コズミックバランサーの担い手 エクストラ編異 異世界旅行記   作:永遠神剣を求む者

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エターナルスキルについての解説です

ついでに分身体の説明も入ります

三人と言ってますが入るだけです


永遠者が行くグランドオーダー 閑話

ロマニ「次の特異点は捜索中だけど、三人に聞きたいことがあってね」

 

「聞きたいこと?」

 

ロマニ「多分マスターも気になってる詳細不明のスキルのエターナルについてね」

 

立夏「他にも気になることはあるけどエターナルだけ文字から想像出来ないからね」

 

「説明しても良いけどプロフィールに表示されるかはわからんぞ」

 

立夏「それでも良いから教えて?」

 

「はいはいっと、エターナルってのは読んで字のごとく永遠。個人的には二つの意味があると思っている」

 

「一つは永遠を生きるということだな。つまり俺達には寿命が存在しないんだ」

 

立夏「寿命が、ない?」

 

「もはや数えてないが俺達は億単位で生きてるぞ」

 

立夏「億ぅ!?」

 

「ギルガメッシュよりも遥かに歳上ということだな。さて話を戻すぞ」

 

「もうひとつは永遠に戦い続けるということだな。俺達はこれからは解放されてるがな」

 

立夏「なにか理由があるの?」

 

「永遠神剣は元々一つでな。それが永劫と刹那に分かれて互いに争い続けた。それを抑えるのに調律が生まれた。永劫と刹那からも多数の永遠神剣が生まれた。その一つがユーフィーの持つ悠久だ」

 

立夏「戦い続けるのって……」

 

「簡単にいうと他のエターナルや永遠神剣保持者を殺して神剣のマナを奪えって事だな」

 

立夏「解放されたってどうやって?」

 

「文字通り世界を出たのさ。ここで言う世界はこの世界や永遠神剣世界よりも上位の世界のことを指す」

 

ロマニ「上位世界!?」

 

「上位世界ではこの世界はもちろん永遠神剣世界さえも物語として観測されている。俺は元々そこの人間だったが転生したんだ。それでも魂そのものは上位世界の人間だ」

 

立夏「ユーフィーちゃんやミゥちゃんは?」

 

「こいつらは元々『永遠神剣世界』の存在だ。俺と一緒に出たおかげか魂の格が引き上げられたらしいから『上位世界』の存在として認識しても良いかもな」

 

立夏「そういえば、永劫と刹那と調律ってあなたの武器よね?」

 

「『永遠神剣世界』の存在だが、俺と契約したときに存在の格が上げられたらしい。だから永劫と刹那は争う必要が無くなったんだと思うぞ。普通なら顔を合わせた時点で永遠神剣世界の全てを巻き込んだ戦いになるはずだしな」

 

立夏「他にはなにか無いの?」

 

「そうだな……世界を出るとその世界にいたという証拠が基本的には全て消え去るな」

 

立夏「それって先日言ってた?」

 

「本人は消滅してないからそれよりはマシだ。『同じ人物』でも世界を出て戻る度に『初めまして』だからめんどくさいがな」

 

立夏「基本的にはって消えないこともあるの?」

 

「正確には特定の人物のみ覚えていられるということだな」

 

立夏「同じ存在であること?」

 

「同じエターナルはもちろん、後は準エターナルと呼ばれる存在だな」

 

立夏「準エターナル?」

 

「エターナルではないけど寿命が無い存在の総称だな。こっちは条件さえ満たせば誰でもなれる」

 

立夏「条件?」

 

「第1位以上の永遠神剣を持つエターナルと契約を交わす。もしくは化身した永遠神剣から力の欠片を取り込む」

 

立夏「化身?」

 

「第1位以上の永遠神剣は人の姿をとることが出来るからな。永劫、刹那、調律もなれるぞ。この世界では俺の使い魔のような感じになってるがな」

 

立夏「見せてくれる?」

 

「ふむ……」

 

『大丈夫か?』

 

永劫『平気です』

 

刹那『平気』

 

調律『平気~』

 

「まぁ問題無いだろう」

 

永劫と刹那と調律が人の形で現れた

 

永劫「永劫と言います」

 

刹那「刹那」

 

調律「調律だよ~」

 

立夏「本当に武器が人になった……」

 

ロマニ「……?調律さんは見たことあるような?」

 

「オルガマリーの肉体を修復したの調律だしな」

 

ロマニ「ああだからか……ん?なんか今とんでもないこと言わなかったかい?」

 

「永劫が力で叩きのめす、刹那が技で翻弄するなら調律は守りと補助に特化してるからな回復に関しても超一流だぜ」

 

ロマニ「あれは回復という概念を超えてる気がしたんだけど!?」

 

「気にするな」

 

ロマニ「ついでに聞いちゃうけどエターナルって死ぬの?」

 

「死ぬぞ?死因は限られるけど」

 

ロマニ「聞いても大丈夫かい?」

 

「問題無いな。あんたらにはどうすることも出来ないし。簡単に言うと本体の神剣を砕かれると死ぬ」

 

ロマニ「本体?」

 

「エターナルは本体を隠して普段は分身体で活動するのが普通なんだ。俺達も本体は別な場所に置いてるしな」

 

立夏「それじゃあ分身体ってそういうこと?」

 

「そういうことだな。まぁ本体より能力は落ちるがな」

 

立夏「分身体の持ってる神剣を砕いても影響はないの?」

 

「流石に多少はあるぞ。簡単に砕けるものではないけどな。第3位の時点で天地乖離す、開闢の星(エヌマ・エリシュ)の最大出力や全拘束を解除した約束された勝利の剣(エクスカリバー)でも数百単位でしかも回復する暇がないほど連続で打ち込まれ限りは砕けないだろうな」

 

立夏「王様、そうなの?」

 

ギルガメッシュ「おそらく事実だろう。我が戦いたくないと思わせる奴だからな」

 

「後は世界の法則を無視して全力を出すと世界を巻き込んで死ぬな」

 

立夏「世界の法則?」

 

「エターナルってのは世界の制限を受けて弱体化されるんだ。実際俺たちも現存する全サーヴァントの最大出力の宝具を絶え間なく打ち続ければ倒せるかも?程度には落とされているしな」

 

ロマニ「そこまで差があるの!?」

 

「この世界からも微弱とはいえ神剣の気配は感じるからエターナルが『壁』を越えようとして失敗して神剣の欠片だけが偶然やってきたんだろうな」

 

ロマニ「『壁』?」

 

「下位世界と上位世界を隔てるやつを勝手にそう呼んでるだけだがな。横移動はエターナルや特化した乗り物なら容易に出来るが上に移動するのは難しいということだな」

 

ロマニ「越えられなかったら?」

 

「次元の渦に飲み込まれて終わりだろうな。一度越えたならその後は『扉』を開けるだけになるけどな」

 

ロマニ「『扉』?」

 

「究極的には同じモノだな。『壁』は実力と存在の格で判定を行い、『扉』は実力のみの判定だと俺は思っている」

 

ロマニ「どの程度の実力が必要なんだ?」

 

「『扉』ならユーフォリアクラスが最低限だな。『壁』ならユーフォリアの20倍がギリギリかな。あくまで一人ならな」

 

立夏「複数なら緩和されるの?」

 

「壊しやすくはなるだろうな。『壁』の先の次元の渦を越えれるかはわからないが」

 

「とまぁ関係ない話になったがこんな感じだ」

 

立夏「覚えていられる方法って私にもしてくれる?」

 

「やっても良いが一連の事が終わってからな。いまやったらこの先何が起こるかわからんしな。マスターに何が起こるのかは予想はつくけどな」

 

立夏「例えば?」

 

「大きいのは魔力の急激な増加、それに対応するための魔術回路の変革あたりだろうな」

 

立夏「増加……ってどのぐらい?」

 

「予想も出来ないが多分今カルデアにいるサーヴァントくらいなら余裕で賄えるな。それも1日や2日どころでなく数十年単位でな。これから先も増えるだろうけど多分問題ないだろう」

 

立夏「そんなに……なら魔術回路の変革って?」

 

「マスターの今の魔力を1だとすると増加後は適当に言うだけだが100になるだろう。そして急激に100まで増加するとその魔術回路では制御しきれなくて暴走するだろう。そして魔術が使えなくなったり手足が吹っ飛んだりする程度なら問題ないだろう、最悪の場合は回りのものを破壊しながら命を落とすかもしれん」

 

立夏「暴走して命を……?そんなことってありえるの?」

 

「あくまで『かも』だが心配なら後でロマニやメディアやエミヤにでも聞いてみろ。暴走する前に昏睡状態になるとは思うし、昏睡状態の時に魔術回路が膨大な魔力量に対応するために変革を起こすだろうな。いくつか候補はあるがどういう変革かは想像も出来んがな」

 

立夏「候補?」

 

「1つ目は魔術回路を太くする。つまりは太くすることで対応するのさ。普通の魔術回路の何倍も大きいからかなり目立つだろうから目は付けられる」

 

「2つ目は魔術回路が増える。魔術回路の数が増えればそれだけ制御も可能になるだろう。いきなり脈絡もなく増えているので目を付けられるのは変わらないだろう」

 

「3つ目は増えた上に太くなる。最初に挙げた二つよりかは太くないし本数も少ないけども増えたり太くなったりするからやっぱり目は付けられる」

 

立夏「何をするにしても目は付けられるってこと?」

 

「ここにいる限りはある程度は平気だろうけどいつかはバレて最悪ホルマリン漬けだろうな」

 

立夏「なんとかならないの?」

 

「バレる前に唯一無二の……とまではいかなくても現代において存在しない類いの魔術を身に付けるしかないな」

 

立夏「それってどんな?」

 

「そこまでは知らん。幸いサーヴァントには魔術に詳しいのもいるだろうからそいつらに『マスターをホルマリン漬けにさせるわけにはいかない』と思わせるんだな」

 

立夏「あなたは教えてくれないの?」

 

「教えることは出来るが俺達が使うのは『この世界の魔術・魔法の理を越えてる』ものだから研究対象になるぞ?」

 

立夏「『この世界の魔術・魔法の理を越えてる』って事はかなり強力なの?」

 

「『死徒』を簡単に一人で葬れる程度には強力だな」

 

立夏「だったら!」

 

「この世界の理を遥かに越えた力であるから『抑止力』に目を付けられて最悪抹殺対象になるぞ?」

 

ロマニ「抑止力だって!?そこまでヤバイのか!?それならなんで君達は大丈夫なんだい!?」

 

立夏「ロマニ?」

 

「俺達が『サーヴァント』だからさ。それにこの世界の存在じゃないし、いつかは出ていく上に記録や記憶からは消えるからこの世界も見逃してる。だが、マスターは違う『この世界』に『生きてる人間』だ。準エターナルになったり魔力が有り得ないほど増える程度ならまだ監視される程度に済ましてもらえるかもしれない」

 

ロマニ&立夏「準エターナル?」

 

「エターナルが持っている永遠神剣の力の欠片を取り込むとエターナルとと同じく寿命が無くなるのさ。ただしエターナルよりかは能力は低いから準エターナルというわけさ」

 

立夏「私だとどうなるの?」

 

「表れ方も個人差があるからな。殆ど上がらない者もいれば大幅に上がる者もいるな。多分マスターは魔力の増加がメインになると思うがどうなるかはわからない」

 

立夏「力の欠片って取り込んで大丈夫なの?」

 

「与える側には力の減少が起こったりとかはしないから何も影響はないな」

 

立夏「能力の上がり方って私は大幅なの?」

 

「差は力を与える時の力量だな。『人類最強クラス』なら殆ど上がらないだろうけど『一般人』なら大幅に上がるな。マスターは一般人よりだから上がり方も大きいと予想できる」

 

立夏「つまりは100まで上がるにしても1の私と80の凄腕との差ってこと?」

 

「そういうことだ。多分だがマスターと契約してる俺達以外のサーヴァントにも多少の影響はあるだろうな。俺達の事を忘れないのと思い出す程度だとは思うけど」

 

立夏「能力は上がらないの?」

 

「英霊は既に『完結した力を持ってる』から上がっても微々たるものだ。もしかしたら『その英霊が本来持ってる力』が解放されるかもしれないけど」

 

立夏「本来持ってる力?」

 

「クー・フーリンやギルガメッシュのように複数のクラスに適性がある場合は全てのクラスが統合される可能性があるな。クー・フーリンならランサー並みのゲイボルグの腕を持ちながらキャスター並みのルーン魔術が使えたりとか、ヘラクレスなら理性を取り戻したりとか、カルナなら失われた武具を全て取り戻したりとかな」

 

ロマニ「そんなことになって立夏くんの魔力は大丈夫なのかい!?」

 

「準エターナルだからな。それに比例して魔力がさらに増えるかもな。流石にキツいかもしれんがそれでも年単位で平気なはずだ。カルデアの電力も使えばさらに持つだろうさ」

 

立夏「結構前から思ってたけどエターナルって規格外なのね……」

 

「だから俺達はどの世界でも異端(イレギュラー)な存在なのさ」

 

立夏「そういえば色んな世界を旅したのよね?」

 

「そうだな。異世界旅行者はそこから付いたんだろうし」

 

立夏「今までどんな世界に行ったの?」

 

「竜や天使や悪魔がいる世界にも行ったし、ゲームの世界にも行ったし、忘れられた者が集まる世界にも行ったし、チェスの盤上のような世界にも行った」

 

立夏「凄いわね……」

 

「というわけだ。大体はわかったか?」

 

立夏「答えてくれてありがとう」

 

「別に隠す気は無かったけどな。お前らが聞かなかっただけで」

 

立夏「私たちが聞けば答えたの?」

 

「別に困ることはないからな。それじゃあ捜索頑張れよ」

 

俺達は部屋を出た

 

ユーフォリア「話しても良かったんですか?」

 

「バレたところで俺達に弱点が無いことがわかるだけだしな」




多分こんな感じになる

エターナル:世界の外からきた寿命なき者の総称。寿命がないだけで持っている武器を砕くことができれば追い返すことが出来る

分身体:エターナルが『追い返すこと』しかできない理由がこれ。つまり相対しているエターナルは本体でなくただの分身ということである。それは本体で来て武器を砕かれたら完全なる死を迎えるからである

あ、しばらくはFGO編は止まります。○○○○の正体をいつ明かそうか迷っているので

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