ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク) 作:RIM-156 SM-2ER
では、本編どうぞ。
2月というと日本もまだ冬の季節である。転移前は、地球温暖化の影響で暖冬が多く、たとえ東北地方や日本海側であっても雪が降ることは少なかったが、転移後は現代と比べてCO2の量は少なく、地球温暖化の影響もそこまでないことから7年連続で各地で豪雪が記録された。
501JFWの基地があるブリタニアは、そんな日本よりも緯度が高い。つまり、寒いのである。特にこの年は、寒さがひどく、普段めったに雪が降らないブリタニアにも、雪が降り積もっていた。
それは501JFW基地も例外ではなく、建物の屋根や庭には雪が降り積もっていた。
それでも滑走路は、日本製の小型除雪機や凍結防止剤、融雪剤などによって、コンクリートで舗装された滑走路が見えている。
ミーナ、坂本、バルクホルンの3人は、そんな滑走路の脇にいた。
すると、彼女らの後ろから声がしてきた。
「おーい!中佐!」
3人が振り返ると、薄茶色の軍服に身を包んだ少女と白い軍服に身を包んだ少女が、3人の方へ走ってきていた。
だいぶ全力で走ってきたらしく、二人の息は荒い。
「シャーリーとルッキーニか。今日は非番だろう。なんでここにいるんだ?」
息を整えている二人に、坂本がそういった。
息をある程度、整えると、大きな胸が特徴の薄茶色の軍服の少女が答えた。
「今日は日本の戦闘機が来るんだろ?超音速で飛ぶ戦闘機を見てみたいんだ」
「私も興味あるー!」
ツインテールの白い軍服姿の少女も、追従した。
ツインテールの少女は、その身長と態度から、まだ小学生のように見える。対して、薄茶色の軍服の少女は、まるでツインテールの少女の保護者のようであった。
坂本は呆れたように、ため息をはいた。
「お前ら、遊びじゃないんだぞ・・・・」
「頼むよ、中佐!」
「お願い!」
二人の必死の懇願に、ミーナは苦笑いする。
「わかったわ。迷惑をかけないなら、許可します」
「やったー!」
ミーナの言葉に、二人は大喜びする。
すると、遠くからゴォォという音がする。聞き慣れない音に、その場の大勢の人間は、困惑していた。
しかし、国防軍の整備兵たちと坂本には、聞き覚えのある音であった。
「来たみたいだな」
坂本がつぶやいた瞬間、ものすごい風と轟音を撒き散らして2機の飛行機が、上空を低空飛行で飛んでいった。
「なんだ!?」
バルクホルンが目を細めてみると、低空飛行をしていた飛行機には灰色の星マークがついている。
形は、全体的に角ばっており、濃い灰色の塗装がしてあった。機体後部からは、赤い炎が顔をのぞかせていた。
「シャーリー!上!」
ツインテールの少女に促されて、薄茶色の軍服の少女―シャーリーが上を見上げる。
そこには、はるか上空を白い雲を纏いながら飛ぶ4機の飛行機があった。
「べイパーコーンだ!」
その白い雲の正体が、音速時に出ると言われている雲だと察したシャーリーは、目を輝かせて上を見上げていた。
しばらくすると、先ほど低空飛行していた飛行機が戻ってきたのだろう。2機の飛行機が滑走路に進入してきた。
「着陸するのか?」
「高度がやけに高い・・・・素人が操縦しているのか?」
シャーリーとバルクホルンは、着陸する態勢ができていないように見える2機の飛行機を見て、困惑していた。ミーナも彼女らと同じように困惑しているようだ。しかし、扶桑海事変の時にオスプレイを見ていた坂本は、これから何が起こるのかわかっていた。
しばらく、ジッと2機を見ていると滑走路の上空で、後部についた2つのエンジンが下を向き、機体は静止した。本当は、エンジンが下を向いたわけではなく、F-35Bと同じように連装式リフトファンがジェットエンジンの排気を下に向けているだけだが、彼女らにとってそんなことは関係ない。
時々見るヘリやオスプレイは見たことがあった。これらも大変驚いたが、カールスラントではヘリの研究が進んでいたこともあり、理解が出来た。
しかし、超音速飛行すら行うジェット戦闘機が、空中で静止し、垂直に降りてくるなど予想外すぎる。
ぽかん、とする彼女らの前に2機の戦闘機は静かに降り立った。
走ってきた誘導員の指示に従いながら、機体をゆっくりと駐機場に進める。
その後ろでは、灰色のマルが描かれた4機の戦闘機が、次々と同じように着陸して見せる。4機も、先の2機と同じように誘導員の指示に従って、機体を駐機場に進める。
「す、すごいわね・・・・」
ミーナは思わず、そうつぶやいた。
駐機場に止まった戦闘機のエンジンが止まり、騒音が止む。戦闘機のキャノピーが開くと、待機していた整備兵たちが機体に駆け寄っていく。コックピット左側面から、整備兵が梯子を伸ばす。乗っていたパイロットはヘルメットを取り、コックピットに置くと、はしごを使って器用に降りてきた。
始めてみるそれらの光景に、坂本を除く全員が驚愕していた。シャーリーなんかは、初めて見る超音速戦闘機に心を奪われていた。
すると、戦闘機から降りてきたパイロットのうち、2人が彼女らのもとにやってきた。
「501統合戦闘航空団の方ですね?」
「ええ。第501統合戦闘航空団司令のミーナ・ディートリンデ・ヴェルケ中佐です」
ミーナは平常心を取り戻すと、敬礼してそう答えた。
すると、星マークの書かれた戦闘機から降りてきた、金髪に青い瞳が特徴的なパイロットが敬礼した。
「アメリカ海兵隊第12海兵航空群から派遣されてきた、チャック・アッカーマン大尉です」
すると、その横にいた黒髪の男―今浦もミーナに敬礼する。
「日本国海兵隊第81海兵戦闘航空団から501統合戦闘航空団に派遣された、今浦和樹少佐です」
ミーナは、そう言って今浦から差し出された右手を握り返す。
「よろしくね。アッカーマン大尉、今浦少佐」
「よろしくお願いします。ヴェルケ中佐」
「こちらも、よろしくお願いします」
あとから、右手を差し出してきたチャックとも握手をする。
ついに人類の反抗が始まろうとしていた。
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彼らが到着してから1時間後、会議室にはストライクウィッチーズのメンバー7人が集められていた。
9人は、それぞれ雑談をしたり、本を読んだり、寝ていたりと思い思いのことをしながら時間を過ごしていると、会議室の前の扉が開き、ミーナと坂本が入ってきた。
「みんないるわね。今日はお知らせがあります。知っている人もいるかもしれないけど、今日からストライクウィッチーズに戦闘機隊が配備されることとなりました。・・・・今浦少佐」
再びガチャリとドアが開き、緑色のフライトスーツに身を包んだ男5人と女性1人が入ってきた。彼らが横一列に並ぶと、先頭にいた今浦が敬礼して、自己紹介を始める。
「本日より第501統合戦闘航空団に配属された、日本国海兵隊派遣航空隊指揮官の今浦和樹です。階級は少佐。よろしくお願いします」
今浦は一歩下がると、その横にいた20代後半くらいの女性が前に出る。紺色のショートヘアで、アホ毛が特徴的。とても珍しい紫目の彼女は、顔のパーツが整っており、控えめに言っても美人である。
「今浦少佐の編隊で2番機をしています。
彼女が自己紹介を終えると、出発前の”つるみ”で今浦に質問していた青い瞳の男が自己紹介を始める。
「3番機パイロットの
川野は、短く簡潔に自己紹介を終える。そして、”つるみ”で質問をしていたもう一人、童顔気味のパイロットが自己紹介をする。
「同じく4番機パイロットをしています。
先ほどの川野の自己紹介とは打って変わって、明るそうに自己紹介をする。
ここで日本からの部隊の自己紹介は終わった。次はその横にいるチャックが自己紹介を始めた。
「アメリカ海兵隊第12海兵航空群から派遣されてきたチャック・アッカーマン大尉だ。よろしく」
ミーナと握手した時とは違い、桜田と同じような底抜けに明るそうな笑顔でそういった。
次に自己紹介をしたのは、チャックの横にいたアフリカ系であろう大柄の男である。服の上からでもわかるほどの筋肉で、スキンヘッドのマッチョである。
「チャック大尉の2番機でマイケル・ベリー。階級は中尉。よろしく頼む」
日米から派遣されたパイロットたちが一通り自己紹介を終える。
すると、ミーナが再び前に出て、話し始める。
「それと・・・・今日は、新しいウィッチも配属になりました・・・・リーネさん」
先ほどと同じように、ガチャリとドアが開き、気の弱そうな少女が、中に入ってきた。彼女は、今浦らの前に出ると、彼らと同じように自己紹介をする。
「ロンドン航空学校から来た、リネット・ビショップ軍曹です。よろしくお願いします」
とてもか細い声であった。
しかし、その自己紹介に気になることがあったのか、バルクホルンがバッと立ち上がる。
「航空学校だと?ミーナ、どういうことだ!ここはブリタニア防衛の最前線だぞ!なぜ、実戦経験もない新人が送られてくるんだ!」
「わからないわ。ですが、それが上層部の決定です。・・・・リーネさんは、しばらく訓練してもらいます」
ミーナは、バルクホルンの言葉にそう返した。彼女よりも上位の存在からの決定といわれれば、バルクホルンは黙るしかない。
「ペリーヌさんは、部屋の案内と基地の紹介をしてください」
すると、薄茶色の軍服の少女―シャーリーが手を上げた。
「なぁなぁ中佐!案内は私じゃだめか?」
ミーナは、少し考える素振りを見せた。
「いいでしょう。では、シャーリーさん。案内よろしくね」
そこまで言うとミーナは、今浦達の方に視線をうつす。
「今浦少佐、アッカーマン大尉。今後の戦闘計画についての会議を行います。会議室に行きましょう」
そういうとミーナは、今浦とアッカーマンを連れて部屋を出ていく。戦闘隊長と司令代理である坂本とバルクホルンも会議室に向かった。
全く手持ち無沙汰となった4人のパイロットと一人のウィッチは、どうしたら良いのか分からずに立っていた。すると、突然リーネが悲鳴をあげた。
「きゃぁ!」
「「「「!?」」」」
何事かと思い、4人がリーネの方を見ると、彼女の胸を鷲掴みする少女の手が見えた。
「んー!シャーリーの次くらいにおっきい!」
リーネの背中から、ピョコっと顔を出した少女は、満面の笑みであった。
それを見ていた緑川は、ススっと窓際に移動すると窓を背にして、胸のあたりで手を組んで、リネットの二の舞にならない様にする。
どうやら、緑川の心配は当たっていたようで、先程の少女は、リーネの胸を堪能すると視線を緑川の方に向けてきた。しかし、緑川が完全防御姿勢をとっているのをみて、残念そうな顔をする。
「だ、大丈夫?」
桜田が、倒れ込んでいるリーネに手を差し出す。リーネは、差し出された手を取ると立ち上がる。
「あ、ありがとうございます・・・・」
桜田が、胸をもんだ少女の方を見ると、まだ緑川とにらめっこを続けている。
桜田が呆れて何かを言おうとすると、シャーリーが口を開いた。
「ルッキーニ、そこらへんにしておけ」
「ウー・・・・」
少し不満そうな顔をしながら、胸をもんでいた少女―ルッキーニはシャーリーの方に向かう。
それを見て、緑川はホッとして、防御体制を解く。
「ルッキーニがごめんな。私はシャーロット・イェーガー。リベリオン陸軍大尉。こっちが・・・・」
「フランチェスカ・ルッキーニ。ロマーニャ空軍少尉」
ルッキーニは、少しすねたように自己紹介をする。すると、緑川はルッキーニに近寄ると、屈んで彼女と目線を合わせる。
「初対面の人の胸を触るのは、レディのすることじゃないわ。今度から気をつけなさい」
小さい子供を諭すような声で、優しく注意する。
「・・・・分かった」
ルッキーニはコクリと頷いた。すると、自己紹介を終えてから黙っていた川野が、口を開く。
「そちらのあなた方は?」
そういった川野の視線の先には4人の少女がいた。
そのうちの一人、黒い軍服に金髪の少女が川野の言葉に反応した。
「エーリカ・ハルトマン。よろしく~」
それに続いて、彼女の後ろの方にいた銀髪ショートヘアの少女が自己紹介をした。
「アレクサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャクです。サーニャで構いません。よろしくお願いします」
「エイラ・イルマタル・ユーティライネン。スオムス空軍少尉ダ!よろしくナ」
なぜか、サーニャをかばうかのように抱きしめて自己紹介をする姿に、5人は首をかしげる。
最後に自己紹介をしたのは、青い軍服に金髪、眼鏡をかけた少女であった。
「自由ガリア空軍のペリーヌ・クロステルマンですわ。よろしくお願いいたします」
口調や態度から、どこかのお嬢様のように見える。
川野は、自己紹介をした彼女らの顔を一人一人見て、名前と顔を一致させる。
「こちらこそよろしくお願いします」
自己紹介が終わったところで、シャーリーが緑川の方を向いた。
「じゃ、基地を案内するからついてきてくれ」
すると、その後ろにいたルッキーニも手を挙げて、ぴょんぴょん跳ねる。
「はいはい!わたしも!」
「わかったよ。じゃぁ、一緒にいこうか」
5人は、シャーリーとルッキーニの後ろについて、ミーティングルームを出て行った。
いかがでしたでしょうか。
ようやく、ストパンのキャラ全員出せた・・・・。
ところで緑川君にはモデルの人がいます。まぁ、察しのいい人はわかりますよね?最初は容姿もまったく別にする予定でしたが、あるセリフが思い浮かんだので容姿も、モデルの人と同じにしました。
ご意見ご感想お気に入り登録お待ちしております。
ではまた次回、さようならぁ
次回 第28話 基地案内
お楽しみに
ネウロイの瘴気の正体は?
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1:放射線もしくは放射能物質
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2:有毒な重金属などの微粒子
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3:毒ガス
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4:日本でもよくわからない