作中でのカムイくんの操作に注釈をつけようか迷いましたが、やめることにしました。だって知ってる人しか見ないでしょうし。
「夢、だったのか?」
暗夜王国北の城塞、そこでカムイは目覚めた。
それは、濃密な戦いだった。光と闇、2つの強大な力が数多の魂を操っての大戦争。その中で、自分は世界を守るためのひとりのファイターとして戦った。そして、光の化身と闇の化身を同時に倒すという荒技にてあの世界を守った。
そしてその後、自由に戦い続けた。
そんな夢を見ていた。
「だが、実感はある」
そうして、カムイは何気なく起き、心の中でLボタンを押した。
すると、当然のように現れる赤いバリアフィールド。そのまま下にスティックを弾いて見ると、その場での緊急回避はきちんとできた。
それから、自分の動作を確認する。寝起きであのよくわからないチェーンソーがないのは残念だが、緊急回避、二段ジャンプなどの基本動作は問題なく行うことができた。そして、竜への体の変化は問題なくできた。これで鉄の剣でもあればスマッシュホールド時のチェーンソー攻撃はなくともいつも通りの動きができるだろう。闇の世界で洗脳されて学んだ戦い方だが、力に貴賎はない。しっかりと使っていつかウルフさんとかピーチ姫とかルキナさんを倒せるように鍛えておこう。
「カムイ様ー、皆さまがお呼びですよー!」
「ああ、ありがとうフェリシア。すぐに行く」
そうして、遠い昔の自分の記憶を思い出す。自分はマークス兄さん達が訓練をつけてくれるという事を当たり前に受け入れてはいけないと思ってしっかりと自主稽古をした後に眠ったのが最後の記憶だ。
そして、どうやら眠り過ぎていたようだ。フェリシアの話では、一度皆で起こしに来てくれたのだが、ぐっすり眠り過ぎて起きなかったらしい。不覚だ。
今は、皆でジョーカーの入れているコーヒーを飲みながらのんびりしているのだとか。その言葉を聞いて、自分も久し振りにジョーカーのコーヒーが飲みたくなってきた。あの戦いの日々では、食事はダメージ%を回復するための行動でしかなかったのだから、ひさびさにゆっくりとコーヒーが飲みたい。
だが、その前に機嫌を損ねているであろうきょうだい達をどうするかを悩む所だ。
ルフレさんがいればこういう時にうまい対応をするのだろうと思う。あの人は軍師らしく自分たちファイターに軋轢ができないように采配してくれた名軍師であり、そしてメンタルケアのプロなのだから。
「フリーマップを使わない場合だと支援を完璧に組み上げるのには相当な計算が必要だ。お前はこれから戦いに行くことになるのだから、こういった仲間同士を繋ぐ事を覚えておいた方がいい。具体的には作りたいカップリングでひたすらダブルを組むんだ。出来るだけ長いターン」
その言葉は、何故か深く覚えている。
そして実際にあの戦いでは一見仲の悪い人?達をあえて組ませる事で実力以上の力を発揮させたりしたのは記憶に新しい。
ピーチ姫とガノンドロフさんを組み合わせる事で確実に魔神拳を当てるコンビネーションは恐ろしいものを感じた。切り札ゲージ溜まったピーチ姫はチーム戦において最強なのではないかと思っている。
「カムイ様!着きましたよ!」
「ああ、ごめんフェリシア、考え事をしてた」
「...なんだかカムイ様、お変わりになられました?」
「そうだといいなと、思ってる」
なにせ、自分は末席とはいえあの苦しくも楽しい戦いの世界を超えたのだ。少しくらい成長があってもいいだろう。
「起きたか、寝坊助」
「まったくしっかりしてよね、僕たちの兄さんなんだから」
「でも、寝顔のカムイはとても可愛かったわ、食べちゃいたいくらい」
「でも、フェリシア達の氷の力でも全く起きなかったのは凄かったよね。最後の方なんか私の杖が必要になるくらいカチンコチンだったのに」
「すまんエリーゼ、その話詳しく。僕は一体何をされたんだ?」
「...まぁ、なんの病もなく起きれたのなら幸いだ。訓練所へ行くとしよう。これが、お前をこの城塞から外に出す試験でもあるのだからな」
「そうか...でも、大丈夫」
「僕は、きっと強くなったから」
「ほざいたな?なら見せてみろ!」
訓練所へと向かう。その途中で、「実はレオンって、マント逆さまのまま気付いてなかったんだよー」とエリーゼが楽しそうに語っていた。それは是非見たかった。
そうして、やってきた訓練場。久しぶりに握る訓練用の剣はあのチェーンソーと比べると少し重心が変わっている。ので、軽く弱の素振りをしてみたが、とりあえずフレーム単位のズレが生まれるような事にはならなさそうだ。
「カムイ⁉︎おまえ何をやった⁉︎」
「?いえ、普通に弱を」
「じゃなくて!一瞬お兄ちゃんの腕がトゲみたいに!」
「ああ、これか」
確かに、弱のモーションの1発目は自身の左手での突きだ。なんか使えた竜化の力を応用しているので驚かれるのも無理はない...のだろうか
正直、食べた相手の能力をコピーするあのカービィ先輩を見ているとそんな事どうでもよくないかと感じる次第だ。たかだか体が竜になるくらい普通のことではないだろうか。
「いや、それは異常だぞカムイ!竜の血を引くと言ってもそこまで変わったりはしない!」
「まぁ、とりあえず訓練を始めましょう、マークス兄さん」
「確かに、そんな力に目覚めたのなら増長するのも無理はないか。よかろう、しっかりと教育してやる!」
そうして、向かい合うマークス兄さんと僕。
マークス兄さんに飛び道具のカウンターがあるかは定かではないが、距離は十分離れている。まずはBで様子を見よう。
「ハァッ!」
「腕を竜に変え、ブレスを放つだと⁉︎」
だが、距離は十分。マークス兄さんには余裕を持って回避されてしまった。
正直、ジャンプ回避からの突撃を上強で返せたら良いなと思っての行動だったが、思ったより驚かれたようだ。
「これは、手加減をしてはいられないな!」
そうして、マークス兄さんが走りながら剣を構えて突撃してくる。この感じ、DAだろう。「カムイもDA死んでるよなー」と慰めてくれたリンク先輩の事が頭をよぎるが、それを振り払い普通に下Bでカウンターを構える。
そうして、マークス兄さんの剣を受けて竜化を開始し、地面からの水流で反撃して宙に浮かしてみる。
マークス兄さんは面食らったようだ。確かに、カウンター攻撃の癖にベクトルが使い辛いことこの上ないこの下Bだが、それでも着地を狩るくらいはできるのだ。持続が無駄に長いという弱点と表裏一体の長所を持つ自分のDAなら。
そうして、マークス兄さんが着地してくる所に回転しながら突撃する。緊急回避か、反撃か。
そのどちらでもなくマークス兄さんは普通に着地して、自分の突撃を喰らって膝をついた。
「参った、降参だカムイ」
「...マークス兄さん?」
「竜に成る力も、剣術も、動きの速さも全てが本気の俺に通用する。お前を倒すには俺もジークフリートを抜かなくてはならないだろうな」
「ということは!お兄ちゃんは!」
「ああ!合格だ!」
「やったー!」と体全体で喜ぶエリーゼ。それにつられてレオンもカミラ姉さんも笑顔になった。
「だが、ここまでの竜化を使いこなすなど訓練もなしにはできない事だ。しっかり吐いて貰うぞ?カムイ」
「ああ、正直夢みたいな話なんだけれど...」
そうして、カムイは語り始める。
敵に操られ、それを救ってくれた英雄たちと共に異世界を救う為の戦いを。
これは、誇りなのだと。胸を張って。
作者はカムイ使いとしてはまだ未熟なので、こんなコンボがあるぜ!というVIPカムイ使いの方はどしどしご意見をくれるとありがたいです。下強上強のコンボしか知らぬのです。故にとりあえず空Nで様子を見る弱者
7/21 ジョーカーがなぜか紅茶を淹れていたので修正しました。なぜ忘れていたのだろうか...と思ったら勘違いだったのでした。ジョーカー違いでした。ですがせっかくなのでコーヒーのままにしておきます。屋根裏のゴミくんコーヒー淹れるの上手いらしいですよ!凄いですね!