コズミックバランサーの担い手 エクストラ編異 異世界旅行記   作:永遠神剣を求む者

14 / 49
やべ、未来が無いことの説明してなかった

さらっと飛んでもない単語が出てますが伏線ではありません

ロマニなら知っていてもおかしくは無いでしょう。ある意味元凶ですし


永遠者が行くグランドオーダー2-1

翌日、ロマニから通信があった

 

ロマニ「立夏が王様が怖いから一緒にきてくれとさ」

 

「……はいよ」

 

レイシフトの部屋に向かった

 

「きたぞー」

 

立夏「王様をなんとかして!」

 

「いや、マスターなんだから自分でやれよ」

 

立夏「無理!令呪使うと殺されそう!」

 

「まぁ殺すだろうな。つかまだ何もしてないだろ」

 

立夏「だってずっとロマニを睨んでるんだもん!」

 

「サボらせないようにしてるんだろ。まぁ王様だしちゃんとしてれば何もしないだろうけども」

 

立夏「それはそうだと思うけど」

 

ギルガメッシュ「ふん!」

 

ロマニ「え~と、アハハハ」

 

「レイシフトするのか?ロマニ」

 

ロマニ「うん。AD.1431のフランスに送るよ」

 

「なら小次郎が必要だろう」

 

ロマニ「君が言うならそうなんだろうな。呼ぶね」

 

小次郎「呼んだか?」

 

「もしかしたらその刀の腕を借りるかもしれないからな」

 

小次郎「そうか」

 

立夏「マスターのわたしより信頼されてない?」

 

「気にするな」

 

小次郎「何故かはわからないが逆らわない方が良い気がしてな。多分そこの王様もそうなのだろうな」

 

ギルガメッシュ「……ふん」

 

「ま、色々あったのさ」

 

ロマニ「それじゃあ、レイシフトの時間だ」

 

立夏「その前になんのために行うの?」

 

ロマニ「忘れた……実は未来が全て焼却されているんだ」

 

立夏「未来が焼却!?」

 

ロマニ「唯一現代に残った場所がここなんだ」

 

立夏「それとレイシフトと何か関係が?」

 

ロマニ「簡単に言うと立夏には過去の特異点に行って聖杯を手に入れてきて欲しいんだ」

 

立夏「聖杯を手に入れたら何が起こるの?」

 

ロマニ「存在しない過去として剪定されて消失するだろうね。ロストベルトとは違って分岐ですら無い、聖杯によって歪められているのさ。それが積み重なって未来が焼却されたのだろう」

 

立夏「もしかして動ける中でマスター適性のあるわたしが?」

 

ロマニ「そういうこと、マリーも行けるだろうけど心の整理が必要だろうしね」

 

立夏「なるほどわかりました」

 

ロマニ「名前を付けるなら分かりやすくグランドオーダーかな」

 

立夏「言いやすいからそれで」

 

ロマニ「説明もしたしレイシフトを行うよ」

 

立夏「了解!」

 

「はいよ」

 

小次郎「かしこまった」

 

俺と立夏と小次郎とマシュはレイシフトをした

 

ロマニ《レイシフト成功!》

 

立夏「あれ?この四人だけ?王様は?」

 

ギルガメッシュ《我がこいつがサボらせないor仕事をしすぎないように監視をする。こいつが休む気配がなければ強制的に寝かせる。こいつが寝てる時は我が消えないように観察してやるから安心しろ雑種》

 

「そういうことらしいでロマニどこに向かえば良い?」

 

ロマニ《その先に沢山サーヴァントらしき反応があるから行ってくれるか?》

 

「とのことだ、マスター」

 

立夏「それじゃあ行こう」

 

反応があった場所は街だったが着いたときには廃墟にされていた

 

立夏「ひどい……」

 

「あれが犯人らしいぞ」

 

?「あら、誰かしら?」

 

立夏「あなたね!こんなことをしたのは!」

 

?「復讐して何が悪いの?」

 

立夏「復讐!?」

 

?「あの世で宣伝しておきなさい!このジャンヌ・ダルクの名を!」

 

立夏「ジャンヌ・ダルク!?」

 

ジャンヌ「私は私を見捨てた世界に復讐するの!」

 

立夏「でも、ジャンヌ・ダルクは後に!」

 

ジャンヌ「未来のことなんかどうでもいいわ!」

 

立夏「それでも聖女なの!?」

 

ジャンヌ「聖女……アハハハ!今の私は竜の魔女よ!」

 

立夏「竜の魔女!?」

 

ジャンヌ「それでは貴女達には死んでもらいます!いきなさい!ワイバーン」

 

立夏「あれは竜!?この時代に!?」

 

「聖杯によって無理矢理歪められている世界だ、何があってもおかしくはない」

 

小次郎「燕ではなく竜とはな!だが飛んでる事に変わりはない!私の刀の錆になるがいい!」

 

小次郎が刀を構えた

 

小次郎「まとめて落とさせて貰う!秘剣・燕返し!!」

 

小次郎は避ける様子がなかったワイバーン3体をまとめて落とした

 

「ひゅ~」

 

小次郎「そなたも戦ってはどうだ?」

 

「マスターを守るくらいには戦うが今のメインはお前だ」

 

小次郎「ふふふ、剣に明け暮れただけの名無しの俺が竜殺しの異名を得るのも一挙か」

 

それから小次郎はワイバーンを斬り捨てていった

 

俺は小次郎から逃れ向かってきたワイバーンを斬り捨てていった

 

ジャンヌ「たった二人に!?使えないわね!これ以上は危険ね」

 

小次郎「逃げるみたいだが、追うかね?私はオススメしないが」

 

立夏「本当は追いたいところだけど……やめとく、追いかけても平気だけどそのあとが怖そうな感じがしたし」

 

「ところで」

 

俺は素早く移動して戻ってきた

 

「こいつはどうする?」

 

首根っこを捕まえてブラブラさせてるのを見せながら

 

立夏「誰!?」

 

?「私はジャ」

 

立夏「遮ってごめん、その名前をここで聞くのはまずそうだから向こうの森の中で聞くね」

 

?「は、はいわかりました」

 

森に移動した俺達

 

立夏「スルーしたけど、離してあげて?」

 

「わかった」

 

?「キャッ!離すならもっと優しく……改めて、私はジャンヌ・ダルクです。クラスは多分ルーラーです」

 

立夏「ジャンヌ・ダルク?あれ、でもさっきのも……そういえばどこか似てるような?」

 

ジャンヌ「私がここにきた理由ってなんでしょう?もう一人の私が原因でしょうか?」

 

ロマニ《どうやら野良サーヴァントらしいから仮契約したらどうかな?いくらルーラーとはいえ、すぐに消耗するだろうし》

 

ジャンヌ「本ではなく仮、ですか?」

 

ロマニ《そう、仮契約でもカルデアの魔力補助は受けられるし、そこに向かってきてるのがいるから本契約してる暇も無さそうだしね》

 

ジャンヌ「わかりました」

 

立夏とジャンヌは手を合わせて仮契約を済ませた

 

「来たぞ」

 

?「……くっ」

 

ジャンヌ「あなたは!?」

 

?「バーサーク・ライダー、マルタ」

 

ロマニ《マルタだって!?どこかにタラスクも!?》

 

マルタ「防いで見せなさい!愛を知らない哀しき竜……ここに。星のように!『愛知らぬ哀しき竜よ(タラスク)』!」

 

立夏「開幕宝具!?マシュお願い!」

 

マシュ「わかりました。宝具展開します!」

 

マシュの宝具にタラスクが勢いよくぶつかった

 

マシュ「くっ……重い……ですが!」

 

マルタ「お見事です」

 

マルタはタラスクを下げた

 

立夏「何のつもり?」

 

マルタ「私に勝てたら教えて差し上げます!」

 

立夏「小次郎頑張って!」

 

小次郎「マスターにそう言われたら頑張るしか無いな!」

 

小次郎はマルタの攻撃を捌きながら反撃しているが燕返しを打つ余裕はないようだ

 

マルタ「まどろっこしい!」

 

マルタは突然武器を捨てて殴りかかってきた

 

小次郎「なるほどこちらの方が本領ということか」

 

マルタ「これも邪魔!」

 

羽織っていた衣も脱ぎ捨てた

 

ロマニ「え?マルタのクラスがライダーからルーラーに変わってるんだけどあり?」

 

マルタ「いくわよ!」

 

小次郎「こ、これはキツい!」

 

立夏「刹永、助けてあげて」

 

「はいはいっと」

 

マルタ「させない!タラスク!」

 

「ふむ、どっかに吹っ飛ばすか」

 

飛んできたタラスクに合わせて永劫を振り抜いた

 

タラスクはどこかに吹っ飛んだ

 

「ホームラン!てか」

 

マルタ「た、タラスク!?」

 

小次郎「隙だらけだな」

 

マルタ「っ!」

 

小次郎「秘剣・燕返し!!」

 

マルタは避ける間もなく燕返しを受けた

 

マルタ「お見事です。ではジークフリートを探しなさい。彼がキーなるわよ」

 

「一つだけ聞きたいんだが」

 

マルタ「何よ?」

 

「お前、ルーラーに変わった瞬間から狂化(バーサーク)は無くなってるだろ?」

 

「……」×その場にいる全員

 

マルタ「……いつから気付いたの?」

 

「タラスクを吹っ飛ばした時の反応で」

 

ロマニ「それじゃあ、今のマルタは」

 

「野良サーヴァントだな」

 

立夏「そんなことって有り得るの?」

 

「知らん。クラスが変わったときに再変換されたんじゃないの?」

 

マルタ「な~んだ、気付かれていたのね」

 

マルタは聖女とは思えない座り方をした

 

「で、マスター?このまま放っておけばこいつは間違いなく退去するがどうする?」

 

立夏「え~と、仮契約します?」

 

マルタ「何故私に聞くのよ?私はあくまで敗者よ。勝者に従うわ」

 

立夏「それじゃあ、仮契約お願いします!」

 

マルタ「わかったわよ」

 

立夏とマルタは仮契約をかわした

 

マルタ「さていくわよ、竜殺しの英雄ジークフリートの元へ」

 

「その前に、そこで隠れてる二人は無視する?」

 

?「あら、気付かれていましたのね」

 

?「そのようだね」

 

立夏「どなたでこざいましょうか?」

 

?「私はライダーのマリー・アントワネットと申します」

 

?「僕はキャスターのヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」

 

立夏「王妃様!?そしてモーツァルト!?……あ、えっと藤森立夏です」

 

「多分エクストラのオールラウンダー 時乃刹永」

 

小次郎「アサシンの佐々木小次郎でございます」

 

マルタ「ライダーのマルタ」

 

マシュ「シールダーのマシュです。デミ・サーヴァントです」

 

ロマニ《サポート役のロマニです》

 

ギルガメッシュ《目付役のギルガメッシュ。よろしくするかはそちら次第だ》

 

ジャンヌ「多分ルーラーのジャンヌ・ダルクです」

 

マルタ「自己紹介も終わったし向かいながら話さない?」

 

マルタの言葉に反対するものはいなかったため、マルタの案内で街に向かった

 

マリー「それであなたがかの有名な聖女のジャンヌ・ダルクなの!?」

 

ヴォルフガング「マリーは昔からジャンヌ・ダルクのファンだったね」

 

立夏「そういえば気になったんだけど多分ルーラーって何で?」

 

ジャンヌ「この時代はおそらく私が死んだ直後なのでサーヴァントとしての力が弱いのか何の知識も与えられておらずルーラーとしての権限も無いみたいなのです」

 

立夏「ロマニそうなの?」

 

ロマニ《確かに何かがおかしいけど死んだ直後でもサーヴァントなら関係ないはずなんだけどな……》

 

「ヴォルフガングに一つ聞きたいんだが?」

 

ヴォルフガング「なんだい?」

 

「お前はアレにはなるのか?」

 

ヴォルフガング「……なんの話だい?」

 

「音楽に魂は売ったのか?」

 

ヴォルフガング「やっぱりそういうことか。うん、そういう意味なら『ならない』よ。なる気もないし、別な誰かがなるんじゃないかな?」

 

「それを聞いてよかったよ」

 

ヴォルフガング(知っていることを態々聞くのかい?)

 

(後の為さ)

 

マリー「彼と何を話したの?」

 

ヴォルフガング「単なる雑談さ」

 

マリー「私にも話せないの?」

 

ヴォルフガング「恋人だったこともある君にも話せないことはあるさ」

 

マリー「あら、そんな事実はありませんわ?あなたから告白を受けてそれを断った事実ならございますが」

 

ヴォルフガング「大昔のことさ」

 

マシュ「凄い会話が聞こえてきたような?」

 

マリー「私は彼に惚れていた事はありますね。変態なのですぐに冷めてしまいましたが」

 

マシュ「は、はぁ」

 

マリー「あら、わからないかしら?」

 

マシュ「そういった事には疎くて」

 

ヴォルフガング「まるでなにも書かれていない真っ白な紙だな」

 

マシュ「え?」

 

ヴォルフガング「君はそこに何を描くのかな?」

 

マシュ「えっと?」

 

ヴォルフガング「所謂未来予想図のことさ。今はボンヤリしていて良いさ」

 

マシュ「は、はぁ」

 

ヴォルフガング「だけど君は生きている。僕達英霊とは違い、如何様にも未来を想像し創造する事が出来る。(人生)の中で見たくないもの、醜いものを見ることもあるだろう。しかし輝くような悪人も、吐き気をもよおす聖人もいる。マリーだってアレをするし男と寝て子を成したりもする」

 

マシュ「途中から話が……」

 

ヴォルフガング「これはあくまで僕の人生観だ。君も考えてみると良い『人間とは何か』を。考えるのは良いが考えに深まるのは自分の場所()に戻ってからで良い」

 

マシュ「『人間とは何か』……ですか」

 

ヴォルフガング「それに彼は僕達以上に生きてるからヒントは貰えるかもね。絶望してないみたいだし」

 

「絶望したところで変わらないしな。綺麗なものは綺麗、醜いものは醜い。ただし見方を変えると綺麗なものが醜く見えたり、醜いものが綺麗に見えたりもする。答えは一つじゃない、無限にある。それを見つけるのは誰でもないあんた自身だ」

 

マシュ「答えを見つけるのは私自身……」

 

「マルタだって聖女という()もあればヤンキーという()もある。つまりは『人間』というのは複数の()を持っているのさ」

 

マシュ「複数の顔……ジャンヌさんや刹永さんも?」

 

「もちろんあるさ、ロマニやオルガマリーだってあるさ」

 

マシュ「ギルガメッシュさんは?」

 

「もちろんある。彼は他とは違って簡単には見せないだろう。彼の言動は素であると同時に鎧でもあるんだ」

 

ギルガメッシュ《それ以上喋ったら殺すぞ?雑種》

 

「怒られたからここまでだな」

 

マシュ「自分の事は自分で形作るしかない?」

 

「他人の手を借りるのは良い、だが完成させるのは自分だ。戻ってから考えてみな」

 

マシュ「は、はい」

 

マルタ「さて、歩きながら話してたら着いたわね。ここのどこかにジークフリートを匿ったわ」

 

立夏「ロマニ、どう?」

 

ロマニ《大丈夫、もう見つけてる。でもこれは……見た方が早いな》

 

ロマニの案内でジークフリートを見つけた

 

ジークフリート「セイバーのジークフリートだ。こんな姿ですまない」

 

立夏「えっと?」

 

マルタ「呪いよ。今の彼ならあなたでも殺せるわよ」

 

立夏「呪い?」

 

マルタ「彼はある邪竜に対抗するために召喚されたのよ。予知していたあいつによって呪いをかけられて著しく能力を下げられた」

 

ロマニ《ジークフリートが召喚される理由……まさかその邪竜って!?》

 

マルタ「そのまさかよ。その邪竜の名はファヴニールよ」

 

立夏「どんな呪いなの?それに凄い傷だけど……」

 

ロマニ《傷!?ジークフリートが!?背中にはついているか!?》

 

立夏「せ、背中?」

 

ジークフリート「安心していい、背中は死守した。だがこのままでは……」

 

ロマニ《背中にはついていないのに傷だらけ、もしかして呪いって自己回復の阻害!?》

 

マルタ「その通りよ。解呪は私とジャンヌでも出来そうだけどもう一人を連れてくるわよ。竜殺しの異名がある聖人を」

 

ロマニ《それより、マリーとヴォルフガングは大丈夫なのかい?》

 

マリー「一度でも宝具を使えば……使わなくても近い内に終わりですわね」

 

ヴォルフガング「僕もそんな感じだな」

 

立夏「それじゃあ早く仮契約を!」

 

マリーとヴォルフガングも仮契約を済ませた




個人的な印象としては仮契約は細いパイプ、本契約は太いパイプと思っています
仮契約は維持のためだけの魔力しか供給されない。契約は簡単
本契約は宝具の魔力もマスターからの供給で賄える。契約はめんどくさい

ラ・ピュセルは自爆技なのでマスターの有無は関係ないですが

ライダーからルーラーになったら小次郎にはキツいですよね
杖を捨てた時点で実は狂化は無くなっています

当初の予定ではマルタ消えるはずだったんだけどな……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。