Re:Start   作:四角いねこ

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第一話

まだ9歳の頃だっただろう。夏の日の夜、親に連れられて山奥に来たことがある。満天の星空に心を奪われずっと眺めていたような記憶だ。その中に一つだけ忘れられない誰かとの会話があった

 

【ねぇ君、星の鼓動ってわかる?】

 

【ほしのこどう?】

 

【うん、とってもキラキラドキドキしてて…私それがずっと心に残ってるの。君は感じる?星の鼓動】

 

【ん…よくわからない…けどおねぇちゃんはそれを感じてるの?】

 

【うん、ずっと子供の頃からそれを追いかけて少し迷ったりすることもあったけど私は星の鼓動をまた感じられた。その時の仲間とはずっと一緒にいるの。君はずっと一緒にいたい友達いる?】

 

【わからない…】

 

【まだわからなくても、きっといつかまた星の鼓動を感じられる。私と一緒だから大丈夫だよ】

 

するとどこからか彼女を呼ぶ声が聞こえてきた

 

【ごめんね、私もう帰らなきゃ…そうだ!これあげる!】

渡されたのは小さな星のストラップ。夜の中でも光り輝いていた

 

【これがあれば君と私は繋がってる。そうだね、君は今いくつ?】

 

【9歳…】

 

【それじゃあ今から10年後、君が19歳になった8月8日 またここに来てね。私待ってるから君もお母さんとかお父さんからこの場所を聞いてね。それじゃあまたね!】

 

親の元に帰ったあと、すぐのそこの場所を聞いた。場所は長野県。またここに帰ってくる。その時には彼女のようにキラキラした存在になれてるとは思えないのがここ最近の俺の生活ぶりだ

 

 

 

 

 

「おい、葵斗(あおと)。もう朝だぞ。起きろ」

何故かこっちの方が兄なのにこう強い当たり方をされなきゃならないんだって言っても双子だからそこら辺はもう気にしなくなった。

 

「今日は入学式でしょ、ここで遅れるとか論外だからね」

黒髪ショートのン我が妹、湯島(ゆしま)朱音(あかね)。趣味は兎にも角にもゲーム、ゲーム、ゲーム。そして毎日のドラムとちょびっと筋トレ。あとはやきうのおねーちゃん。テレビじゃ野球が基本の我が家である

 

っと自分の紹介を忘れていた。湯島葵斗、ピッカピカの1年生なのだ。高校だけど。髪は圧倒的黒髪。学校は朱音と同じ高校に通うことになった。趣味はまぁ大体朱音と同じ、違うところといえばドラムじゃなくてギターってところだ。それと、俺は今「ほしのこどう」ってものを必死に感じようとしてる。あの時もらった星のストラップを頼りにしてな。ちなみにギターは「星ならこのランダムスターってのが1番いいんじゃない?」という母親の一声でこれになった。奇形すぎて目立つわこんなん

 

「遅刻する言うても6時やんけアホか。今日くらい朝のランニングせんでもええやろ」

朱音は毎日朝6時からランニングを30分くらいやるんだが高校に入っても変わらないらしい

 

「そのエセ関西弁やめーや。ほらいいから走る」

もう既に走り終わった後の着替えまで用意されている。男兄弟いる女は絶対男物の下着慣れてると思うんですけど

 

「ふぃー今日も走った走った」

 

「言うて夕方も走るんやろ?」

 

「当たり前やんか」

そっちもエセ関西弁やめーや

 

 

 

 

「新しい制服ってやっぱり緊張するもんよな葵斗」

 

「まぁそれなりにはな。汚したくないのはある」

今は地下鉄の中、最寄り駅から1本で行けるっていうのもこの高校に決めた大きな要因の一つではあるな。

 

「さてさて、高校になった事だし、なんかバンドとかでもやるかね?私とやる?」

ちなみに朱音はまだ1度もバンドを組んだことがないのだ!俺も人のこと言えないけどさ。なんせこの兄妹、とんでもなく自分勝手であり(二人とも自覚済み)馬が合う人間は100人に10人くらいだ。学力だけは上位なのだが残念だ、完全におまいう状態というのは気にするな!

 

「どうせカバー曲しかやる気ないやろ」

 

「そうとも限らないよ。自分たちで曲を作るってのもさ、バンドの面白いところだとは思うわけよ私は」

 

「でもゲームとか野球見る時間減るぞ」

 

「あ、それはやだな」

そういうとこがバンドに向かないしなにより人と合わないんだよな

 

 

 

 

長々とした校長の話とか生徒会長だとかの話をほとんど聞き流し、目を開けてはいたが全く内容は覚えていない

 

この高校は中学校からのエスカレーターは無く、大学へのエスカレーターもない。公立みたいな高校ではある。その教室の中でも光り輝くのはやはりン我が妹、朱音。どこでも朱音はこれだから俺が勝手に彼氏に間違えられたりする。こんなやつと恋人とか死ぬわ

 

数分後には初のHR、時間は短いけれど自己紹介をしましょうということで男子から自己紹介が始まった

 

「出席番号16番、本郷(ほんごう)優(すぐる)です。これからよろしくお願いします」

 

「出席番号17番、湯島葵斗。そこの朱音の双子の兄です。そこら辺間違えないようにお願いします」

 

「出席番号27番…駿河(するが)凛花(りんか)です…1年間よろしくお願いします…」

 

「出席番号37番!湯島朱音!言ってた通り葵斗の妹です。これからよろしく~」

 

 

 

 

「ねぇねぇ駿河さん。なんか趣味とかないの?」

 

「えっと…」

なんでか朱音がちょいちょいと駿河に話しかけている。やめたげてよぉ!もしかしたら中の人みたいに陰キャかもしれないでしょ!割と話しかけられたら嬉しいけどなんて返したらいいか分からないんですよね。で事実しか言わないから興味持たれねぇんだよバカか自分(隙あらば自分語り)

 

「私さ、あなたにいいモノを感じたの!ちょっとカラオケ行きましょう!」

 

「えっと….」

 

「ちょい待ちちょい待ち。さすがに駿河が困惑するだろ」

 

「えぇ?葵斗分からないの?駿河さんの声ってすごくいいじゃない!ほら、バンドって言ってたでしょ?ボーカルにいいと思ったのよ」

 

「なになに?バンド?」

横から本郷が顔を出した

 

「そうそう!私ね、高校生になったからバンドやりたいのよ!本郷君もどう?」

 

「あはは…考えとくよ。でも今日のカラオケには付き合おうかな」

 

多少不安ではあったけど楽しい高校生活にはなりそうだ。

 

交差点の広告にはとあるガールズバンドのライブの日にちが書かれている。もう大ガールズバンド時代は終わりを告げて数年が経っている

 

 




元々別の物語をやってますがずっとやりたかったものなのでやり始めることにしました。めっちゃ自分で自分の首を絞めてますが夏休みは頑張ろうと思います
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