ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?(リメイク)   作:RIM-156 SM-2ER

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皆様どうもSM-2です。
最近は何とか週2日投稿ができてる。バルクホルン編どんだけきつかったんや・・・・
では、本編どうぞ


第47話 特別対策部隊(前編)

ネウロイとの戦闘の後、ストライクウィッチーズの面々は談話室に集まっていた。

戦闘こそ参加していないものの、雨の中スクランブル出動したウィッチ隊は、風邪をひかないように帰ってきた後シャワーを浴びたから、全員が私服姿である。

 

「じゃあ、今回のネウロイはサーニャ以外誰も見ていないのか?」

 

バルクホルンは、タオルを肩にかけながらそう言った。ソファでグデッとしているハルトマンは訝し気な顔をする。

 

「なにも反撃してこなかったって言うけど、そんなことあるのかな?」

 

すると戦闘に参加していた緑川が、ハルトマンの言葉を否定した。

 

「いえ、反撃はあったわ」

「はい、ネウロイにサイドワインダーが命中した後、ジャミングを受けました。あれじゃ、サイドワインダーを撃つのは危険すぎます」

 

川野の口からジャミングを行われたことを、初めて知らされる。

今浦もオスプレイのレーダーや通信システムが一時的に使用不能になっていたから、ネウロイが電子攻撃を行ったことは知っていたが、他の戦闘機隊員たちは初めて知らされた事実に驚く。

 

「すでに司令部には報告してある。どうやら上の方まで上げるらしい。具体的な指示はまだだ」

 

今浦は、そういった。西部方面統合軍に派遣されている国防軍司令部も、電子攻撃を行うという特殊な能力を有するネウロイの出現に混乱していたのだ。

すると、リーネが桜田に声をかける。

 

「あの、桜田さん。ジャミングって何ですか?」

「え?」

 

そこで戦闘機隊のパイロットたちは、ウィッチ隊の面々がポカンとしているのに気が付く。桜田は、苦笑いしながら質問に答えた。

 

「ジャミングっていうのは、相手のレーダーとか通信機器を妨害する攻撃のことだよ。電子攻撃を受けると、レーダーとか通信機器がノイズだらけになって使い物にならなくなるんだ」

「ジャミング下では、レーダーが使い物にならないから敵と味方の区別が難しくなる」

 

チャックが桜田の説明に捕捉を加える。

サイドワインダーは、敵の発する熱を探知して飛んでいく。しかし、それは終末誘導段階だけの話である。サイドワインダーの本来の誘導方式は、慣性誘導で敵のいるであろう方向に飛んでいくか発射母機が敵の居る方向に誘導して、ミサイルがある程度敵に接近すると、ミサイルのシーカーが敵の熱源を探知して突入する。というものである。この時、熱源が敵か味方かは、敵味方識別装置か発射母機からの情報で判断される。

しかし、これらには電波が使われている。つまり、ジャミングを受けていると敵味方の判断ができなくなるのだ。そうすると、近くにある熱源に勝手に突入してしまい、結局味方を攻撃していました。ということが起こる。

 

「つまり、誤射の可能性が増える」

 

チャックの言葉に、パイロットたちは暗い表情をする。

今まで、戦闘機でありながらネウロイを圧倒することができていたのは、サイドワインダーによる敵のコアへの正確な攻撃と圧倒的長射程によるものだった。しかしながら、そのサイドワインダーを封じられてしまった以上、ネウロイを今まで通りに圧倒することは難しくなる。

 

「じゃぁ、今まで通りネウロイを攻撃できないんですか?」

 

宮藤が不安そうな顔でそう聞いてきた。すると、今浦は首を横に振る。

 

「いや、攻撃は出来るんだ。AAM-7なんかのレーダーを使った誘導方式を採用しているミサイルには、ホーンオンジャム機能がついてる」

「ほーんおんじゃむ・・・・?」

 

またもや聞きなれない単語に、宮藤は首を傾げた。

 

「ああ、さっき言ったジャミングをしている源を特定して飛んでいくんだ。そうすると敵がジャミングをしている限り飛んでいくし、ジャミングを解除しても味方に誤射することなく飛んでいく。ただ・・・・」

 

今浦のもったいぶった言い方に、ウィッチ隊の面々は再び首を傾げた。

 

「ただ、ネウロイのコアの熱源を探知して飛んでいくわけじゃないから、中型以上のネウロイの撃破は困難になる」

 

ネウロイの装甲板には、電波は反射するが熱は透過するという性質がある。そのため、レーダー波を使用するアクティブレーダーホーミング、セミアクティブレーダーホーミング方式のミサイルは、コアが探知できずにただネウロイの一部を破損させるだけしかできない。

小型ネウロイ相手であれば、回復はしないからそれでも撃墜できるのだが、中型以上のコアを持つタイプとなると話は違う。普通の飛行機では致命傷のような損傷でも、ものの数十秒もあれば回復してしまうのだ。

 

「つまり、今浦少佐たちの持つアドバンテージが使えないということか」

 

バルクホルンは、苦々し気につぶやく。

ここまで来ると、察しのいい坂本、ミーナ、バルクホルンの3人は、現在置かれた状況を理解できた。今までは、今浦達が速度を生かして先行。敵のコアを攻撃して撃墜するなり、弱らせて足止めするなりという戦術だったが、それが使えなくなるということなのだ。

 

「なら、ウィッチ隊から夜間戦闘を想定したシフトを組んだ方がよさそうね。今浦少佐たちには、支援攻撃任務に就いてもらいましょう」

「そうだな。それがいい」

 

坂本は、そう言って頷いた。今浦も口には出していないが、同じ気持ちのようだ。

 

「というわけで、サーニャさん」

「はい・・・・」

 

弱弱しいながらも返事をしたことで、ミーナは視線をサーニャから宮藤に移す。

 

「宮藤さん」

「は、はい!」

 

突然名前を呼ばれて慌てて返事をする宮藤。そんな彼女に思いもよらない任務が言い渡される。

 

「あなたたちを当面、夜間専従班に任命します」

「え、私もですか?!」

 

夜間戦闘の経験すらもない自分が夜間専従班に任命されたことに、宮藤は驚いた。すると坂本が宮藤をちらりと見る。

 

「一応、今回の戦闘の経験者だからな」

「経験者って。私はただ見てただけ・・・・うわっ!」

 

宮藤の反論は、エイラが彼女の頭を押さえつけて後ろから乗り出してきたために遮られてしまった。

 

「はいはいはいはい!私もやる!」

「わかったわ。じゃぁエイラさんを含めて3人ね」

 

ミーナも、夜間戦闘経験がサーニャと並んで多いエイラが志願したことで、あっさりと申し出をみとめる。

すると、横にいたサーニャが申し訳なさそうな顔をして、口を開いた。

 

「すみません。私がネウロイを取り逃がしたから・・・・」

 

その言葉を聞いた今浦は、一瞬キョトンとするが、すぐに優しい微笑みを浮かべて父親のようにサーニャに話しかけた。

 

「君は単機で護衛任務を全うした。それは誰にでもできることじゃない。もっと自分を誇りなさい」

 

しかし、サーニャは相変わらず申し訳なさそうな顔をしたままうつむいていた。

 

――――――――――――――――――――

 

翌日。

朝食後に、全員の分のコーヒーを淹れようと、桜田がキッチンにやってきた。すると、冷蔵庫の前でリーネがうずくまって何かを取り出している。

 

「どうしたの?」

 

振り返ったリーネは、紫色の小さな果実が山盛りになったざるを持っていた。一瞬、果実の正体がわからなかった桜田は、しばらくするとそれが何なのかが分かった。

 

「ブルーベリー?」

「はい。私の実家から送られてきたんです。ブルーベリーは目にいいんですよ」

 

桜田は、しばらくブルーベリーをまじまじと見ていたが。きれいな紫色の果実はとてもおいしそうで、桜田は思わずリーネのざるから一つのブルーベリーを手に取って食べてみる。

 

「このブルーベリー、おいしいですね」

「食後のデザートに出そうと思って」

 

そういうとリーネは、17人分の食器を取り出すと手際よくブルーベリーを盛り付けていく。

 

「あ、手伝いますよ」

 

途中から桜田も手伝ったことで、盛り付けは早く終わる。

桜田とリーネは、ブルーベリーが盛り付けられた皿を置いていく。甘いもの好きのハルトマンは、皿が来るなりスプーンを手に取ってものすごい勢いて口に入れる。

その横では、バルクホルンがブルーベリーを見ながらつぶやく。

 

「ブリタニアでは、夜間飛行のパイロットがよく食べると聞くな」

「ああ、アントシアニンでしたっけ?」

 

川野は、咀嚼したブルーベリーを飲み込むと、バルクホルンのつぶやきに反応する。

その川野の真横では、ルッキーニが何やらしていた。

 

「芳佳!シャーリー!べーしてベー!」

 

2人は、ルッキーニの言うとおりに舌を出してみる。それを見るとルッキーニも自身の舌をベーと出した。3人の舌は、ブルーベリーの色素で面白いほど紫色に染まっていた。何が面白いのか、3人はお互いを見あって大笑いを始める。

遠巻きにそれを見ていたペリーヌは、口を拭きながら呆れたように言う。

 

「まったく。ありがちなことを・・・・」

「お前はどうなんだ?」

 

どこからか現れたエイラが、後ろから無理やりペリーヌの口を開かせる。その歯は、まるでお歯黒のように紫に染まっている。

ちょうどそこに、彼女が敬愛する坂本が通りかかる。坂本は、ペリーヌを一瞥すると短く言うにとどまった。

 

「何事もほどほどにな」

 

自分の恥ずかしい姿を敬愛する人間に見られた恥辱に耐えられず、ペリーヌは涙目になっていた。ペリーヌは、エイラの拘束から解放されると、顔を真っ赤にして怒り出す。

 

「なんてことなさいまして!エイラさん!」

「なんてことないって」

 

一方のエイラは、ペリーヌの怒りなどどこ吹く風で、悪戯が成功した子供のように悪い笑みを浮かべていた。

すると、ちょうどその時だった。食堂に何やら命令書のような紙をもった今浦が入ってきた。今浦は、宮藤、サーニャ、エイラの夜間専従班の3人を見ると手招きした。

 

「夜間専従班に伝えたいことがある。ちょっと来てくれ」

 

何事かと思い3人は、今浦のところに集まった。

 

「どうしたんですか?」

 

サーニャがそう聞くと、今浦は話始めた。

 

「うん。さっき国防軍西部方面派遣軍司令部からの通達が届いたんだ。第81海兵戦闘航空団から1個4機戦闘機編隊とEM-1電子戦機2機からなる特別対策部隊を編成するんだそうだ」

「特別対策部隊?」

 

エイラは訝し気にそう言った。

 

「ああ、今回のネウロイの出現を上は重く見ているらしい。そのための部隊だ。今日の夜間哨戒で合流した後、501基地に来るそうだ。ヴェルケ中佐には、もう伝えてある」

 

そういうと今浦は、サーニャに特別対策部隊の行動計画が書かれた書類を手渡す。

 

「これ班全体で確認しておいてくれ。それじゃ、君らは夜に備えて寝なさい」

 

今浦は、そういうと食堂から出て行った。

宮藤達も今浦の指示に従って、夜間哨戒に備えて寝るためにサーニャの部屋に向かった。




いかがでしたでしょうか?
今回は専門用語の説明やらなんやらが多かったですね。次回、特別対策部隊がようやく出てきます。
でも事前に顔合わせとかしてないのは結構危険な気がしなくもないですが、まぁ大丈夫でしょう。
ご意見ご感想お気に入り登録お待ちしております。
ではまた次回。さようならぁ

次回 第48話 特別対策部隊(後編)

お楽しみに

ネウロイの瘴気の正体は?

  • 1:放射線もしくは放射能物質
  • 2:有毒な重金属などの微粒子
  • 3:毒ガス
  • 4:日本でもよくわからない
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