ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク)   作:RIM-156 SM-2ER

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皆さま、こちらのストーリーでは大変お久しぶりです。SM-2です。
資料がなかったりなんだリでずっと投稿できていませんでした。
では久しぶりの本編どうぞ


第9話 到着

「E-2より報告。前方100マイル、計22隻の艦艇を確認。同艦隊上空には直掩機と思われる航空機12機が飛行中。以上」

 

埴見と五十木の姿は「ふそう」のCICの中にあった。

CICのレーダー画面には上空を飛んでいる早期警戒機から送られてきたレーダー情報が映し出されていた。

確かに、第4空母護衛艦隊の前方に22隻の艦艇と思われる反応があった。

 

「ふむ、事前に連絡のあったお迎えらしいな。この艦隊に合流する。それと、ネウロイとかいうわけのわからん存在に気をつけろ。対空見張りを厳となせ!」

「はい!」

 

そう、この第4空母護衛艦隊が使節団を運ぶ理由となったのは、特定危険飛行生物――ネウロイが原因なのだ。そうでなければ、客船や旅客機のみでもいい。海賊対策に護衛をつけるにしても、海上保安庁の巡視船をつければよかったのだ。

 

「直掩機の状況は・・・・?」

「はい。現在ブレジン隊の4機が空対空ミサイルを搭載の上、即時発艦待機中です」

「そうか。ネウロイが出現した際には即時発艦せよ」

「了解」

 

埴見はドカッと椅子に座ると、レーダー画面をじっと見つめた。

――――――

扶桑皇国海軍特別使節団護衛艦隊

 

「しかし、ここら辺は怪異の出現が少ないとはいえ、たったの6隻で来るとは・・・・・」

 

この特別使節団護衛艦隊の旗艦「金剛」の艦橋で、艦隊司令の幸野はそうつぶやいた。

この艦隊は、2週間前に突如として現れた「日本」という国からやってくる使節団を護衛する目的で編成されたのだ。

 

「まだ、日本側の艦隊は来ていないんだな?」

「はい、電探*1には反応ありません」

 

この艦に搭載されているのは扶桑皇国が試作開発した艦艇搭載型レーダーであり、探知距離は200kmほどであった。ただ、艦艇など大型なものは簡単に探知できるが小型の航空機などは140kmほどまで接近しないと探知できないという欠点があった。

 

「おかしいな・・・・。予定時刻までに来るのなら、既に150kmくらいまで接近していないとおかしいのだが・・・・・」

「まさか、怪異に攻撃されたとか・・・・?」

 

「金剛」の艦長が幸野の呟きにそう答えた。だが幸野は首を横に振る。

 

「いや、ネウロイに攻撃された場合はすぐに通信が来るはずだ・・・・。機関の故障か・・・?」

 

幸野は現れる気配のない、日本側の艦艇に頭を悩ませた。

だが第4空母護衛艦隊はきちんと特別使節団護衛艦隊の前方140km地点まで接近していた。なぜ、扶桑皇国海軍が探知できなかったかというと、単純にレーダー性能の違いであった。

現代のレーダーならいざ知らず、WW2の頃のレーダーで、ある程度ステルス性が考慮された現代艦艇を探知することなど不可能なのだ。

――――――

数時間後

 

「合流地点だ。各艦水上見張りを厳となせ!」

 

幸野はそう指示をする。各艦の見張り員は双眼鏡を片手に目を皿にして日本の艦隊を探す。すると見張り員の一人が水平線上に何かを発見する。

双眼鏡を使って、何かのいる方角を注意深く見つめるとそこには船のようなものが6隻いた。

 

「右30度、距離110!艦艇を視認!数10隻!おそらく日本艦隊です!」

 

艦橋にいた全員が見張り員の報告したほうを一斉に見た。確かにそこには海上を進む6隻の船がいた。

すると、通信士が艦橋に入ってくると、居並ぶ幕僚たちに報告を始めた。

 

「当該艦隊より入電!”ワレ、日本国国防海軍第4空母護衛艦隊。貴艦隊トノ合流ノ許可ヲ求ム”以上です!」

 

通信士の報告を聞くと幸野は満足げに頷く。

 

「うむ、合流を許可すると伝えろ!」

「はっ!」

 

通信士はすぐさま、返答を打電すべく通信室に大急ぎで戻った。

それから10分ほどして、第4空母護衛艦隊は特別使節団護衛艦隊と合流した。

幸野や艦隊の幕僚は艦橋で第4空母護衛艦隊の様子を眺めている。全てが薄灰色の塗装で、角ばった印象を持つその艦隊に幕僚たちは口々に意見を述べる。

 

「全体的に角ばっているな・・・・・。あの艦橋についている板は一体・・・・・・?」

「巡洋艦並みにでかいな・・・・。でも小口径砲が一門に、機銃が8丁。しかも時代遅れのガトリング砲が2つに単装の25mmかな?25mm機関砲が2門、小型の重機関銃が艦橋と甲板に2丁づつか・・・・・。あれは魚雷発射管か?えらく貧弱な武装だな・・・・」

「甲板に変な物があるな・・・・あれは何に使うんだ?」

「後部甲板が開けているな。武装もないし、水上機用の発艦スペースか?だがカタパルトが見当たらないな・・・」

 

VLSどころか、ミサイルの存在を知らない扶桑皇国海軍の兵は、その大きさの割に貧弱な船だと思った。

 

「しかし、煙が出ていないな・・・・。機関を停止してる訳でもないのにどういうことだ?」

 

日本の軍用艦艇は全て、重油を燃やして推力を得る蒸気タービンではなく、燃費は悪いが加速性能等が優れているガスタービンエンジンを搭載しているため、煙が出ることはまずない。

 

「中央の空母、甲板が跳ね上がってますね。発艦の時にプロペラが当たらないのでしょうか?」

 

作戦参謀が幸田にそう言った。確かに、「ふそう」のスキージャンプ台のような甲板は、機首にプロペラが付いている航空機ならば甲板にプロペラがこすれてしまう。だが、「つくば」が搭載しているのはジェット戦闘機であるため、その心配はないのだ。

 

「戦闘機の姿が見えませんね・・・・。攻撃機は甲板上に出ているようですが・・・・・」

 

作戦参謀はF-35JBが、自軍の航空機と比べるとあまりにも大きいため、戦闘機ではなく爆弾や魚雷を搭載して敵を攻撃する攻撃機だと認識した*2

扶桑皇国海軍は自分たちの常識で測れない艦隊を前に困惑していた。

―――――――

「すっげぇ!戦艦だ!」

「でっけぇなぁ!!」

「みろよ!2連装砲だぜ!口径は・・・・356mmってとこか?」

 

一方、日本艦隊でも扶桑皇国の艦隊を見て興奮している隊員がちらほらいた。戦艦は時代の流れによって消えてしまったが、それでもかっこいいのに変わりない。

 

「金剛にそっくりだな・・・・・」

 

艦橋内では艦隊司令の植見が扶桑艦隊の様子をみてそういった。そのほかの艦も旧日本海軍が保有していた艦艇にそっくりであった。

 

「上空を飛んでいる戦闘機も96式艦戦そっくりだ・・・・・・。初期型のレーダーもある・・・・」

 

埴見は双眼鏡から目を離すと、艦隊司令用の座席にドカッとすわる。

 

「了解。ではこのまま、扶桑まで向かうぞ」

 

扶桑艦隊と日本艦隊は、20ノットの速度で扶桑皇国の横須賀に向かうのだった。

――――――――

「2時の方向に灯台です。おそらく、洲崎灯台かと思われます」

 

扶桑艦隊と合流してすでに4時間がたっていた。ようやく、扶桑皇国の東京湾に近づいてきた。

埴見はその報告を聞くと、ほぅとため息をついて制帽をかぶりなおす。

 

「何事もなくつけたな・・・・・」

「前方、扶桑艦隊より発光信号!”陣形ヲ変更シ、ワレ二続ケ”以上です」

 

艦橋にいた見張り員が、前方を先導するように航行する扶桑艦隊旗艦「金剛」よりの発光信号を報告した。

 

「返答しろ。それと各艦に輪形陣を解き、単縦陣に変更するよう伝達。東京湾に入るぞ」

「はっ」

 

通信士はすぐさま第4空母護衛艦隊の全艦に通達する。するとすぐさま「つくば」を中心に組んでいた輪形陣を崩して、佐世保を出港した時と同じような単縦陣に変更する。

その様子を海中からじっと見つめる目が合った。

 

「第4空母護衛艦隊、単縦陣に陣形を変更。東京湾に入っていきます」

 

第4空母護衛艦隊をひそかに守っていた同艦隊所属「せとしお」であった。ソナーマンが艦長に向かってそう報告する。

 

「了解。1番潜望鏡上げ」

「一番潜望鏡上げます」

 

発令所の中央に設置された柱のようなものが動くと、艦長は潜望鏡のとってを展開し、潜望鏡についたスコープを覗く。数秒にも満たない極めて短い時間、スコープを覗くとすぐさま取っ手をしまう。

 

「1番潜望鏡下げ」

「は、1番潜望鏡下げます」

 

再び潜望鏡が収容されると、艦長はふぅとため息とついた。

 

「何事もなかったな・・・・。一応4空(第4空母護衛艦隊)が報告すると思うが、こっちからも報告しておけ」

「了解です」

 

「あきしお」は通信アンテナをあげて、日本本国に報告をすると、再び通信アンテナを収容し深海に潜っていくのだった。

――――——

さて、それから1時間ほどして第4空母護衛艦隊の10隻は、扶桑皇国海軍横須賀鎮守府についた。

タグボートの力を借りてゆっくりと接岸をすると10隻は碇を下ろし、甲板上にいた隊員はロープを桟橋にいる扶桑皇国の兵士に向かって投げる。兵士はそれを受け取るとロープをすぐさまビットに結び付けて船が動かないようにする。

 

「係留作業完了しました」

 

航海長は船を港に泊める一連の作業が完了したことを確認すると、艦長にそう報告した。

 

「わかった。舷梯を下ろせ!それと使節団の方々に知らせろ」

「了解しました」

 

航海長はすぐさま横にいた部下に使節団一行に扶桑皇国についたことを伝えるように指示する。航海長からの命令を受けて、部下は艦橋から出ていき、使節団一行の部屋に向かう。

その間に、艦内無線で舷梯を下ろすように待機していた隊員に命じる。指示を受け、隊員たちはすぐさまシャッターを開けて、左舷の艦内収納式の舷梯を下ろし始める。

ほんの10分ほどで作業は完了し、舷梯を収容していたスペースには使節団一行と埴見、五十木などの幕僚たちが集まっていた。

 

「埴見司令、ココまでありがとうございます」

「いえ。交渉の成功と使節団の方々の安全を祈らせていただきます」

 

屋中は埴見の返答を聞いて、にこやかにコクリと頷く。そして埴見と握手をすると、使節団をひきつれて船を下りてゆく。

幕僚たちは使節団の無事と交渉の成功を祈りながら、敬礼してそれを見送る。

使節団が船を降りると、そこには教科書に出てきそうな、昭和レトロな黒塗りの乗用車が待機していた。黒塗りの乗用車の車列の前にはまるで道を造るかのように左右に複数の軍人がこれまた教科書に出てきそうなほど古そうな、単発のボルトアクションライフルをもち、捧げ銃をしていた。道の先には、スーツをきた男が二人ほど、出迎えるように立っている。

屋中たち使節団は、初めてみる扶桑皇国の様子を一瞬見渡した後、迷うことなく二人の男の元へ向かう。屋中が二人の男の前に立つと、二人の内一人が自己紹介をする。

 

「扶桑皇国外務省外務副大臣の磯部と申します」

「日本国外務省外務副大臣の屋中と申します。特別全権大使として、今回のことを一任されています。よろしくお願いします」

 

磯部と名乗った人物に対し、使節団の代表である屋中はにこやかに返す。二人は握手をする。数十秒ほど固い握手を交わした後、磯部は自分の後ろにある車列に案内するようにこういった。

 

「使節団の方々のために車を用意してあります。あの車で、宿泊先の都内のホテルまで向かいます。どうぞこちらへ」

 

磯部の案内に従い、使節団はそれぞれ用意された黒塗りの車に乗り込む。使節団の全員が乗り込むと車列は動き始め、都内に向かうのだった。

*1
この世界では、飛行型怪異が存在していて尚且つ、人類同士の近代戦が勃発していないため、レーダー機器の普及が早いという設定

*2
F-35は対地対艦も行える、統合打撃戦闘機なので攻撃機という見方もあながち間違いではない




いかがでしたでしょうか?
下のアンケートは1週間後の2020年4月14日まで募集させていただきます。どしどしご回答ください。
ご意見ご指摘ご感想お気に入り登録お待ちしております。
ではまた次回、さようなら。

次回 第10話 会談

2週間後を予定しています。お楽しみに

ネウロイの瘴気の正体は?

  • 1:放射線もしくは放射能物質
  • 2:有毒な重金属などの微粒子
  • 3:毒ガス
  • 4:日本でもよくわからない
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