ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク)   作:RIM-156 SM-2ER

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皆様どうもSM-2です。
今回から8時投稿にします。急なことですがご了承ください。
では本編どうぞ。


第40話 過去(前編)

基地中にネウロイ出現を知らせるサイレンが鳴り響いた。

スクランブル待機室で朝食をとっていた川野と緑川は、箸をおいて口の中の物を飲み込むと格納庫に走った。

彼らが格納庫について戦闘機に乗ろうとすると、ちょうどウィッチ隊の面々も発進しようとしていた。

その中には、昨日口論したバルクホルンの姿もある。

戦闘機に乗り込んで、ヘルメットを被ろうとしていた川野は、ふと視線を感じる。ウィッチ隊の方に視線をずらすと、バルクホルンが射殺せんばかりの目でこちらを睨めつけていた。こちらの視線を感じたらしく、バルクホルンは目をそらす。

その様子をじっと見ていると、緑川が声をかけてきた。

 

「川野少尉。どうかしたの?」

「いいえ。なんでもありません」

 

川野は、ヘルメットと酸素マスクを手早くつけると、離陸準備を進めた。

その様子を見て、緑川も大丈夫そうだと判断して離陸準備を進めた。

 

――――――――――――――――――――

 

「最近、奴らの出現サイクルがやけにぶれるな」

 

基地の要撃管制官からの指示に従ってネウロイの迎撃に向かう最中、坂本はそうつぶやいた。今まで、ネウロイの出現は、定期的なものであり週1のペースで出現していたが、最近は週2で出現するときもあるなどサイクルがぶれていた。

 

「カールスラント領で動きがあったらしいけれど、くわしくは・・・・」

 

これは1942年から運用が開始された日本国国防宇宙軍による偵察衛星システムが確認したネウロイの活発化のことであった。

1944年に入ってから、ベルリン上空に居座るネウロイの巣の活動が活発となり、盛んにネウロイが出現していることを偵察衛星が確認しているのだ。

この情報は、戦略偵察機による高高度侵入偵察によるものとされ連合軍にも提供されていた。

この情報が限定的ながらミーナにも伝わってきたのであった。

 

「カールスラント!」

 

突然、祖国の名前が出たことでバルクホルンは、驚きの声を上げてしまった。昨日、川野と口論していたから動揺は2倍となっていた。

 

「どうしたんだ?」

「いや・・・・なんでもない」

 

坂本の問いにバルクホルンがそう答えた。坂本は、それ以上詮索することはせずにウィッチ隊に指示を出した。

 

「よし、隊列変更だ。ペリーヌはバルクホルンの2番機に、宮藤は私の所に入れ」

 

坂本の指示を聞くと、ペリーヌが宮藤をにらみつけた。

指示を出し終えた坂本は、魔眼を発動して前方をじっと見る。彼女の眼には、こちらに向かって真っすぐ飛んでくるネウロイが映っていた。

 

「敵発見」

「バルクホルン隊突入」

 

坂本の報告と共にバルクホルンとペリーヌがネウロイに向かって突っ込んでいく。

 

「少佐、援護に」

「了解。宮藤ついてこい」

「はい」

 

ちょうどその時、戦闘機隊も到着した。轟音を轟かせ、衝撃波をまき散らしながら、上空を挑発するように飛び回る2機のF-37にネウロイはビームを乱射する。

しかし、距離が離れていることや戦闘機の速度が音速を超えていることで、ビームは戦闘機の通った後の空を切り裂くのみであった。

 

 

バルクホルンは、戦闘機隊をちらりと見る。昨日、口論した川野が飛んでいると思うと、無性にイライラして仕方なかった。

バルクホルンは、ペリーヌのことなど忘れて速度を上げてネウロイに突っ込んでいく。

 

「え?」

 

突然、速度を上げたバルクホルンについていけず、ペリーヌは一瞬置いていかれる。しかし、彼女も歴戦のウィッチである。何とか速度を上げてバルクホルンについていく。それでもペリーヌは、わずかに遅れてしまう。

ペリーヌはバルクホルンの様子が気になったが、坂本にぴったりとくっついてネウロイに攻撃を加える宮藤を見て、そんなことも気にならなくなってしまった。

 

「あの豆狸!坂本少佐と一緒に」

 

戦場において感情的になってしまうのは、冷静な判断を下せなくなってしまうので非常に危ないのだが、ペリーヌはそんな基本的なことも頭から抜けていた。

バルクホルンの様子はミーナにもわかっていた。

 

「やっぱりおかしいわ」

「え?」

 

横で援護射撃をしていたリーネが、ミーナのつぶやきに首をかしげる。

 

「バルクホルンよ!あの子いつも視界に2番機を入れているの、なのに今日は一人で突っ込みすぎる!」

 

ミーナは、バルクホルンの様子を見ながら川野の進言を思い出していた。

 

 

この2人の様子は、戦闘機隊にもわかっていた。

2機の戦闘機には、赤外線カメラによってネウロイのコアの位置がわかっていた。レーダー波を照射して、ネウロイのコアをロックオンすることもできていたのだが、2人があまりにも近すぎてミサイルを発射できずにいた。

 

――クロステルマン中尉が遅れている?・・・・いや、バルクホルン大尉が速いのか・・・・

 

川野は、バルクホルンの様子を見てチッと舌打ちする。そして、バルクホルンに苦情を入れる。

 

「バルクホルン大尉!突っ込みすぎです。ミサイルを発射できません!」

 

その声には、少なくない憤怒が混ざっていた。普段、感情を表に出すことが少ない川野の、珍しい憤怒の声に緑川は目を丸くした。

しかし、無視しているのか聞こえていないのかバルクホルンは無茶な飛行をやめようとしない。

 

「あそこを狙って!」

 

ミーナは、バルクホルンとペリーヌが集中的に銃撃している一点を指さして、リーネに攻撃を加えるように指示を出す。

 

「はい」

 

バルクホルンとペリーヌが下がった瞬間を狙って、リーネはボーイズ対戦車ライフルを放つ。放たれた13㎜対戦車徹甲弾がネウロイの装甲を削ると、ネウロイは一際大きな不協和音を放ち、四方八方にビームを乱れ撃つ。

 

「近づきすぎだ!バルクホルン!」

 

坂本はバルクホルンに向かって叫ぶが、先ほどの川野の言葉と同じようにバルクホルンの耳には届かなかった。

その瞬間、一際強力なビームがバルクホルンとペリーヌに襲い掛かる。バルクホルンは、咄嗟に急上昇をしてビームをよけるが、ペリーヌは反応しきれずにシールドを張って防ごうとした。

しかし、あまりにも近すぎたことでビームの威力は非常に高く、ペリーヌは後ろに吹き飛ばされてしまう。その先には、ビームをよけきったばかりのバルクホルンがいた。

結果として、ペリーヌとバルクホルンは衝突してしまい、体勢を崩したバルクホルンにビーム攻撃が殺到する。すぐさまシールドを張ってビームの集中攻撃を防ごうとするが、持っていたMAG-Hの200発ベルトマガジンをビームがかすめる。中に入っている7.62㎜弾が加熱されて暴発する。本来、銃身のライフリングがなければ殺傷力がない銃弾であるが、暴発した弾の数が多く薬莢に使われている真鍮の破片がバルクホルンの体に刺さる。

 

「ぐあっ・・・・」

 

バルクホルンは下に広がる森に落ちて行ってしまう。

 

 

その様子を見ていた川野の脳裏に、あの光景がよみがえった。

広がる血の海、倒れこむ沢山の人、血に濡れた包丁を持った男、そして地面に倒れこみこちらに怨嗟の声をかけてくる楓・・・・。

川野は、倒れこむ楓の姿と落ちていくバルクホルンを重ね合わせてしまった。吐き気が襲ってくる。

 

「うっ・・・・」

バイソン(川野)。大丈夫?」

 

川野の様子の変化に気が付いた緑川が、気づかいの声をかけてきた。

川野は戦闘軌道をやめて、水平飛行に戻すと深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。

 

「ふぅ・・・・大丈夫です。心配ありません。それよりもバルクホルン大尉が負傷したようです。援護に入ります」

「わかったわ」

 

川野の言葉を聞いて、幾分か安心した緑川は戦闘を再開した。




いかがでしたでしょうか?
ご意見ご感想お気に入り登録お待ちしております。
ではまた次回。さようならぁ

次回 第41話 過去(後編)

お楽しみに!

ネウロイの瘴気の正体は?

  • 1:放射線もしくは放射能物質
  • 2:有毒な重金属などの微粒子
  • 3:毒ガス
  • 4:日本でもよくわからない
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