ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク)   作:RIM-156 SM-2ER

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投稿遅れまして申し訳ございません。
リアルが忙しく、投稿できませんでした。今回の話は、作者のオリジナルになります。なので話の展開にいろいろと悩んだというのも遅れた原因です。
では、本編どうぞ


第30話 失敗

戦闘機隊が、501基地に配備されてから5日ほどたった。

この日のブリタニア東部は、厚い雲に覆われていた。雨は降っていないものの、厚い雲は日光を遮り、昼間だというのに電灯が必要なほど薄暗かった。

そんな中でも、国防軍が設置した高性能レーダーは、周囲数百キロ圏の航空機や艦船を探知していた。

それを操作する要撃管制官は、事前に提出された飛行計画書とレーダーに探知された反応を照らし合わせて、その反応の所属や飛行目的を確認する。

前世界であれば、たとえ民間の小型航空機であろうともIFFやATCトランスポンダが付いているので、そんな必要性はなかった。

しかし、この世界の航空機では日本製の航空機や一部の最新鋭軍用機以外に、そんなものはついていないのである*1

さて、話を戻そう。それに気が付いたのは、国防空軍から派遣されている若い空曹であった。彼は、ガリア方面から現れた飛行物体に気が付いた。すぐさま飛行計画書と照合するも、その航路を飛行する計画書は一切なかった。

そこで彼は、当直の上官であった中尉を読んだ。

 

「中尉!ちょっとこっちに・・・・」

 

管制室の中心でモニターを見ていた中尉は、空曹のもとに走っていく。

 

「どうした?」

「このアンノウンなんですが、飛行計画書に該当機はありません」

「・・・・・スクランブルをかけろ!」

 

中尉がスクランブル発進命令を出すと、管制室は、にわかに騒がしくなった。

スクランブルを知らせるベルのスイッチが入れられ、ジリリリリという音が基地中に鳴り響く。中尉は、マイクのスイッチを入れた。

 

「スクランブル!!ブレスト南方50kmよりアンノウン探知!!速度200ノット!高度6000m!なお北上中!」

 

中尉の指示は、スピーカーを通して基地中に伝わった。

スクランブル発進命令に、ウィッチたちと当直のパイロットである今浦と桜田の行動は早かった。食事を切り上げるとハンガーに急いだ。

ウィッチ隊は、坂本を迎撃隊の指揮官として、バルクホルン、ペリーヌ、リーネの4人が発進することとなった。リーネに関しては、訓練での成績は良いことから実戦に出しても問題ないという坂本とミーナの判断であった。彼女らは、ストライカーを装着すると武器を持って空へ上がっていった。

今浦達も急いで戦闘機に乗り込むが、即応性ではウィッチに劣る。5分で離陸できるというのは、この時代の戦闘機からすれば格別の速さであるが、ウィッチに比べれば劣る。

今浦達が滑走路にでて、発進したときには、ウィッチ隊は目標まで5分ほどで接敵できるほどまで先行していた。しかし、彼らには速度がある。戦闘には十分加われるだろう。2機のF-37戦闘機は巡航速度で現場まで向かった。

 

――――――――――――――――――――

 

雨こそ降っていないが、雲は厚く僚機どころか自機の位置すらも確認できなくなる可能性があることから、ウィッチ隊は雲の下を飛行していた。

 

『管制よりウィッチーズへ。接敵まで30秒。目標の速度、針路、高度に変化なし』

「こちら坂本。了解した」

 

管制官からの通信が終わると、坂本は真上に広がる雲を見上げた。

 

「敵は雲の上か」

 

試しに左目の眼帯を外し、魔眼を発動してネウロイを探してみるが、雲が邪魔で敵の位置がいまいちわからない。

 

「バルクホルンとペリーヌは、雲に突入。ネウロイを探し出せ。リーネは私とここで援護だ」

 

訓練で優秀な成績を収めているとはいえ、初の実戦でリーネに雲中飛行は難易度が高いと判断したためであった。

 

『こちらストライカー01。現場空域に到着。現在の速度720ノット、高度15000m』

 

どうやら戦闘機隊が到着したらしい。日本の戦闘機の実力を始めてみることとなるバルクホルンやペリーヌ、リーネ達は、あまりの速度と短時間で高度15000mまで上昇し、なおかつ飛行できる驚異的な能力に驚愕した。

扶桑海事変に従軍し、彼らの持つ戦闘機のデタラメな性能をみた坂本は、特に驚きもせずに指示を出した。

 

「こちら坂本。了解した。ネウロイは、雲中にいる模様。下に追い込んでくれ」

『了解。誤射防止のために、ウィッチ隊は雲中に入らないでくれ』

 

この要請に、バルクホルンは少しムッとした表情をするが坂本は了承した。

 

「わかった。よろしく頼む」

 

――――――――――――――――――――

 

F-37に搭載されているレーダーは、雲中に隠れたネウロイをしっかりと探知していた。

 

クラウン(桜田)。お前、下に降下してサイドワインダーで敵を下に追いやれ。俺は上から31式で援護する」

「ラジャー」

 

ウィッチ隊と違い、日本の戦闘機であればIFFが付いていることから、よほど運が悪くない限りミサイルに当たるということはない。

今浦は31式短距離空対空誘導弾の照準をネウロイに合わせる。

 

「ストライカー01。FOX-3」

 

今浦が、符丁とともにミサイル発射ボタンを押し込むとウェポンベイから2発のミサイルが放り出される。2発のミサイルは、すぐさまロケットエンジンに火をつけると、シーカーを起動させてネウロイに向かって突っ込んでいった。

それと同時に、桜田は機体を降下させる。すでに翼下に搭載してあるサイドワインダーのシーカーは、ネウロイのコアを探知していた。

 

「ストライカー02。FOX-2」

 

今浦の放ったミサイルが着弾すると、桜田もミサイルを放った。ハードポイントから放たれる2発のサイドワインダーは、ネウロイのコアに正確に着弾した。

しかし、これは有効打とはならなかった。扶桑海事変時とは、ネウロイの装甲の硬さが変わっており、近接信管とミサイルの外殻と仕込まれていた金属片によって目標を破壊する弾頭では有効打とならなかったのだ。

桜田は、そのままネウロイと衝突しないように回避すると、そのまま下に降下する。ものすごい速度で雲を突き破り、ウィッチ隊にその姿を見せる。

 

「すごい・・・・」

 

異次元の性能にペリーヌは、思わずつぶやいた。

扶桑海事変の時の自分と同じような反応をしたことで、坂本は苦笑いをする。しかし、すぐに顔を険しくした。

 

「来るぞ・・・・」

 

その瞬間、雲中に隠れていたネウロイが、その巨体を彼女らの前に表した。

 

「バルクホルン!突入しろ!リーネは援護だ!今浦少佐たちも突入してくれ」

「「「了解」」」

「了解」

 

バルクホルンとペリーヌは、ネウロイに向かって飛んでいく。リーネは、ボーイズ対戦車ライフルを構えるとネウロイに照準を合わせる。

坂本は、眼帯を外してネウロイのコアを探し始める。

 

「撃て!」

 

ダンという8.58㎜や7.7㎜とは比べ物にならないほど重厚な発砲音とともに、ボーイズ対戦車ライフルが火を噴く。しかし、その弾は全く当たらない。あまりの命中率の悪さに、坂本は顔をしかめた。

 

「おい、リーネ!どこを狙っている!」

「す、すいません」

 

リーネは、さらに射撃を続けるが弾はかするか外れるかで、有効打は一向に与えられない。

そうこうしているうちに戦闘機の援護射撃が始まったらしく、ミサイルのものによる爆発がネウロイを覆った。

しかし、ここで事故が起きた。ミサイルを放ち、ネウロイの横を離脱しようとした桜田機に、リーネが外した13.9㎜弾が当たってしまったのだ。

 

「うわっ!」

 

桜田は、すぐさま戦闘軌道をやめて水平飛行に戻す。モニターに映し出される自己診断プログラムの結果によると、どうやら左翼が破損してしまった。今のところ飛行には支障はないだろうが、万が一がある。桜田は、今浦に退避許可を求めた。

 

「こちらストライカー02。左翼破損。退避します」

「了解」

 

桜田機は、アフターバーナーを焚いて、戦闘空域から退避した。

一方、リーネは自分の放った弾が友軍機に当たってしまったことでパニックになっていた。背負いひものおかげで銃を海に落としてしまうことはなかったが、パニックになって銃のグリップから手を放してしまった。

そして、そのすきをネウロイは見逃さなかった。突然放たれた赤いビームがリーネを襲った。パニックになっていたことで対応が一歩遅れてしまった。

赤いビームは、リーネの体を飲み込むと思われたその時、彼女とネウロイとの間に白い影が割り込んだ。

 

「くっ・・・・」

 

坂本であった。坂本は、リーネとネウロイの間に割り込み、シールドをはってリーネを守った。

 

「大丈夫か?」

「ああ・・・・」

 

パニック状態から、いまだに抜け出せていなかったリーネは、坂本の言葉に答えられなかった。

 

「しっかりしろ!ペリーヌ!リーネを伴って後退しろ!」

「わかりましたわ」

 

坂本は、リーネは使い物にならないと判断し、ペリーヌに後退するように命令した。

坂本を深く尊敬するペリーヌは、すぐさま戦闘をやめて指示に従う。リーネが後退すると、坂本はバルクホルンのもとに向かった。

 

「バルクホルン。コアはあそこだ」

 

バルクホルンのそばまで近寄った坂本は、ネウロイの上面のある一点を指し示す。

 

「私についてこい」

「了解」

 

坂本の指示にバルクホルンはうなずく。

機関銃を握りなおし、坂本がネウロイに突入すると、バルクホルンはその後ろにつく。歴戦のエースウィッチである2人は、見事な戦闘軌道を描く。

 

『援護する』

 

ネウロイがビームを放とうとすると、今浦がミサイルと機関銃で攻撃して、ネウロイのすれすれを飛行して見せる。今浦の挑発に乗ったネウロイは、今浦の乗るF-37を撃墜しようと躍起になるが、今浦もベテランのパイロット、そのパイロットが操る100年先の技術で作られた戦闘機を撃墜できるわけがなかった。

ひらりひらりとビームをかわす。その間に坂本とバルクホルンは、ネウロイの懐まで接近していた。

ネウロイが2人に気がつき、攻撃しようとした時には遅かった。2丁の機関銃から放たれた銃弾は、ネウロイの装甲を貫き、コアを正確に破壊した。

コアが破壊されたことで、ネウロイは不協和音を放ちながら白い破片となった。

 

「ふぅ」

 

坂本は、ため息をつくと無線機のボタンを押して通信を入れる。

 

「こちら坂本。ネウロイの撃墜を確認」

『こちら管制。こちらでも確認した。全機、帰投せよ』

 

管制からの指示を聞くと、坂本はふと気になったことを管制官に尋ねる。

 

「リーネと桜田はどうなった?」

『桜田機は無事帰投した。ビショップ軍曹とクロステルマン少尉は、現在帰投中。異常は確認できていない』

 

その答えを聞いた坂本は、ホッと胸をなでおろした。

 

「了解。基地に帰投する」

 

2人のウィッチと1機の戦闘機は、基地への帰路についた。

 

 

 

 

 

 

*1
日本政府からの強い要望があったことで1942年以降に製造された軍用航空機には日本製のIFFが付いている




いかがでしたでしょうか?
アニメ本編に早めに行きたいですが、細かい話をどうするかいろいろと悩んでいます。
そこらへんは、お楽しみに。
ではまた次回。さようなら

次回 第31話 未定

お楽しみに

ネウロイの瘴気の正体は?

  • 1:放射線もしくは放射能物質
  • 2:有毒な重金属などの微粒子
  • 3:毒ガス
  • 4:日本でもよくわからない
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