ベストマッチな連中
……勝利の法則は…決まった!
…オレは自分のやり方で……あいつを越えてみせる!
……また……背…伸びたわね……
……そんなの…決まってんだろ……愛と平和のためだ…!!
「………夢か……」
懐かしい夢…自宅の寝室で目覚めた彼。彼の名前は…
…輝龍 和真…その昔…世界を滅ぼそうとした悪の神を討ち滅ぼし、世界を書き換えた大英雄である。頭をかきながら、時計に目をやった和真だったが………
和真「…ぬぇ!もうこんな時間かよ!」
今日は同僚や腐れ縁の連中との飲み会の日。少し仮眠を取るつもりが、案外長く寝てしまったようだ…和真はすぐに支度して、家を飛び出した。
和真「悪い!遅れ……え?」
和真は少し遅れて集合場所の飲み屋に到着した。しかし、飲み屋はシーンと静まりかえっている……
和真「おーい!筋肉バカ!ドルオタ!変なTシャツヤロー!!………何…新手のイジメ?」
そう思ったその時!
おっめでと~!!
急にライトがついて、パーンとクラッカーが発射された音と共に、同僚、腐れ縁の奴らが奥からぞろぞろと出て来る。さらに後ろには和真や同僚の部下の連中もいた。その中から、一人……背中に黒い翼を生やした悪魔がずんずんと前に出てきた。
???「おい!和真!誰が筋肉バカだ!オレは…プロテインの貴公子!……万丈 黒羽だ!」
和真「ハイハイ。それより何よ、これ。」
黒羽の言葉を軽く流して、他の連中に尋ねた和真。すると、一人のボサボサ髪の男とどこぞの民族衣装を着た女性が近付いてきた。
???「おいおい、忘れたのか?あれから千年……今日が終わりの日だろ?明日から……縛りは無くなるんだ!ヒャッハー!!」
???「一応、私も何回か顔をだしたわ。少し問題があるけど……いいところよん♪」
和真「…悪いな…卯月…あゆみん。」
卯月「気にするなよ。お前にゃ、スカイウォールがあった時からの仲だ。」
歩美「…私も…あなたのお陰でここにいれるわ。だから借りとか貸しとかは考えなくていいわよ。」
その言葉に和真と黒羽は笑う。あの時のことは、今思い出すと運が良かったとしか言い様がない。何か一つ欠けていれば今頃、四人は生きてはいないだろう……そう考えていると……
???「和真、娘を宜しくね。私も暇ができたらすぐに向かうから……もし…そのまま放っておいたら……刻むよ…?」
???「…深雪ちゃん!顔!顔!もし私が今も記者やってたら、スクープ写真を撮っちゃう位の顔よ!」
この二人の女性…上の彼女は月影 深雪。月影 卯月の妻だが、昔はネットアイドルをやっていた。そして深雪にツッコミを入れたのは神崎 レオナ。以前は記者をやっていたが、スパイ活動もできる凄い女性である。この六人は新世界を創るため、命をかけて戦った戦友だ。その絆は今でも続いている。
黒羽「よっしゃ!和真!ほいグラス!乾杯しようぜ!」
黒羽の言葉に、和真はおうと言ってグラスを手に取って集まったメンバーの前に立つ。
和真「えー…今日は俺のためにこんな会を開いてくれてありがとう!まぁ!皆も早く食いたいだろうから!さっさとやりまーす!!乾杯!!」
乾杯!!!!!!
掛け声と共にグラスがぶつかる声が響く。和真はそれを聞くと席に座り、昔のことに思いを馳せた………
次の日
和真はいそいそと出発する用意をしていた。一応、仕事は有給休暇をとって休んだので心配はいらない。彼が準備していたのは………何やら不思議なお札だった。
和真「…一応…ソードドラゴンは確実……ホークガトリングや…オウルモンドも………ああんもう!全部持ってくか!!」
すると、和真は指をパチンとならして、お札が入っていた不思議な幾何学模様が描かれた箱を異空間にしまった。
和真「さぁて……行くか!幻想郷!!」
はい。短いですがありがとうございました。
……名前は変えていますが……もう誰が誰だかわかりましたよね…?
後、この作品では、フルボトルの代わりにお札を使っています。理由は、東方的にはお札の方が似合うからです。ちなみに変身は
お札を少し振る→オーラがお札から溢れる→お札を投げる→ビルドの変身用の部品が形成される…といった感じです。
次回予告 第一幻想郷民!発見!!