ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク) 作:RIM-156 SM-2ER
もうすぐ冬休みが終わってしまう時期ではないでしょうか?学生のみなさまは冬休みの課題は終わりましたか?
私は終わったので、エスコン7をプレイしております。お正月セールで安くなってたので買いました。
では本編どうぞ
※1/25 大幅なストーリー修正
ゲルトルート・バルクホルンは、ストライカーユニットを履いて空を飛んでいた。
眼下に広がるのは、彼女が生まれ育った故郷である。しかし、それは炎に包まれていた。それは上空を飛んでいるネウロイが原因であった。今もネウロイは、町に向かってビームを放ち、そのたびに爆発が起こる。
バルクホルンには、思い出の詰まった大切な故郷が破壊されることに怒りを感じた。
「うああああああああああ」
タタタタタタタタタ
軽快な発砲音とともにMG42から弾が放たれ、ネウロイの装甲を削る。しばらくネウロイに向かって銃撃を続けると、赤く輝くコアが顔をのぞかせる。バルクホルンは、攻撃をコアに集中させる。無数の弾丸によってコアを貫かれ、破壊されたネウロイは白い破片に変わって町に落ちていく。
しかし、その先には彼女の妹がたっていた。手を伸ばしても届かない、泣き叫ぶ彼女に白い破片は覆いかぶさっていく。
「クリス!」
バルクホルンは飛び起きた。そこは空の上ではなく自身の寝室であった。どうやら夢を見ていたようだった。
「なんで、今頃あんな夢を・・・・」
――――――――――――――――――――
阿鼻叫喚―目の前に広がる光景には、その表現がぴったりであろう。
普段なら、仕事に行く人間や遠くに出かける家族、カップルなんかが行き来する駅前広場だが、みんな悲鳴を挙げて逃げまどっている。
車両の侵入を防止するための金属製のポールに路線バスが衝突していた。バスの周囲には血を流して倒れる何人もの人がいる。
ただの事故かと思えば、それは違う。一人の男が血に濡れた包丁を持って、人を刺して回っていたのだ。
情けなくうずくまる
ニタニタした気持ち悪い笑みを浮かべた男は、
「――!」
それを見ていた
しかし、何時まで経っても痛みは訪れず、
そこには、自分の代わりに血を流すブレザー制服の女子高生がいた。その胸には、深々と包丁が刺さっている。
「えっ・・・・」
その瞬間、包丁が引き抜かれ、少女の体は糸の切れた操り人形のように
咄嗟に少女を受け止めて、何度かゆすってみる。しかし、少女はぐったりとしていて、体から血の気が引いていた。
「――!」
男は、相変わらず気持ち悪いニタニタした笑みのまま、包丁を振りかぶって、自分に振り下ろした。
「やめろぉ!!!」
そこで
「はぁはぁ・・・・」
横に置いてある時計を見ると午前8時を示している。昨日スクランブル当番だった彼は、10時くらいまでぐっすり眠るつもりだったが、悪夢のせいで予定よりも2時間早く起きてしまった。
ベットから這い出て、カーテンを開けるとすでに太陽が出ていた。ちゅんちゅんという小鳥のさえずりが、川野の鼓膜を揺らす。
川野は部屋に備え付けてある洗面台で顔を軽く洗う。そして、寝汗をシャワーで流す前に、日課のトレーニングをしてしまおうと思い、着替えとタオルだけ持って部屋を出て行った。
――――――――――――――――――――
キッチンでは、宮藤とリーネが朝食を作っていた。
「ねぇ、芳佳ちゃん聞いた?カウハバ基地が迷子の子供のために出動したんだって」
リーネは食事の用意をしながら、今朝聞いた話を宮藤に話す。
「へぇ、そんなこともするんだ!すごいね」
「うん。たった一人のためにね」
「でも、そうやって一人一人助けて行かないと、みんなを助けるなんて無理だもんね」
2人がたわいもない雑談をしていると、食事をとりにやってきたバルクホルンがポツリとつぶやいた。
「みんなを助ける・・・・そんなのは夢物語だ」
「え?」
「何でもない。独り言だ」
そういうとバルクホルンは、宮藤を避けるようにそそくさとテーブルに向かった。
しばらくするとウィッチ隊の面々が次々とおきてくる。それぞれが朝食の入った皿をトレーに入れてテーブルに向かう。
しかし、バルクホルンはテーブルに座ってからしばらく経っていながら、食事にはほとんど手が付けられていなかった。彼女の両脇に座ったミーナとハルトマンは、バルクホルンの様子がおかしいことに気が付く。
「どうしたのトゥルーデ?浮かない顔で」
「食欲もなさそう」
バルクホルンは、すぐさま否定の声を上げる。
「そんなことない」
「食事だけはしっかり取るトゥルーデが手もつけないなんて」
ハルトマンがそういうと、バルクホルンはスプーンを手に取って食事を口に運ぶ。口の中に運んだものをいくらか咀嚼して飲み込むと、キッチンで皿を洗う宮藤をちらりと見た。
「え?」
「どうしたの?」
突然、後ろを見る宮藤にリーネは首を傾げた。
「いま。誰かから見られてた気がするんだけど・・・・」
「だれか?」
宮藤の言う誰かが気になってリーネも食堂を覗き込むが、みんなこちらを見ている様子はない。
「気のせいかな?」
宮藤は、自分の気のせいだと思って皿洗いを再開する。
しばらくするとパイロットスーツ姿の今浦と桜田が入ってきた。日課のトレーニングを終えてシャワーを浴びてから来たので、体からは湯気が出ている。
2人ともカウンターの食事をとっていくと、テーブルに座った。ちょうど2人が朝食を食べ始めると、先に食べていたルッキーニが元気な声でおかわりを求める。
「おかわり!」
「あ、はーい」
宮藤はおかわりの入ったボウルをもってルッキーニのもとに行く。ちょうどその時、シャワーを浴びて出てきた川野が食堂の中に入ってきた。
「あ、川野さん。おはようございます」
「ああ、おはよう」
川野は軽く挨拶すると、食事をもって桜田の隣に座った。
おかわりを用意しようと宮藤がルッキーニの隣に行く。ふとバルクホルンの方を見ると、ほとんど食事に手が付けられていなかった。もしかして食事がバルクホルンの口に合わなかったのではないかと心配になる。
「あの、お口に合いませんでしたか?」
しかし、バルクホルンはその問いには答えることなく、ほとんど手が付けられていない食事をカウンターに戻して食堂から出て行った。
宮藤がその様子をじっと見ていると、横からルッキーニが皿を差し出してくる。
「おかわり早く!」
「あ、はいはい。ちょっと待っててね」
するとペリーヌが呆れたような声を出しながら納豆を手に取る。
「バルクホルン大尉じゃなくても、この腐った豆なんてとてもとても食べられませんわ」
「納豆は体にもいいし、坂本さんも好きだって」
2人の様子を見ていて、これ以上は言い争いになりそうだと思った今浦が2人の間に割って入る。
「はい、そこまで。クロステルマン君。これは腐ってるんじゃなくて発酵しているんだよ。これを腐っているというなら、君がよく食べるチーズやパンだって腐ったものを固めたり焼いたりしたものと同じになるんだよ?ブルーチーズなんて加えてカビまで生えているじゃないか」
「う・・・・」
そう言われてしまうとぐうの音も出ないのかペリーヌは黙ってしまった。すると、2回もおかわりの催促を無視されたルッキーニが涙目で宮藤に皿を差し出す。
「おかわり!」
川野は口の中の物を飲み込んだ後に、水を飲みながらバルクホルンが出て行ったドアをじっと見ていた。
――――――――――――――――――――
バルクホルンは食事を終えると飛行訓練に出ていた。今浦達も戦闘訓練に出ているが、訓練空域を離しているので事故が起こる可能性は少ない。
バルクホルンは、ハルトマンとともに超低空をフライパスした後に戦闘機動を行う。どうにもベテランウィッチにしては、バルクホルンの動きが鈍く遅れがちに見える。
「・・・・」
今日は非番である川野は、自室からその様子を眺めていた。そして、今日見たあの夢のことを思い出していた。
あの夢に出てきた女子高生は、各部のパーツや雰囲気がバルクホルンとどことなく似ていた。
ふと、川野はAR通信機を取り出してある写真を見る。そこには、
「・・・・楓」
川野は、軽く下唇を噛みこぶしを握る。その眼には涙が浮かんでいた。
―――――――――――――――――――――――――
今浦は訓練を終えると、書類整理をしてしまおうと自分に割り当てられた執務室で仕事をしていた。
リーネが初戦果を挙げたときの報告書を、パソコンを使って製作していると扉がノックされる。
「誰だ?」
今浦はパソコンから視線を離すことなく、誰何する。
「川野です」
「入っていいぞ」
入室する許可を出すと、川野が部屋の中に入ってきた。彼はビシッとしたきれいなお辞儀をすると、今浦の前まで歩み寄る。
「なんだ?」
「バルクホルン大尉についてです」
「気になることでもあるのか?」
今浦は、ちょうど報告書を作り終えるとパソコンを閉じて、ブルーライトカット加工が施された眼鏡をはずす*1。そうして頬杖をついた。
「はい。最近、バルクホルン大尉の様子がおかしいと思いまして」
川野の言葉に、今浦は何故彼がバルクホルンのことを気にするのか不思議に思ったが、とりあえず話を聞いてみることにした。
「ふぅん?具体的にどう?」
「今日の飛行を見ていましたが、どうにも遅れがちに見えました」
今浦は、ふむと考えるそぶりを見せる。どうやら何か思い当たることがあるようだ。
「ヴェルケ中佐も同じようなことを言っていた。それで・・・・?」
「はい。次の出撃なのですが、大尉を外すように今浦少佐から中佐に掛け合っていただけませんか?」
その言葉に今浦は、けげんな顔をした。
「なんでまた?」
「コンディションが万全でないものを出したところで足手まといになるだけだからです」
「うーん。なら、自分から言えばいい」
今浦は自分から言うのを嫌がった。その言葉に川野は素直に下がる。
「わかりました。自分から中佐に掛け合います。お時間を取らせました」
「まて」
川野が今浦に頭を下げて部屋を出て行こうとすると、それを今浦が止めた。その声に川野は歩みを止めて、再び今浦と向き合う。
「なんでしょうか?」
「前に、宮藤君とビショップ君が出撃を願い出たときに君もいたそうだね?なんでその時は止めなかったんだ?」
「・・・・」
川野は何も言おうとしない。すると、今浦は一つの新聞記事のスクラップを机に投げ出す。
「
「・・・・ッ!」
川野の表情が明らかに変わった。そして、絞り出すような声をだした。
「ご存じだったのですか・・・・?」
「うん。回ってきた君の人事書類を見てね。少し気になったから自分で調べて、こっちに来る前に桜田にも確認を入れた」
2人の間に沈黙が続く。川野の体は震えで、目は明らかに動揺していた。しばらくして川野は言葉を絞り出す。
「・・・・たとえ
川野は逃げるように部屋を出て行った。
今浦は新聞のスクラップを手に取ると、その見出しを読む。『K市駅前通り魔事件。白昼に起きた悲劇』という見出しとともに、川野の夢に出てきた駅前の光景によく似たカラー写真が載っていた。
今浦は引き出しの中から人事書類のファイルを取り出すと、川野の書類のところにいれて、それを引き出しにそっとしまった。
――――――――――――――――――――
川野は、今浦の部屋を出ると近くのトイレに駆け込んだ。
あの記事を目にしてから吐き気がすさまじかった。適当に駆け込んだ個室の鍵を閉めて、便器の蓋を開けると胃の中の物をすべてなくす勢いで吐いた。
「はぁはぁ・・・・ふぅ」
吐き気がある程度収まると、個室を仕切る板にもたれかかって呼吸を整える。呼吸が整うと、スッと立ち上がって便器の蓋を閉じて水を流す。
鍵を開けて洗面台に向かうと、水をおわん型にした両手に溜めて何度も何度も自分の顔にたたきつけるようにした。20回以上、自分の顔に水をたたきつけると目の前に置かれた鏡を見た。
ひどい顔だった。ある程度整えられていた髪型は崩れ、目には疲れがみえる。
「フッ・・・・」
しかし、川野には今の姿が一番自分にあっていると思った。
ポケットからハンカチを取り出して、手と顔を拭くと水を止めてトイレから出て行った。
いかがでしたでしょうか?
今回はなかなか・・・・満足いくものができたぞ。
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ではまた次回、さようなら
次回 第39話 心に傷を負う者
お楽しみに
ネウロイの瘴気の正体は?
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1:放射線もしくは放射能物質
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2:有毒な重金属などの微粒子
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3:毒ガス
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4:日本でもよくわからない