ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク) 作:RIM-156 SM-2ER
熱くなったり、涼しくなったりと異常気象が続きますねぇ。お体の方大丈夫でしょうか?私はちょっとコロナで体力がなくなっているのでキツイです。みなさまもお体にお気をつけください。
では本編どうぞ。
日本初の原子力航空母艦である「あかぎ」「あまぎ」の2隻を中核とする空母機動部隊は佐世保から北東に155kmの扶桑海に浮かぶ島、対馬近海に向かっていた。
事前の計画ではそこで第1空母打撃艦隊と第2空母打撃艦隊は分離する。第2空母打撃艦隊は対馬近海で半島や黄海方面の警備を行い、第1空母打撃艦隊はさらに北東の扶桑海に進出。扶桑海沿岸部の警備を行うこととなっていた。艦隊間の距離は相互援護が可能な300km~500kmであり、いざとなれば一方の空母から大量の航空機を派遣する予定であった。
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佐世保を出港してから1時間ほど。江藤ら5人のウィッチはCDCに案内された。CDCとは空母の戦闘指揮所のことであり、普段は乗組員ですら立ち入りを制限されるほどの機密情報の塊である。
ではなぜ、他国の軍人である江藤らがこのCDCに案内されたのか。その理由は二つあった。1つは戦闘時のスムーズな情報共有。CDCには戦闘機のガンカメラや早期警戒機のレーダー情報をリアルタイムで確認できる大型モニターが多数配置されている。またCDC内には艦載機の作戦を指揮する航空作戦管制所があり、そこから早期警戒機を通じて戦闘機に指示を出すことも可能なのだ。だがそれだけでは機密の塊に近づくことは許されない、2つ目の理由が大きかった。こちらは単純である。まず第1に江藤らは電子機器を操作できないので機密データの取り出しが不可能であり、出入りにもCDCに普段は入れる人間がいなければならない*1ので下手なことができないだろうという考えであった。
そうした経緯から彼女らは特別にCDCに入ることが許されていた。
「ここで作戦指揮をするのかしら?」
江藤らはCDCの中をぐるりと見渡す。
機密保護の観点から窓は一切なく、そこらかしこに設置されたモニターに多数の兵士が向き合っている。だが非常灯ではない扶桑の白熱電球よりも数段明るい電灯が至る所にあるためCDCの中は案外明るかった。
「私は海軍の船に乗ったことがあまりないからわからないけど、戦闘指揮って普通は艦橋の高いところでやるんじゃないの?」
「確かに、普通は艦橋の高くてより遠くまで見られる場所にある。窓もたくさんあるから視界が良いんだけど、日本の艦艇の戦闘指揮所は窓がないね」
江藤の疑問に北郷はそう答えた。
「外が見えないから指揮がとりにくそうだな・・・・」
「昨日あったテレビがたくさんあるね」
「どうやって戦闘指揮とかするんだろ。私は陸軍だから余計わかんないわね・・・」
若本、坂本、穴拭の3人がそれぞれ思い思いに感想を述べていると、後ろのドアからピッピッという電子音がして野崎司令が入ってきた。
「おやおや・・・・。もういらっしゃっていたようですね」
人懐っこそうな笑顔を浮かべ、物腰柔らかな口調からまるで近所の気のいいおじさんのように思えてくる。
だが彼は他国軍の将官である。尉官、佐官の彼女らからすれば雲の上の人物である。彼女らはびしっと敬礼をする。
「野崎司令殿!お世話になります」
軍人としては模範的な態度で返答した北郷に対して野崎は謙遜する。
「いえいえ。お世話になるのはこちらです。怪異との戦闘では貴官らの方が先輩です。よろしく頼みますよ」
「わかりました。全力を尽くします」
野崎は彼女らの間を通ってCDCの中に入っていく。すでに50代前半のおじさんで物腰も柔らかだが、日中紛争を生き残った彼の眼はとても鋭く若々しく、足取りもしっかりしている。乗員たちの態度から、そんな彼が頼りにされているのはすぐにわかる。
その時、スピーカーから声がしてきた
『航空管制室よりCDC。早期警戒機4機の発艦準備が完了』
報告を受け取った艦長が野崎の方を見る。
「・・・・発艦させます」
「了解」
艦長の問いに野崎はうなずいて短く返事すると、艦長は近くの無線機を手に取って航空管制室に指示を出す。
「こちらCDC。了解。発艦させろ」
『航空管制室。了解です』
しばらくすると連続で2回。2分ほど間をおいてもう連続で2回、ゴォオッという振動が聞こえてくる。
音と同時に正面にあるメインモニターの中央から丸いアイコンが音の数だけ出てくる。4つのアイコンはまるで扇のように展開する。
「E-2のレーダーシステムとデータリンク始めます」
CDCにいる乗組員たちの動きは少しだけあわただしくなる。
だがレーダーはあってもC4Iシステムやコンピューターを知らないウィッチ5名は乗員が何をしているのかわからなかった。
「何をしてるんですか?」
坂本はちょうど近くにいた砲雷長に話しかけて、今何をしているのかを話しかけた。
「ああ。あれは発艦した早期警戒機と情報を共有しているんだ」
「早期警戒機・・・・?なんだ、それ?」
早期警戒機どころか地上のレーダーサイトと連動した地上要撃管制も知らない彼女らからすれば、そういわれても何なのかわからない。
「早期警戒機というのは大型のレーダー・・・・電探を搭載した航空機のことでね、空中から敵部隊の動きを監視する偵察機の役割を果たす飛行機だ。そして情報共有というのはその早期警戒機の電探からの情報をリアルタイムでこの船で確認できるんだ」
「つまり。その早期警戒機の電探で探知したネウロイはこの船でもどこにいるか確認できるということか・・・・」
北郷は砲雷長の説明から何を言っているのか理解したようだった。横にいる江藤も同じく砲雷長の言っていることを正しく理解し、そして同時に2人は国防軍の戦い方は1歩2歩どころか10も20も先を進んでいることも理解できた。
だがこの日、哨戒にでたE-2のレーダーがネウロイを探知することはなかった。
いかがでしたでしょうか。
これからなのですが、私事で再び投稿期間が空いてしまうことがあると思います。流石に1ヶ月もあけることはないようにしますが次回は気長にお待ちくださると幸いです。
ご意見ご感想お気に入り登録お待ちしております。
ではまた次回。さようならぁ!
次回 第15話 初の迎撃戦(前編)
お楽しみに!
ネウロイの瘴気の正体は?
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1:放射線もしくは放射能物質
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2:有毒な重金属などの微粒子
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3:毒ガス
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4:日本でもよくわからない