ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク)   作:RIM-156 SM-2ER

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みなさまどうもSM−2です!
今回は空戦回です。やっぱり難しいンゴ。
そして!今回は本編終了後にお知らせです。
では、本編どうぞ!


第16話 初の迎撃戦(後編)

F-35JC編隊は早期警戒機の要撃管制官から、この怪異がコアを保有するタイプであることを改めて知らされる。

 

『これから攻撃目標の割り振りを行う。1機あたり2機だ。どちらを先に攻撃してもかまわない』

 

要撃管制官の声とともにレーダー画面の光点に攻撃目標を示す印が付いた。パイロットがコンバットボックスを組んで飛行する怪異の方を見ると、同じような印が映し出される。第5世代戦闘機からはレーダー画面だけでなくHMDを利用して、目視している目標の横に、目標との距離や攻撃目標を示す印が映し出されるようになっている。

 

ターゲットコンフィメイション(目標確認)エンゲージ(攻撃開始)

 

編隊長の掛け声とともに4機のF-35は一斉に散開する。

各機のパイロットは怪異の防護機銃をひらりひらりとかわしつつ、AIM-9Yを選択する。

一世代前のAIM-9Xから中間慣性誘導を導入し、完全なLOAL(発射後ロックオン)機能と、オフボアサイト発射機能を獲得したサイドワインダーシリーズは、いまや真横を飛行する目標でさえJHMCS*1によって撃墜可能なのだ。

編隊長は僚機が攻撃を開始したことを確認しつつ、自身に割り振られた目標であることを示す印が付いた敵にHMDに映し出されるロックオン照準をあわせる。

ピピピピという電子音が編隊長の耳朶をうつ。

 

「FOX-2!」

 

赤外線誘導ミサイルの発射を示す符丁を叫ぶと、編隊長は操縦桿のミサイル発射ボタンを押し込んだ。その瞬間、翼下の武装ステーションに吊るされていたAIM-9YのMk.37固体燃料ロケット*2に火がともる。

サイドワインダーの由来ともなった、特徴的な軌跡を描きながら怪異に向かって飛んでいく。

編隊長機はすぐさま二発目をロックオンすると同じ目標に向かって発射した。これは怪異のコアが機体の奥深くにあるためであった。9.6㎏の高性能軍用指向性爆薬といえども、VT信管搭載の空対空ミサイルは近くで爆発するだけなので怪異の装甲板ははがせてもコアまで破壊するには若干の威力不足であった。そのため事前ブリーフィングで彼ら戦闘機隊には、コアを持つ怪異の場合は1機に対して2発のミサイルを発射するように指示を受けていた。1発目が装甲をはがし、2発目でコアを破壊せしめるためだ。

戦闘機隊はこの指示を忠実に守ったのだ。

 

「よぉし。敵機の撃墜を確認してから次にいけ!」

 

僚機も次々とミサイルを発射したようで、レーダー画面には新たに友軍ミサイルのアイコンが8つも現れた。それぞれ2発ずつが1機の怪異に徐々に近づく。

ふと編隊長がキャノピーの外に広がる景色を見ると、怪異がミサイルを迎撃しようと先ほどよりも盛んに防護機銃をうっている様子が見えた。

第2次大戦時の戦闘機にすらなかなか当たることのない防護機銃がそれより高速かつ小型のミサイルに当たるわけがない。せいぜいまぐれ当たりを願って撃つ程度だ。これが有人機相手ならばパイロットに心理的負担をかけてミスを誘ったり、近づくのをためらわせたりできるが、相手はプログラムによって飛翔するメカである。恐怖という感情があるわけない。

 

「·····」

 

編隊長が見つめる中、ミサイルは怯むことなく怪異に突っ込む。

怪異のコアが放つ熱をサイドワインダーのシーカーはしっかりと捉えていた。

サイドワインダーシリーズはAIM−9Xの頃から誘導方式が赤外線画像誘導に変わっており、フレアをただばら撒くだけでは回避ができなくなっていた。更に進化したAIM−9Yは着弾ギリギリを見極め、フレアを発射しつつ適切な回避行動を取らなければ、その命中率は98%になる。しかも一度避けても、ミサイルに燃料がある状態で発射母機のセンサーが敵を捉えていれば、ミサイルは反転し再び敵機に飛翔する。日中紛争後にあった韓国と北朝鮮の小規模軍事衝突では24発放たれたサイドワインダーのうちの20発が命中した*3ほどである。

フレアも吐かず、亜音速にすら届かない速度で、愚直にまっすぐ進む怪異にミサイルは面白いほど簡単に当たるだろう。

怪異のコアのある機体前部にミサイルが近づくとVT信管が作動し、9.6kgの高性能指向性爆薬に火が付き爆発を起こす。

 

ドォンドォンドォンドォン

 

立て続けに起こる4つの爆発。各機の放った1発目のミサイルの爆風によって4機の怪異の装甲が剥がれ、その中に鎮座する赤いコアが姿を表した。

怪異は防護機銃を弱めエネルギーを剥がれた装甲の回復にあてるが、それは無駄な努力であった。

すぐに2発目のミサイルが到達し、コアの至近距離で爆発する。爆風にのって、ミサイルの破片や仕込まれていたワイヤーなどがコアを無慈悲に貫く。

 

キシャアアアア

 

耳障りな不協和音を響かせ、4機の漆黒のネウロイが白い破片に変わる。

 

ターゲットキル(目標撃墜)

 

レーダーでも目視でも怪異の撃墜を確認すると、彼らは次のターゲットに向かう。

先程と同じ様に機械的な動きで怪異をロックオンし、翼下のサイドワインダーを放つ。

万が一、サイドワインダーが防護機銃のまぐれ当たりで落とされてもいいように4機は機銃のロックを解除して怪異の動きに注視する。

だが怪異の防護機銃がミサイルに当たることはなく、吸い込まれるようにネウロイに当たる。

これで合計8機の怪異を撃墜したが、ここでスクランブル隊のサイドワインダーが切れてしまった。アクティブレーダーホーミングのミサイルならあるものの、コア保有タイプの怪異はコアを破壊しなければ撃墜できず、また装甲もあるためにアクティブレーダーホーミングミサイルでは撃墜は難しい。損傷を与え一時的に速度を削るくらいが限界であった。

今、後続の部隊が赤外線画像誘導のサイドワインダーの搭載作業をしているものの、すべての作業を終えて発艦するまでに10分以上かかる。怪異が今のままの速度で進めば、迎撃は扶桑の沿岸部上空になるであろう。撃墜した怪異の破片が民間人に当たったらたまったものではない。

そのためにもう少し足止めをしなければならないのだ。

 

「2手に分かれるぞ!16は俺についてこい!17、18は敵機の針路に先回りし、前から機銃の雨を降らせてやれ!!」

『16、ラジャー』

『17、コピー』

『18、ラジャー』

 

編隊長の指示でF-35は2手に分かれる。3番機と4番機の2機はアフターバーナーを焚いて最高速度まで加速すると、上昇しつつ怪異を追い越す。逆に編隊長機と2番機は速度を時速900kmほどまで落とすと上昇して、3番機と4番機の準備が完了するまでその場で旋回する。

 

「17は俺がミサイル撃った奴を叩き落せ!18は16の奴を落とせ!いいな?!」

『17、18!スタンバイ(準備完了)!いつでもどうぞ!』

「では行くぞ!」

 

その瞬間、3番機と4番機は横旋回を行って180度反転する。編隊長機と2番機はアフターバーナーを使いつつ、降下して先ほど稼いだ位置エネルギーを運動エネルギーに変換する。

こうすることでただアフターバーナーを使うよりも素早く加速できるのだ。

あっという間に音速を超えた2機は前方を逃げるように飛ぶ怪異をロックオンする。

 

『「FOX-1!!」』

 

その瞬間、2機の両翼につるされていた31式短距離空対空誘導弾が発射される。2発づつ合計4発のミサイルはあっという間に怪異に追いつき2機の怪異を爆炎で包む。ミサイルを発射した2機は、その爆炎を突っ切るように怪異編隊を追い抜いた。

ミサイルが命中した怪異は翼のような部分がもがれていたり、機体後部が削れていたりしたが、コアが無事であったため速度を落としつつ、機体を修復し始めた。

だがその瞬間、前方上空から2機の猛禽が襲い掛かった。修復のために速度を落とした2機に対して、3番機と4番機は狙いを定めてM61バルカン20㎜機関砲の引き金を引いた。

 

ブォオオオオオ

 

猛獣の唸り声のような発砲音とともに、怪異の防護機銃とは比べ物にならない機関砲弾の雨あられが怪異に降り注ぐ。赤外線センサーを使って怪異のコアの位置をつかんでいた2機は、コアのある機体前方部に機銃を集中させた。

ミサイルによって広範囲に及んだ破損と今までの相手より高密度な弾幕によって、再生能力の高いこの怪異も機体の再生が追い付かずに、あっという間に装甲をはがされコアをハチの巣にされる。

3番機と4番機はそのまま降下して、1撃離脱の要領でそのまま怪異編隊と距離を取る。

 

「グッジョブ!次行くぞ!」

 

怪異が白い破片となるのを確認した編隊長は再び反転する。今度は先ほどとは違い、3番機、4番機が後ろからミサイルをうち、編隊長機、2番機が機銃でネウロイを撃墜する。

連携の取れたその動きからは、国防軍パイロットの練度の高さがうかがえる。

3度目の攻撃を仕掛けるころには、怪異もさすがに学んでいるらしくコアを破壊されないように前方部に防護機銃を集中させてF-35を迎撃しようとするが、機銃弾はF-35の通った後の空にむなしく吸い込まれるだけで、一向に当たる気配がない。弾幕を張ろうにもたかが4機では有効な弾幕など張れるはずもなく、20㎜機関砲弾を叩き込まれて落ちていく。

4度目の攻撃で最後の怪異を叩き落すと空を飛んでいるのはF-35のみとなった。

編隊長が残弾を確認すると、すでに機関砲は弾が尽き、ミサイルも胴体内のウェポンベイに2発ずつのみであった。僚機に残弾も確認するがすべて同じような内容であった。1回でも機関砲を外していれば怪異を取り逃がしていたと思うと編隊長は「機関砲を外さなくてよかった」と思うのだった。

 

――――――――――――――――――――

 

「・・・・・・」

 

CDCでF-35の戦闘をリアルタイムで見ていた北郷は衝撃につつまれていた。連携の取れた編隊による攻撃。レーダーや高度な通信技術によって目標が被らないように攻撃する技術。そして怪異の攻撃が当たらない超音速で飛行する戦闘機とミサイル。何もかもが異次元であった。

扶桑軍はおろか世界一の技術力を誇るであろうカールスラント軍、強大な軍事力を誇るリベリオン軍ですらこのレベルの戦闘ができるまで何十年、下手をすると何百年とかかるかもしれない。

その間も日本は進化を続けるだろうから、もしかしたら永遠に日本には追い付けないかもしれないという思考が彼女の頭をよぎった。

 

「すごい・・・・・」

 

彼女はその一言しか発することが出来なかった。

この後、この日本の戦い方などから世界では高速戦闘機万能論*4が流行るのだかそれはまた別の話。

 

*1
HMDによってロックオンするシステム

*2
AIM-9Xに搭載されていたMk.36の改良型。軽量化と燃費の向上で射程が伸びた

*3
1発はミサイルシーカーの故障で命中せず。もう1発はmig-29に発射されたものの2回回避され、燃料が切れて命中しなかった。このMig-29はその後、2発のサイドワインダーが発射されたが1度は回避。しかしそこでフレアが底をつき、回避ができずに撃墜された。

*4
ミサイル万能論とは少し違う。運動性は二の次で、怪異の攻撃を速度をもってかわし、敵の至近距離に近づいて撃墜するという理論。ミサイル万能論は戦闘機に大量のミサイルを積み、遠距離から一方的に攻撃するからミサイルいっぱい詰めて速度の速い戦闘機が最強という理論




いかがでしたでしょうか?
そしてお知らせです。みなさま。明日からストライクウィッチーズ第3期が放送されますね?そのため、アニメ放送開始記念ということで明日から来週水曜日まで、毎日投稿を行います。毎日投稿を行うのはこのシリーズのみですが、楽しみにお待ちください。
ではまた次回!さようならぁ!

次回 第17話 作戦会議

お楽しみに!

ネウロイの瘴気の正体は?

  • 1:放射線もしくは放射能物質
  • 2:有毒な重金属などの微粒子
  • 3:毒ガス
  • 4:日本でもよくわからない
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