ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク) 作:RIM-156 SM-2ER
私もより一層精進してまいりますので、今年も応援よろしくお願いします。
では、本編どうぞ
ミーナと今浦は、連合軍西部方面統合軍司令部に出頭していた。
呼び出された会議室には、各国軍から西部方面統合軍に派遣されている部隊の指揮官が居並んでいた。
「無事、扶桑からの補給物資が届いたようだな」
会議室の上座に座る人物―ブリタニア首相のチャーチルは、ミーナに向かってそういった。
「はい。坂本少佐及び補充員1名、宮藤芳佳が着任しました。通常通り軍曹待遇としてあります」
「戦闘機隊も大活躍をしているそうだね?」
チャーチルは、視線を今浦に移した。
「もったいないお言葉です」
「しかし、女性ばかりのウィッチ隊に男性士官がいることを危惧する声もあるが?」
チャーチルの横にいるブリタニア軍将官―トレヴァー・マロニー大将が嫌味な声で今浦にそう言ってきた。
ウィッチというのは、特別な力があるといっても年端も行かない少女である。男社会である軍隊内では、性的暴行などを受ける可能性がある。そのため、ウィッチは軍曹として入隊させるなど、男性兵士よりもウィッチが上官となるようにして、そうした被害を受けないようにしている*1。
しかし、国防軍のパイロットは全員少尉以上の士官である。上官特権を盾にして、不適切な行為を強要しようとする懸念はあった。
自分たちがそこまで理性のない人間だと思われていることに、今浦は不快感を覚える。
「御心配には及びません。501派遣部隊には、事前調査で人間性に問題なしと判断された人間のみが参加していますし、派遣隊には女性憲兵も配備されていますが、その手の報告はございません」
今浦は不機嫌さを隠しながら、マロニーの言葉に返した。しかし、それでも不機嫌さが隠し切れていなかったらしく、マロニーは顔をしかめる。
チャーチルは、少し慌ててフォローに入る。この場には国防軍の将官もいる。現状世界1位の国力と軍事力をもつ日本との関係を壊したくはないのだ。
「まぁ、戦力の強化はうれしいことだ。問題がないのであれば、それでよい」
「はっ」
今浦も、無駄な喧嘩を売るタイプではない。マロニーの態度に、いまだにイライラしていたものの気持ちをぐっとこらえて見事な敬礼をして見せてた。
マロニーは、これ以上日本のことは口撃できないのかと思ったらしく、標的をウィッチ隊に変える。
「そういえば、最近のネウロイの出現ペースが不定期になっているようだが?」
「はい。これまでの週1回のペースから徐々に狭くなっています」
マロニーの言葉に、ミーナは頷いて見せた。
「今までのようにはいかんだろ?」
その瞬間、ミーナの声はこわばった。
「以前のプランの時に、現場を無視した空論はお断りしたはずですが?」
毅然とした態度で言うミーナに、マロニーは再び機嫌を悪くする。チャーチルは、軽く咳払いしてマロニーをにらみつけると、優しい声でミーナに語り掛けた。
「結果を出せればいいのだよ」
「はい」
――――――――――――――――――――
2人は会議が終わると、部屋から出て行った。2人とも、いけ好かない上官との言い争いで精神的に疲労していた。
すると、後ろから突如声をかけられた。
「今浦君」
今浦とミーナが後ろを見ると、今浦の着ているものと同じカーキ色の軍服に身を包んだ眼鏡の男が話しかけてきた。
肩についている階級章は、少将を示している。
今浦とミーナは、彼に敬礼をする。敬礼をされた少将も軽く敬礼を返すと笑顔を見せた。
「まぁまぁ。そう硬くなるんじゃない。今浦君と僕の仲じゃないか」
「田部さんもお元気そうで」
目の前の田部少将と今浦の仲が良さそうなのをみて、ミーナは困惑する。
「あの、お二人はどういう関係で?」
「ああ、同郷でね。実家が近所なんだ」
田部は軍帽を取ると、頭を軽くなでる。再び軍帽をかぶりなおすと、田部はミーナを見る。
「貴官の活躍は聞いているよ。若いのによくやっているね」
マロニーの言葉とは違い、悪意が感じられない声であった。ミーナは、田部が差し出してきた右手を手に取り握手する。
「ありがとうございます。田部少将」
「これからも期待しているよ。ところで今浦君を借りてもよろしいかな?」
「?ええ、構いませんが」
ミーナの回答に、満足したように田部は笑みを深くした。
――――――――――――――――――――
今浦は、ミーナと別れて西部方面統合軍司令部をでると、田部に促されて、止まっていたパジェロに乗り込む。
2人が乗ると、パジェロは走り出した。
「さて、ここなら盗聴の心配はない。話が終われば、501基地に送らせよう」
そう言って、田部は運転手をちらりと見る。迷彩服姿の運転手は、「了解しました」というと軽くお辞儀をする。
「それで、要件は何でしょう?」
職務の話だからか、今浦の口調は幾分か堅苦しいものへと変わる。
「うん。なんでもブリタニア軍が今までの戦闘を変えるような新兵器を開発しているらしい。官邸は、核兵器の類なんじゃないかと気にしているようだ」
「それは・・・・」
「万が一に備えて、サートが送られてきた」
特殊部隊の派遣、というのは今浦に少くない衝撃を与えた。いまだにネウロイとの戦争の終結が見えない中、すでに水面下での人類間戦争が始まっているということだからだ。
ちなみに特別作戦軍特殊工作部隊の派遣に関しては、最重要機密とされ知る人間は少なかった。
「それで、その兵器開発の中心にいるのはトレヴァー・マロニーだそうだよ」
先ほどの会議にいた嫌な将官を思い出すと、今浦は顔をしかめる。
「彼は他国でも有名なタカ派だ。ウィッチと我々ばかりが活躍するのがよほど気に食わないのだろう。それはさっきの会議でもわかっただろう?」
苦笑気味に言う彼の様子を見るに、マロニーはいつもあんな感じなのだろうかと思う。
「いつもあんな感じなのですか?」
「うん。ことあるごとに僕に突っかかってくるから疲れるよ」
ハハハと笑う彼の声には、どこか疲れを感じさせる。
そうこうしているうちに海兵隊第1海兵師団の司令部が置いてある建物についた。車が止まると、田部は車を降りる。そして、車の窓から顔をのぞかせる。
「まぁ、過激な彼のことだから、何をするかわからない。君らは特に標的になりやすいだろう。注意しなさい」
「ご忠告感謝します」
田部は、運転手をみて合図すると駆け足で司令部に入っていった。
――――――――――――――――――――
今浦は501基地につくと、ミーティングルームに急いで向かう。ドアを開けて中に入ると、すでにウィッチーズのメンバー全員が集まっていた。
「すまない。遅れた」
そう言って席に座ると、近くにいたシャーリーが話しかけてくる。
「どうしたんだ?」
「ああ、第1海兵師団の田部少将と少し野暮用にね」
先ほどの話をシャーリーには伝えず、ごまかした。シャーリーも「ふーん」といって、それ以上の詮索はしなかった。
その時、部屋の扉がガチャリと開き、ミーナと宮藤が入ってきた。
「はい、皆さん注目」
学校の先生を思わせるような態度であった。その場の全員の視線が、ミーナと宮藤に集まる。
「坂本少佐が扶桑皇国から連れてきてくれた宮藤芳佳さんです」
「宮藤芳佳です。よろしくお願いします」
宮藤は、お辞儀をする。
「宮藤さんは軍曹ですから、同じ階級のリーネさんが面倒を見てください」
リーネは、ミーナの言葉に小さく頷く。どこか落ち込んでいるように思えて、隣にいた桜田は心配そうに彼女を見る。
「必要な書類、衣類一式、階級章なんかは入っているから」
ミーナはそう言って、机の上にある箱を指す。しかし、箱の上に置いてあるVP9*2をみて、宮藤の顔は険しいものに変わる。
「あの、これいりません」
ミーナは、宮藤の申し出に困った声になる。
「何かの時のために持っておいた方が・・・・」
「使いませんから」
断固として拳銃の携行を拒否する宮藤の様子を見て、もともと宮藤が坂本に気をかけられていることを気に食わなかったペリーヌは、その態度が癪に障り、後ろにいたルッキーニに声をかける。
「きれいごと言って・・・・。ねぇ、どう思う?」
「んぁ?」
しかし、いつものごときマイペースっぷりを発揮して、この場でも呑気に寝ていたルッキーニには、宮藤の態度もペリーヌの声も届いていていなかった。
「何よ何よ!」
ペリーヌは、ルッキーニの態度でさらに不機嫌になり、部屋から出て行ってしまった。
今浦や緑川は、その様子を苦笑いしながら見ていた。ミーナも呆れたような顔をする。
「あらあら、仕方ないわね。では、個別の紹介はまたあとにしましょう。では解散」
そういうとミーナと坂本は、部屋から出て行った。
宮藤がボーっとしていると、後ろから忍び寄ったルッキーニが、彼女の胸を揉みしだく。突然のことに、宮藤は悲鳴を上げた。
「どうだ?」
シャーリーは、ルッキーニに尋ねた。尋ねられたルッキーニには、少し不満げな顔をしている。
「うーん。残念賞」
エイラは、ニヤニヤしながらリーネの方を向く。
「リーネはおっきかった」
「////」
リーネは、顔を赤くしてうつむいてしまった。その様子を見ながら緑川が、ルッキーニに近づいた。彼女は呆れたような様子であった。
「ルッキーニちゃん。前にそういうことは、しないようにって言ったわよね」
「まぁまぁ、いいじゃないか」
シャーリーは緑川をなだめると、宮藤の方を向いて右手を差し出す。
「私はシャーロット・E・イェーガー。リベリオン出身の中尉。シャーリーって呼んで」
「あ、よろしくお願いします」
宮藤は、そういって握手する。
「私はエイラ・イルマタル・ユーティライネン。スオムス空軍少尉。こっちはサーニャ・リトヴャク。オラーシャ陸軍中尉」
日本製レーダーの導入で必要性は、幾分か減ってはいたものの夜間哨戒は相変わらず続けられており、サーニャは、それから帰ってきたばかりでエイラに支えられながら寝ている。
先ほど宮藤の胸を揉みしだいたルッキーニも自己紹介をする。
「私は、フランチェスカ・ルッキーニ!ロマーニャ空軍少尉!」
元気いっぱいで年相応の笑顔で自己紹介をする。ウィッチの中では、ペリーヌを除いて自己紹介を唯一終えていないリーネは、おずおずと自己紹介した。
「リ、リネット・ビショップです。よろしくお願いします・・・・」
ウィッチたちの自己紹介が終われば、あとはパイロット組であった。一番最初に自己紹介をしたのは、リーネの横にいた桜田であった。
「僕は桜田青空。国防軍海兵隊少尉だ。501では戦闘機隊第1編隊で2番機をしている」
「俺は第1編隊編隊長兼戦闘機隊長をしている今浦和樹。海兵隊少佐」
桜田の横にいた今浦も自己紹介をした。続いて自己紹介をしたのは、戦闘機隊の紅一点である緑川だった。
「緑川暁よ。国防軍海兵隊大尉。第2編隊長をしているわ。同じ女性同士よろしくね?」
「緑川大尉の2番機を務めている、川野大翔。階級は少尉」
最後は、アメリカ海兵隊組であった。
「チャック・アッカーマンだ。アメリカ海兵隊大尉。先日はどうも」
「あ!この間の!」
チャックの一言で、宮藤も先日の戦闘に参加していた戦闘機パイロットだと気が付いたようだ。慌てて、チャックにお辞儀をする。
「この間はありがとうございました」
「いいよいいよ。初めてであれだけ飛べたんだ。すごいじゃないか」
アッカーマンの言葉を聞いて、リーネの顔が少し曇ったように思えたが、その変化に気が付けたのは、そばにいた桜田以外皆無であった。
「マイケル・ベリー。チャック大尉の2番機で海兵隊中尉。よろしくな」
マイケルは笑顔で右手を差し出したが、自身より40センチは背が高い、スキンヘッドのマッチョの威圧感は強かったらしい。宮藤はびくびくしていた。なにより初めて見るアフリカ系の人間だというのも、拍車をかけているのだろう。
「おいマイケル。お嬢さんが怖がってるぜ?少しは愛想を覚えたらどうだ?」
「私は十分愛想がいいですよ」
チャックのからかうような言葉に、大真面目な顔をしてマイケルは答えた。その回答にチャックは、軽く笑う。マイケルは、そんなチャックを横目に宮藤と握手をした。
「まぁ、よろしく」
「よ、よろしくお願いします」
マイケルも悪い人間ではないと分かった宮藤は、その場にいる全員に向かってお辞儀をした。
いかがでしたでしょうか。
さて私は新年早々、前から欲しかったCODのBOCWを買ってまいりました。ようやくモバイルじゃないのができる。
今年がいい年になりますように。
次回 第35話 新人Ⅲ
お楽しみに
ネウロイの瘴気の正体は?
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1:放射線もしくは放射能物質
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2:有毒な重金属などの微粒子
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3:毒ガス
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4:日本でもよくわからない