ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク)   作:RIM-156 SM-2ER

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お久しぶりです、SM-2です。
先週は申し訳ありませんでした。今週は、金曜日も投稿できると思うのでお許しください。


第28話 基地案内

さて、ミーティングルームを出た4人のパイロットと1人のウィッチは、シャーリーとルッキーニの案内のもと、これらから彼らが生活する居住区画に向かった。本来、男性は別の居住区画があるのだが、ウィッチ隊の居住区画は駐機場などが近く、便利であるため、戦闘機パイロットたちは例外的にウィッチ隊と同じ建物に暮らすこととなったのだ。もちろん、戦闘機パイロットたちは女性とは、部屋の階層を変えている。

 

「ここが部屋だよ。えっと、中佐から渡された資料だと・・・・そこが今浦少佐の部屋で、横が川野、桜田、チャック、マイケルと続くみたいだな」

「私の部屋はどこかしら・・・・」

 

緑川は、自室がどこなのか気になっているようだ。シャーリーは資料をめくって、緑川の部屋を確認する。

 

「緑川の部屋は、この上・・・・私の部屋の隣みたいだな。リーネは緑川の隣ってなってる」

「ま、自室の大まかな場所はわかった。ほかの場所にも案内してくれ」

 

マイケルがせかすようにそう言った。どうやら、この巨漢は意外にもせっかちな性格らしい。

 

「そうだな。じゃぁ、食堂に行こうか」

「いこいこ~!」

 

案内についていくといいながらも、何一つ案内をしていないルッキーニもそういったことで、一同は食堂に向かうこととなった。

 

 

その道中、彼らは自身のことについて雑談していた。

 

「へぇ・・・・イェーガー大尉はもともとバイク乗りだったんですか」

「ああ、ボンネビル・フラッツっていうところでバイクの世界記録をたたき出したんだ」

 

誇らしげに自身のもつ記録を自慢するシャーリー。するとマイケルが顎に手を当てて、語りだす。

 

「これは俺自身じゃなくて、俺の兄なんだが・・・・実は宇宙飛行士だったんだ」

「ほう・・・・。そうなんですか」

 

実はマイケルには4つ上の兄がいた。その兄はNASAに所属する宇宙飛行士で、月探査計画にも何回か参加している人物であった。転移の影響でもう会うことは出来ないであろうが、それでもマイケルは、今はなき故郷にいる兄が自慢であった。自分の兄の誇らしい経歴を語ると、シャーリーとルッキーニ、リーネはキョトンとしていた。

 

「なぁ、その宇宙飛行士って何なんだ?」

 

シャーリーが思わず尋ねた。

月どころか、宇宙にすら人間が到達できていない世界なのだ、宇宙飛行士やら月探査計画やら話したところで理解できないのも無理はなかった。

 

「宇宙飛行士っていうのは、空のはるか上、宇宙空間で科学実験などを行う人たちのことよ」

 

シャーリーの疑問に緑川が答えた。

 

「そんな事が出来るのか!日本ってすごい国なんだなぁ」

 

シャーリー、ルッキーニ、リーネの3人は当然のことながら驚いた。

本当はマイケルの兄が所属していたのは、アメリカのNASAであるが、日本にも宇宙飛行士や宇宙開発機構があるので、あえて訂正はしなかった。

 

「他にはないの?」

「私は特にないわね。まぁ、防衛大を次席卒業っていうのは自慢ではあるけど」

 

ルッキーニの問に、さらっと凄いこと言う緑川。確かに、世間一般で有名人になれるような自慢ではないが、防衛大学校次席というのは相当頭がいいことを示している。

 

「大尉って、頭いいとは思っていましたけど・・・・」

 

川野はどうやら知っていたような顔をするが、全く知らなかった桜田は驚いていた。

他人の話への反応ばかりの桜田に、マイケルが質問する。

 

「桜田は何かないのか」

「自分はこれと言って・・・・」

「川野は?」

 

ルッキーニの言葉で今度は、何も話そうとしない川野に注目が集まる。

 

「別に・・・・人に語れるような話はないもので」

 

そっけない態度を取る川野だが、その顔はどこか悲しそうな顔であった。そんな彼の姿に、川野と小さいころから幼馴染でもあった桜田は、何かを察したように黙った。

突然、二人から放たれる重苦しい雰囲気に、一同は困惑してしまうも、そうこうしているうちに食堂についた。

 

「ここが食堂だ。ときどき、郷土料理を作ったりするんだ」

 

5人は、食堂の中を見渡す。

奥にあるキッチンを見ると、この世界では珍しいガスコンロがあった。IHになれた日本人からすると、なんともレトロに思えた。

 

 

食堂を一通り見終えると、彼らは格納庫に向かった。広い格納庫内にはストライカーユニットとその発進装置が並べられており、それの整備部品も至るところに置かれていた。

 

「これが・・・・」

 

緑川は、ストライカーユニットに近づいて、なでながらそう言った。

 

「ストライカーユニットを見るのは初めてかい?」

「いえ。前、松島基地で・・・・。そのときにはWF-86ストライカーユニットの配備が始まっていたので、レシプロストライカーを見るのは初めてだけれど」

 

シャーリーは緑川の言葉を聞くと、目を輝かせる。

 

「噂に聞く高速ジェットストライカーかぁ・・・・使ってみたいなぁ」

 

日本が開発したジェットストライカーの噂は、すでに欧州にまで及んでいるようだ。

音速は超えられずとも、亜音速で飛行することのできる新型機だ。注目が集まって当然であろう。

 

「そういえば、日本の戦闘機は超音速飛行が出来るって聞きましたけど、本当なんですか?」

 

リーネが恐る恐るといった感じでそう聞く。

 

「なら、あっちに行きましょうか」

 

そう言って緑川が指を指したのは、戦闘機が駐機してある格納庫の方であった。

シャッターはしまっておらず、整備兵たちが6機の戦闘機に群がって、機体の点検や整備をしているようだ。

その中の1機、緑川の機体に7人は近づいた。

 

「おや?緑川大尉。どうしたんですか?」

 

緑川の機体の整備をしていた兵士のうち、一番年齢が高そうな曹長の階級をつけた女性が、作業をやめて緑川に近づく。

 

「機付き長、ご苦労さまです。ちょっと彼女たちに、機体の説明をしてもいいかしら?」

 

緑川は、後ろにいた3人のウィッチを指しながら機付き長に尋ねる。

3人を見たあとに緑川の機体を見て、機付き長はコクリと頷いた。

 

「ええ。なんならEPUを入れるくらいなら問題ないですよ」

「そう?ありがとね」

 

まさか、そこまで許可をくれるとは思わなかった緑川は、機付き長の厚意にお礼を言う。当の機付き長は、作業を始めようとしていた整備兵たちに休憩を言い渡すと、彼らを連れてどこかに行ってしまった。

緑川は、自身の機体の前に立って、説明を始めた。

 

「じゃぁ、まずこの機体について説明するわね。これはF-37Cストライクホーク。国防海、空軍、海兵隊が運用する最新鋭ステルス戦闘機よ」

 

最後に聞こえてきた聞き慣れない用語に、首を傾げる3人ウィッチ。それを察した緑川は、

補足を入れる。

 

「ステルスっていうのは、レーダーに探知されにくくする技術よ。この機体は、この機体形状とステルス塗料で高度なステルス性を確保しているわ」

「でも飛行性能とか良さそうには見えないな」

 

シャーリーは機体をまじまじと見ながらそう言うと、緑川は肩をすくめた。

 

「実際、高性能コンピューターがなければ、まっすぐ飛ぶのも難しいわ。けれど、この機体はエンジンノズルや素材を工夫することで、ステルス戦闘機としては破格の格闘性能を持つの」

 

よほど戦闘機が好きなのだろう。緑川は、いつにも増して饒舌になっている。

 

「超音速巡航飛行も可能で、転移前は世界最強の戦闘機と言われていたわ」

 

音速、この単語が聞こえるとシャーリーは緑川に飛びついた。

 

「なぁ!この戦闘機に乗せてくれ!」

 

急に飛びつかれた緑川は、一瞬驚いたような素振りを見せたが、その表情は、すぐに苦笑に変わった。

 

「この戦闘機は単座だから、貴女を乗せて飛ぶことはできないけど、コックピットに座るくらいなら構わないわ」

「やった!」

 

緑川は、喜ぶシャーリーを連れてコックピット横に向かう。シャーリーは、緑川の助けを借りながら機体側面から伸びた梯子を使って、コックピットに乗り込む。

 

「へぇ。これがコックピットかぁ!でも計器がなくないか?」

 

シャーリーの知る戦闘機のコックピットは、もっとアナログな円形の計器がところ狭しと並んでいるものである。しかし、このF-37Cのコックピットは大型のモニター1枚とスイッチやボタンがあるだけであった。操縦桿も中央ではなく脇においてあり、彼女の知るそれとは全く違っていた。

まさかモニターに飛行情報が表示されるとは思っていないシャーリーは、緑川にそういったのである。

 

「ふふ。少しこのヘルメットをかぶっていて」

 

緑川は、コックピット内に置かれた飛行ヘルメットをシャーリーにかぶせると、脇に置かれた赤いボタンを押す。

すると、主エンジンほどではないがキィインという騒音が起こり、モニターが付く。

 

「おお!」

 

モニターには、高度、速度、残燃料、レーダー情報などの飛行に必要な情報すべてが映し出されており、機体の現在の状況が非常にわかりやすいようになっている。

すると、緑川は黙って飛行ヘルメットのバイザーを下ろす。

 

「す、すごい!」

 

突然キョロキョロしだすシャーリーの様子に、残りの二人は何が起こっているのか気になった。

 

「ねぇねぇ、シャーリー!どうしたの!」

 

ルッキーニがピョンピョン跳ねながら聞くと、シャーリーは飛行ヘルメットを外して、ルッキーニの方を見る。

 

「降りるから、自分で見てみな」

 

シャーリーが緑川の助けを借りてコックピットを降りると、ルッキーニが軽い身のこなしでコックピットに乗り込んだ。

 

「おぉ!かっちょいい!」

 

近未来的なスッキリとしているコックピットを見渡しただけで、ルッキーニは大興奮している様子であった。

緑川は、先程と同じようにルッキーニに飛行ヘルメットを被せてバイザーをおろしてやる。

 

「おお!」

 

バイザーには視界と重なるように、機体の各所に設置されたセンサーから送られる映像が投影されており、360度、機外の様子を知ることが可能であった。

 

「すごい!すごい!」

 

ここまで来るとルッキーニは大はしゃぎであった。

リーネも緑川の機体の横にあった桜田機で、未来の戦闘機のコックピットを体験していた。

 

「この戦闘機には、高度な電子装備が搭載されているのよ。そのおかげでパイロットはとても戦いやすいの」

「すごいなぁ!」

 

しばらくすると、ルッキーニがコックピットから降りてきた。

 

「どうだった?面白かった?」

「うん!すっごいかっこよかった!」

 

緑川の言葉に年相応の笑顔で答えるルッキーニ。どうやら未来の戦闘機を見れて、満足したようだ。

桜田機に乗っていた、リーネも降りてきたようだ。

 

「いいなぁ!あんな戦闘機に私も乗りたいなぁ」

 

シャーリーは心底羨ましそうにつぶやく。

しかし、国防軍に入隊するには、親が日本国籍を持ち自身は日本国内で出生したことが条件となる。これほどの戦闘機を、日本がこの世界の国に輸出する可能性はないだろうから、シャーリーの夢は到底叶わないものであった。

そんなことを思って、4人が、苦笑いしていると、どこからか空気を叩くような音が聞こえてきた。

 

 

気になって滑走路横に出てみると、オスプレイがこちらに向かってきていた。どうやら、6人のパイロットの荷物を運んできた機体のようであった。

オスプレイはエンジンの向きを変えて、滑走路にフワリと着陸する。

エンジンの騒音が徐々に消え、プロペラの回転が止まり始める。機体後部が開き、乗員と思われる兵士が出てきた。

 

「501派遣航空隊パイロットに荷物と供与物資です」

「ご苦労さまです」

 

いつの間にか会議を終えたようで、今浦が乗員に挨拶をした。乗員も今浦に挨拶し返すと、思い出したように脇に挟んでいたクリップボードを差出す。

 

「あ、この補給書類にサインをいただきたいのですが」

「この基地の司令は私ですが」

 

今浦の横にいたミーナは、乗員から受け取った補給書類にサインをする。

日本ではペーパーレス化が進んでいるが、この世界ではタブレットどころかパソコン、ワープロすらも開発されていない。そのため他国軍との種類は、すべて古めかしい紙の書類であった。

その間にオスプレイからは、ダンボールに入った6人の私物と、木箱がいくつか運び出されていく。

今浦とチャックは、4人のパイロットを集める。

 

「よし、私物を部屋に持っていけ!俺の部屋も誰か教えろよ」

 

4人のパイロットは、今浦の言葉にコクリと頷いた。すると、今度はチャックが口を開いた。

 

「明日、編隊分けとローテーションなんかを説明する。10:00からミーティングルームに集合」

「質問は?」

 

今浦は、一応そう聞くが特に質問はないようであった。

 

「では解散」

 

今浦がそう言うと4人は敬礼して、この日は解散した。

明日から、本格的な活動が始まることとなる。パイロットたちは私物を自室に運び込み、最低限の荷解きだけ済ませると、眠りについた。




いかがでしたでしょうか?
実は、学業の関係で来週から2週間ほど投稿できなくなるかもしれません。なるべく投稿できるように善処しますが、あらかじめご了承ください。
ご意見ご感想お気に入り登録お待ちしております。
では、また次回。さようなら

次回 第29話 日本の動向

お楽しみに

ネウロイの瘴気の正体は?

  • 1:放射線もしくは放射能物質
  • 2:有毒な重金属などの微粒子
  • 3:毒ガス
  • 4:日本でもよくわからない
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