ノベルゲームEndシリーズ(大体カルカノM91/38)   作:窓明

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この概念をもらった時
まず、私ならシノを差し置いて
指揮官をやめて
田舎に引っ越すはずがない
もしそうなるなら
何か原因があるはず...
グリフィンから抹消された...!?
他の指揮官の差し金か
基本的に司令部に陣取っている
指揮官を狙うなんて鉄血には不可能では?
ムムム...って考えながら創作しました
そっからは流れで気が付いたらかけてた...


指揮官を辞めて、田舎に引っ込んだらなぜかカルカノ姉妹が押しかけてきた

...簡潔に言う

......指揮官はまだ生きている

 

 

ワタシ達だけの秘密

 

ワタシ達はとある指揮官の

部下の戦術人形でした

 

彼はとても優秀で

いつも私たち戦術人形を気にかけてくれ

大切に、対等に扱ってくれました

 

そんな彼が...

 

 

彼と過ごしたこの司令部とも

今日でお別れです

 

ワタシ達姉妹は指揮官を探す旅に出ます

 

 

 

ワタシ達は、2人姉妹の

カルカノM1891と

カルカノM91/38です

 

指揮官はワタシ達2人と

誓約を交わしていました

 

2人して副官をしたり

休日は3人でデートで

いろんなところへ行き、お買い物もしました

 

最初は、あまりなじめていませんでしたが

いつの間にか指揮官とワタシ達は惹かれ合い

誓約を交わす仲になりました

 

指揮官にその気持ちを伝えられた時は

言葉に言い表せられないような

幸せに包まれました

 

ワタシ達には

片方どちらかだけを

選んではくれなかった

なんて思いはありませんでした

 

むしろ、ワタシ達姉妹を

平等に愛してくれて

その愛を伝えてくれたことが

何よりもうれしかったのです

 

ですが、その幸せは長く続きませんでした

 

 

なんてことはない

簡単な任務

 

 

その日はワタシ達は司令部を空けていました

 

いつもと同じように

指揮官に出発のあいさつを済ませ

頬にワタシ達で挟むようにキスをしました

 

寂しいと駄々をこねる指揮官を

早く帰ってきますからと宥めて

司令室を後にします

 

わざわざ、司令部の入り口まで

見送りに来てくれる指揮官に

手を振って戦地に赴きました

 

 

それが...彼を見た最後でした

 

 

...ワタシ達が帰ってきた時には

ワタシ達の司令部は

断面図のように抉れ

崩れていました

 

 

ワタシ達は立ち尽くしました...

 

 

複数の悲鳴や助けを求める声...

 

それらは瓦礫の下から

響いてきました...

 

腕や足を失った人形...

 

生気を失った眼...

 

大事な仲間を失い泣き叫ぶ人形...

 

 

他のグリフィンの指揮官や

戦術人形たちが集まり

調査や救助が行われていました

 

 

なぜこうなってしまったのか...

 

 

ワタシ達の司令部には

優秀な戦術人形が

たくさんいました

 

もちろんワタシ達が出払ってた時も

司令部でお仕事や訓練

任務に向けての準備や休息をして

待機していました

 

そんななか...

司令部に直接砲撃がありました

 

それは、ワタシ達の敵である

鉄血の仕業であることは

間違いありませんでした

 

鉄血側に

司令部を砲撃して破壊できる程の

代物があることも問題でしたが

それよりも

司令部を砲撃できる位置に

そんな代物を設置されていた...

 

それに気が付くことが

できなかったが問題でした

 

司令部をほぼ全壊させるほどの威力を持つ

砲台であればそれ相応の

大きさであり威力を

持っていなくてはならない

 

そんなものが置いてあること...

鉄血が攻めてきていることに

気が付かないわけがないのだ

 

 

 

誰かが裏で

糸を引いていることは

間違いありませんでした...

 

 

 

ワタシ達の司令部は確かに

安全地帯ではありませんでした

 

とはいえ、司令部を置く以上

ある程度安全は取れいました

 

視界も開けており

そんなものが置いてあれば

司令部からもまるわかりなほどです

 

 

ですが、現にそれらのものを

発見できておらず

砲撃を受けており崩壊していました

 

結局、砲台と鉄血達は

破壊することができましたが

それ以上追跡はできませんでした

 

そして、周囲の安全性を確認した上で

救助が行われていました

 

その後、救助が終了し

そのままこの司令部は

破棄することとなりました

 

 

思い出の司令部...

 

 

しかしこれは、G&K社長の命令であり

拒否することはかないませんでした...

 

戦術人形達は

I.O.Pに戻されるか

他の指揮官の元で働くことになりました

 

ワタシ達は、指揮官と誓約していた為

指揮官の所有物ということもあり

その他の選択肢を得ることができました

 

そして、

ワタシ達は即答しました

 

 

“指揮官を探しに行く”と

 

 

ワタシ達は唯一の誓約者ということで

指揮官が存命であるという情報を

上級指揮官から教えられました

 

そうと知れば,,,

 

そう決めれば行動は早かった

 

すぐにグリフィンを退役し

同僚達にお別れの挨拶をしました

 

もちろん本当の目的を話すことは

口留めされている為

同僚達にはワタシ達姉妹で旅をする

という説明をしていました

 

彼女達はそれぞれ

新しい指揮官のもとで働く事に

決まったようでした

 

名残惜しさ...

心の傷を治す時間も必要なのでしょうが

戦術人形である以上仕方がありません...

 

 

ワタシ達にはそれらの感情を少しでも

和らげる言葉を

持っているのにもかかわらず

伝えることができないのは

とても辛かったです...

 

 

 

その後

ワタシ達は街という街に赴き

指揮官の情報を集めました

 

荒廃した大地...

 

危険な思いもたくさんしました

 

E.L.I.Dに遭遇してしまったり

はたまた鉄血兵だったり...

 

戦う事は必須ではありませんでしたが

自分たちの目的の為、人の為...

戦わなければならないときには戦いました

 

もちろん私たちの名称である

ライフルと弾薬も

司令部とお別れするときに

貰っていきました

 

十分というほどではありませんでしたが

何とかライフルの特性や

ワタシ達自身の能力に助けられ

生きていくことができました

 

 

あまりにこの世界は

安全とは言い難く

人間にも人形にも

とても生きていくことは辛かったです...

 

 

何とか弾薬や食べ物を節約し

次の街については情報を集め

補充して街に出てを繰り返して

旅を続けました

 

資金にはそこまで困っていませんでした

 

指揮官が残してくれたお金や

ワタシ達の退役金...

 

その他、ワタシ達の旅に必要のないものは

手当たり次第に売って

換金したため、何とか旅の資金はありました

 

ですが、資金は少しずつ少しずつ減っていき

分かる限り、できる限りの街を探し

旅を続けていましたが

指揮官の居場所について

全く情報を得られませんでした

 

考えてみれば

ワタシ達が知っていて、持っている物は

指揮官の写真と名前だけ...

 

しかも、指揮官の名前は本名ではなく

偽名であり、本名は知りませんでした...

 

 

あれだけ語り合い

恋焦がれた中なのに

ワタシ達は指揮官のことを

何も知りませんでした

 

いえ、知ろうとすることが

できませんでした

 

確かに指揮官はワタシ達を特別に扱い

大切にしてくれていましたが

どこか壁のようなものがありました...

 

もし、知ってしまえば

どこか遠いところへ

行ってしまう気がして...

 

 

しかし、結果は真逆でした...

 

指揮官のことを知らないが故に

指揮官の居場所を掴めずにいました...

 

 

移りゆく月日...

 

捲るカレンダーもないまま

肌冷える季節になっていました...

 

あらかたの街を調べたワタシ達は

指揮官の居場所以外の

一つだけ確かな情報を手に入れました

 

 

 

指揮官の身の上の話です...

 

 

指揮官はどうやら

良い所の出らしかったのです...

 

理由はどうであれ、家から抜け出し

縁のあるグリフィンに転がり込み

勤めていたそうだ

 

優秀であった為か

はたまた出資者の親族だったからか

グリフィンは彼を匿い

衣食住の代わりに働いてもらっていた

 

あくまで黙認という形だが

何とか家から

逃げ出すことができたそうです

 

 

ですが、司令部が砲撃に合い

指揮官に怪我がはなかったものの

命の危険がさらされました

 

もちろん家の方にも

その報告をしなければならず

指揮官を死んだこととして処理し

家に戻されることになりました...

 

指揮官として

戻ってこれないようにするために...

 

 

まだそこまでなら良かった...

 

 

しかし、指揮官に

婚姻の話が出たようだ

もちろん彼は拒否したらしいです

 

自分には意中の者がいる

そう彼は家族につたえたそうです

 

ですがそんな事は

聞き入れてもらえませんでした

 

相手が戦術人形なら

尚の事...

 

 

そして指揮官は逃げ出した

 

 

グリフィンとは

もう縁を切ることになっていたため

自分の部下もほかの指揮官達に

後を任せているほか

迷惑をかけるつもりも

責任から逃れるわけでもなかかった

 

でも、もし

ワタシ達に会ってしまえば

グリフィンやほかの皆に

迷惑をかけると踏んだらしいです...

 

彼の意志と

彼の大事な仲間を

守るための行動...

 

もちろん、ただの

わがままでしかないですが

指揮官はそこまでして

ワタシ達を選ぼうと

してくれたそうです

 

結局の所

彼の真意はわからないが

そういう事のあらましらしいです

 

 

でも...ワタシ達は

そんなことよりも...

 

もちろんそこまでして

ワタシ達に対して

思ってくれていたのは嬉しかったです

 

ワタシ達が指揮官の

お荷物になってた事...

 

指揮官の幸せの妨げになっていたことに

心に刺さっていました

 

何一つわかってあげられなかった...

 

何一つ支えてあげられなかった...

 

今、ワタシ達にできるのは

指揮官に会いに行くこと!

 

 

......本当は指揮官が

ワタシ達になんか

会いたくないのかもしれない...

 

ワタシ達の我儘が

指揮官の首を

絞めてるのかもしれない...

 

何もしていない事が

一番指揮官のためかもしれない

 

 

...でも止まらなかった

 

止まれなかった...

 

心の中で指揮官に会いたいという

この感情が私達の歩みを

止めることを許しませんでした

 

指揮官に会いたい...!

その気持ちだけだった

 

 

そして、数少ない情報を元に

辿り着いたのは大きな森の前

 

こんなご時世に珍しく

植物の生い茂る区域に来た

 

ここに居るそんな直感がよぎる...

 

実際に人影を見たという

近隣の住民の目撃情報がありました

 

 

指揮官は植物が好きだった

 

もし、出来る事なら

森の中に家を立てて

隠居したいと言っていた

 

そうだ...思い出した

...指揮官は私達と一緒に

居たいと言ってくれた

 

なぜ忘れていたのだろう...

 

戦術人形なのに…

 

指揮官はいつも私達を気にかけてくれ

怪我をしたら真っ先に

駆けつけてくれた

 

自分たちの武器、駒だから大切にするのも

わからなくはない

 

でも、この指揮官は違った

心から心配して庇ってくれた...!

 

私達を選んでくれた!!!

 

顔を2度叩く

そして、姉妹で顔を見合わせます

 

もう迷わない!

そう思い森へと踏み入りました

 

 

予想通り森の中に小屋がありました

 

切り株に割れた木材

このあたりを歩いた形跡がありました

 

ここに誰かが住んでいることは間違いない

 

そして、生活感があることから

間違いなく人がいる...!

 

指揮官という確証はないが

彼女たちは期待しました

 

 

 

期待してしまった......

 

 

 

扉に手をかける

本来ならノックをするはずだが

そんなことはどうでも良かった...

 

 

......木材と花の香り

 

 

部屋からは指揮官の匂いがしました

 

懐かしい香り...

 

今すぐに指揮官に抱き着いて

ただいまと言い指揮官から

ワタシ達に声をかけてほしい

 

 

でもその思いは届きませんでした...

 

 

扉を開ききるとそこには

簡素ながらも生活感のある部屋

 

でも、そこには指揮官の姿は

ありませんでした

 

部屋の中に入ると

彼女達は指揮官の香りに包まれ

心が落ち着く

 

懐かしさに涙を浮かべ

頬が緩む...

 

 

部屋を探索すると

指揮官がここに住んでいる確証と

つい先程までここにいたという

証がありました

 

喜びを抑えながら

指揮官の姿を探します

 

 

ふと机の方に目を移すと

書き置きがありました

 

 

 

 

目を通すと

ワタシは妹の手を引き、走り出しました

 

現状をつかめていない妹は

ワタシの名前を呼び続けましたが

説明する余裕もなくただ走っていました

 

瞳に涙を浮かべ

指揮官の名前を叫びながら

指揮官の姿を探します

 

 

 

紙には、指揮官の字で

この世とお別れかれする旨が

書かれていました

 

とても簡素な文章でした

 

何度も書き直したように紙には

シワが入っていました

 

生きることに疲れてしまった

わがままな私を許してほしいと

迎えに行くことができなかった私を

恨んでくれても構わないと...

 

司令部の戦術人形達

最後のワタシ達の名前が添えられ

幸せを願っている

という言葉で締められていました

 

 

「せっかくここまできたのに...!」

 

 

妹の方もワタシの意図を

察して二手に分かれました

 

ワタシ達は声が枯れるまで叫び

指揮官の姿を探し走り続けました

 

 

すると、銃声が聞こえたんです

 

 

あわてて、妹の名前を呼ぶと

すたすたと目の前に姿を現しました

 

 

......妹が指揮官を見つけました...

 

 

俯きながら

ワタシのことを呼びます

 

しゃくり上げならも

姉のことを呼び続け

銃声と共の下した方へ

ワタシを連れていきます

 

指揮官は!?という問いに答えず

涙を浮かべ袖を引っ張りました...

 

嫌な予感がよぎります

予感が的中しないで!と

心で叫びました

 

 

...そこには指揮官がいました

 

 

木に横たわる指揮官

指揮官の首には

輪っかのついた縄と

正面の木にはちぎれた縄が

吊るされていました......

 

指揮官…!

 

指揮官に駆け寄り泣き崩れました

 

ワタシはわんわんと泣き崩れ

いつもの気丈な姿は

見る影もなかったそうです

 

妹はただ後ろで

立ち尽くすだけでした...

 

BADEND...?

 

 

[newpage]

 

まだ温かい…

 

手を触ると指揮官のぬくもりを感じる...

 

指揮官が今の今まで

生きていた証拠でした

 

今にも動き出して自分たちの名前を

言ってくれそうなほど

指揮官の顔は安らかだった

 

...?

 

指揮官の顔が微笑んだように見えました

 

しかしワタシの瞳には

水滴が溢れ、視界を遮り

しっかりと捉えれませんでした

 

指揮官…指揮官…!

 

返事が来ないとわかってな

お名前を呼び続けました

 

「カ……ノ………」

 

声が聞こえました

 

聞き間違えることのない

大切な人の声...

 

ガバッと顔を上げ

指揮官の顔を見ます

 

まだ生きているようだ...!

 

何かを言いたそうにしてます

 

指揮官の口に

耳を近づけ一生懸命に耳を傾けます

 

「うし…ろ」

 

「後ろ?後ろがどうかしたんですか!?」

 

そう言いシノの方を振り向くと

シノの右手には…

 

 

<ドッキリ大成功>

 

ふぇ…!?

 

驚きのあまり膝の踏ん張りが効かず

へたりこんでしまいます

 

指揮官に振り向くとピンピンしていて

ウインクをしています

 

でも、指揮官の瞳にも

一筋の涙が……

 

「バッ……バカバカバカ!

指揮官!ワタシ達が

どれだけ心配したと…!」

 

拳を振り上げ思いっきり……

 

そっと指揮官の胸に当てる

 

「心配したんですから…!」

 

「ごめんな、心配させて

ただいま

カルカノM1891

カルカノM91/38…」

 

「お姉さん、指揮官に久しぶりに

べたべたできてよかったですね」

 

「シノもいいんだぞ」

 

「ッその名前...えぇじゃあ遠慮なく」

 

「あっシノ!...そうだねしっかりと

お帰りのキスをしなきゃ!」

 

その後、森の中で笑い合う男女の

笑い声が聞こえるようになった

 

HappyEnd

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