ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク) 作:RIM-156 SM-2ER
また前回の投稿から時間が空いてしまいまして、申し訳ありません。
今回はサボっていたわけではなく、単純に話の詳細を書くのに苦労していました。
では本編どうぞ。
第1空母打撃艦隊は目的地に到着するとそこら一帯をグルグルと航行しながら、早期警戒機を飛ばして襲撃してくるであろうネウロイを警戒し始めた。
そして目的地に到着してから2日後。ついに実戦の時がやってきた。
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第1空母打撃艦隊から北に50km。浦塩という前世界におけるウラジオストク(こちらでは浦塩)から南南西に100kmほどのところを飛行していた。国防海軍第1空母航空団第131早期警戒隊所属のE-2F5号機のレーダーが浦塩から飛び立つ16もの飛行物体を探知したのだ。
この情報はC4Iシステムによって「あかぎ」にも伝達されており、情報を受け取った「あかぎ」は艦隊に対空戦闘用意の号令を発し、スクランブル機の緊急発進を命令した。
「石川*1君。現在の状況は?」
シュゥという音とともにCDCのスライド式扉が開く。すると若干厳しい面持ちの野崎がCDCに入ってきた。
自身の名前を呼ばれた副長は軽く敬礼をする。
「野崎司令!お疲れ様です」
CDC中央に設置された海図台付近まで野崎が来ると、石川は説明を始めた。
「今から・・・・えー、7分前ですね。17:02時に浦塩北方50kmを哨戒中のE-2F5号機のレーダーが浦塩から発進する16の飛行物体を探知。その約2分後の17:04に私が対空戦闘用意を発令。スクランブル機を緊急発進させました」
「スクランブル機の武装は?」
すると空母航空団を指揮する田辺が報告を始めた。
「20㎜機関砲弾が900発とサイドワインダー4発と
国防軍において戦時下における戦闘機のスクランブル待機時の武装は機関砲弾、短距離空対空誘導弾0~6発、中距離空対空誘導弾4、5発*2であるが、怪異に機上レーダーはなくレシプロ機のように小回りが利く怪異に対しては短距離空対空ミサイルのほうが適任*3であるということや今回はネウロイの種類をガンカメラなどを使用し確認するために至近距離での戦闘になるであろうことが予想されたため短距離空対空ミサイルのみを搭載していた。
「あとどれくらいで会敵する?」
「あと45秒後に現場空域に到着予定!」
空母航空作戦管制室*4所属の要撃管制官が野崎の問いに答えた。
日本においては旧式とはいえ、超音速で巡航飛行するF-35は150km先にいる目標を探知してから10分もかからずに接敵することができる。
余りの速さで推移する戦闘の様子に、CDC内でアドバイザーとして待機していた北郷は目を回しそうであった。それでも彼女が何とか状況を理解できているのは豊富な経験と知識に他ならなかった。おそらく経験の浅い坂本や若本であったならば、すでに目を回していたかもしれない。
そんなことを考えていると、不意に野崎が振り返る。
「北郷中佐。よろしくお願いしますよ」
「はっ!」
北郷は野崎の言葉を聞くと、威勢のいい返事とともに頭を切り替えて自身の任務にあたろうと決意した。そしてF-35から送られてくるガンカメラ映像が映し出されたモニターをじっと見つめていた。
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迎撃にでたF-35JC4機は早期警戒機の指示に従いながら敵を迎撃すべく飛んでいた。
「あかぎ」を発艦したときから166kmの探知範囲を誇るAN/APG-81 AESAレーダーは目標を探知していた。本来、ステルス性が売りなステルス戦闘機は自機の位置を暴露してしまう機上レーダーは極力使わない。だが今回怪異には逆探知機はおろかレーダーすらないため戦闘機部隊はレーダーを存分に使っていた。
『ウェリテス4th。
怪異の針路と速度、F-35編隊の針路と速度そして両者間の距離から高性能コンピューターがたたき出した会敵までの時間を要撃管制官が伝えてくる。
大型ディスプレイに映し出されるレーダー画面には自機を表すアイコンのそばに3機の友軍機を表す青いアイコンが、その4つのアイコンが向かう先には16ものアンノウンのアイコンが編隊をなして飛んでいる。
編隊長は事前ブリーフィングの資料でみた怪異という異形の敵を思い浮かべた。日中紛争で中国軍戦闘機との空戦経験のある彼は、相手が人間でないことを知ってこの世界の軍隊が少しうらやましくなってしまった。もちろん彼らは国が滅ぼされるかどうかの命がけの戦いであることは百も承知であり、不謹慎な考えであることはわかっていた。だが人間相手の空戦を繰り広げパイロットの命を奪ったこともある編隊長は、人を殺すという感覚を知らないでいられることはとても幸せなことだと思ったのだ。
編隊長はぶんぶんと頭を振って、目の前の敵に集中した。
「ウェリテス4th!
『『『ラジャー』』』
4機のパイロットはレーダーの反応を頼りに敵のいるであろう方向に目を凝らす。太陽の光が照り付け、どこまでも広がる青い空に怪異の漆黒の機体はひどく目立った。青い絵の具で塗りつぶされたキャンパスの上に墨を垂らしたように見えるそれは、超人的視力を持つ戦闘機パイロットにはいともたやすく見つけることができた。
『
3番機のパイロットが声を上げるとほぼ同時にほか3機のパイロットもそれを見つけた。
まるで無人機のようなキャノピーのない機体に漆黒のカラーリング、機体に走る幾何学的な模様はまさしく事前ブリーフィングで教えられた怪異の見た目そのものであった。
「ディスイズウェリテス15!当該機の確認を行う!
『ディスイズウェリテス16。コピー』
『17、18。バックアップ入ります』
僚機たちから返答があると、編隊長機はEOTSの赤外線捜索追尾システムを起動してその映像を「あかぎ」に送りつつ、EO-DASによって得られた情報を3次元的に表示するビジュアルモードを選択して怪異のコアの有無を確認する。2番機は胴体下部と機首につけられているカメラを起動しその映像を「あかぎ」に送る。
2機は機体を素早く怪異の方に向けると、ネウロイの撮影を開始した。2番機は2か所にしかついていないガンカメラの照準をネウロイにロックする。こうすることでどんなに激しい機動をしても、ガンカメラが自動的に目標にピントを合わせて、ぶれることもほとんどなく映像を撮ってくれる。
爆撃機のような見た目をした怪異はまさしくWW2前後に活躍した爆撃機のように防護機銃を発砲しF-35を近づけまいとするが、超音速でひらりひらりとかわすF-35に掠ることもなく、撃たれた機銃弾はむなしく大空に飲み込まれていく。
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『ディスイズウェリテス15!
「あかぎ」CDCでは野崎をはじめとする幹部たちが、F-35から送られてくる2種類の映像を大型モニターを使ってみながら、F-35の無線を聞いていた。
「ふむ・・・・。熱源探知ということはコアを持つタイプの怪異でしょうね。・・・後続編隊にはサイドワインダーのみを装備させて発艦させます」
田辺は編隊長機からの報告を聞くと艦内無線を使って、甲板上で待機しているF-35にミサイルを積むように整備員に指示を出した。
その横で野崎は北郷に怪異について確認を取る。
「北郷中佐。この怪異は?」
「扶桑軍では”アホウドリ”という名称で呼ばれている爆撃機型怪異です。速度、防御性能、爆撃性能これらが高水準でまとまっており、それに加えコアによる再生能力を兼ね備えた難敵で、この怪異のせいでいくつもの基地が破壊され戦線が後退していきました」
よほど苦い思いでしかないのであろう。北郷の顔は苦渋に満ちた表情に変わっていた。
表情から北郷の気持ちを察した野崎は、彼にしては珍しい挑戦的な表情を浮かべる。
「なるほど・・・・。では貴官の無念は我々が晴らしましょう」
いかがでしたでしょうか?
次回はお待ちかねの空戦シーンです。でもやっぱり空戦って難しい。
ご意見ご感想お気に入り登録お待ちしております。
ではまた次回。さようなら。
次回 第16話 初の迎撃戦(後編)
お楽しみに
ネウロイの瘴気の正体は?
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1:放射線もしくは放射能物質
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2:有毒な重金属などの微粒子
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3:毒ガス
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4:日本でもよくわからない