手で顔を覆ってたたらを踏んでいる。
「みんな迷惑を掛けてしまったね⋅⋅⋅⋅すまない、最後は私がやろう。しっかりと躾をしてあげないとね⋅⋅⋅⋅」
妙に静かに、されど迫力のある声でアズサは身体からオーラを発し、自らのスタンド「アビス・ノクターン(深淵なる夜想曲)」を現した。
「グラビティ・バーン」
アビス・ノクターンが右腕をデスピサロの前につき出すと凄まじい衝撃音がデスピサロを包み込みヤツの巨体が地面にへたりこみ始めた!
重力を操るスタンド⋅⋅⋅⋅キュゥべえの時とは比べものにならない重力がデスピサロの身体に降り注いでいる。
ベキッ!バキッ!メコッ!ボコッ!
ギョオオオォォォ!!!???
デスピサロのいる地面がへこみ、ヤツ自身の巨体もアチコチへこみ始めている⋅⋅⋅⋅⋅!一体どれだけの重力の圧力が掛かっているんだ?みるみる内にヤツの太い腕と脚がひん曲がりつつある。
とうとう、デスピサロはデカイ目ん玉を白くし、両端に裂けている口の端からは泡を吹いて気絶した。改めてなんて強力なスタンドなんだ⋅⋅⋅⋅⋅!?
「ふうっ⋅⋅⋅コレにて躾完了だ♪しばらくお寝んねの時間だよ⋅⋅⋅⋅」
「アズサ!お疲れ。凄いなお前ってヤツは⋅⋅⋅⋅⋅」俺は白々しくもアズサに労いの言葉を掛ける。
「いやはや、晴明くん!どうだった、見てたかい!私のスタンドの活躍を!!」
さっきまでの静かな迫力は消し飛び、いつものアッケラカンとしたアズサの声に俺は何とも複雑な想いを抱いていた⋅⋅⋅⋅結局俺なんか居なくても別に⋅⋅⋅⋅⋅
「さっきは私の事を心配して叫んでくれたね?ありがとう!晴明くんが見てくれてると思うと私は幾らでも頑張れるよっ!」
⋅⋅⋅⋅⋅⋅そうか、少なくとも俺はお前に必要とされているんだな⋅⋅⋅⋅まっ、取り敢えず今はそれで良しとしようか。
「あっ扉間さんもアズサとリンネ様を守って頂いてありがとうございました」
「ふっ、礼には及ばん⋅⋅⋅言うなれば儂の主⋅⋅⋅⋅『ますたー』を守るのは当然だからな⋅⋅⋅⋅」
くあー!渋いぜ!二代目火影様!
「えーと、かなめまどか⋅⋅⋅⋅ちゃんだったか?お前⋅⋅⋅イヤ、失礼、君もありがとな、凄い弓矢の技量だな。3本まとめてしっかりと命中させるんだからな!」
「ウェヒヒヒ♥そんなに誉められたら照れちゃうよ。それに弓矢は私の魔法での自動追尾だから自慢出来ないんだ」
「イヤイヤ、それを含めて君の力だろ?頼もしい限りだ。で、その最初君を見たとき目当ての人間が来なくて君のこと見くびってたんだ⋅⋅⋅⋅本当!ゴメン!嫌でなければどうか俺と一緒に旅に付き合って欲しい!お願いします!」
俺はしっかりと頭を下げて出来る限りの誠心誠意を込めて懇願する。
「もう頭を上げて晴明さん、私も改めてヨロシクね♥」
「ああ!ありがとう!」自分の理想とは違うがコレも一つの友情だと俺は思った。
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅ふむっ、所で、晴明⋅⋅⋅だったか?」
「あっ、自己紹介まだでしたね。俺の名前は御奈巳晴明、晴明と呼んで下さい!」
「ああ、承知した。でっ、晴明よ⋅⋅⋅⋅⋅あの青い珍妙な生き物⋅⋅⋅⋅いや、カラクリか?奴は一体何をしておるのだ?」
俺と扉間さんは同じ方向に目を向けるといまだにポケットからガラクタをせっせっと出しているドラえもんの姿があった⋅⋅⋅⋅⋅お前なぁ⋅⋅⋅⋅⋅