コズミックバランサーの担い手 エクストラ編異 異世界旅行記   作:永遠神剣を求む者

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もう一人の魔法使い

久遠を使い魔にして数日後、俺は久遠と散歩をしていた

 

久遠《ますたー、なんでこの姿なの?》

 

《小さな少女にマスターって呼ばれてるとな色々と勘違いされかねないからな。 耳と尻尾はアクセサリーであるから誤魔化せれるけと》

 

久遠《なんでこのすがたの時はこれ以外でしゃべったらダメなの?》

 

《ここには魔法使いもいなければ使い魔もいないからな。 喋る動物がいたら見世物になるならまだ良いけど最悪解剖されて研究材料にさせられる》

 

久遠《わかった、このすがたのときはこれ以外でしゃべらない》

 

《そういえば那美の手伝いをしてるんだっけ?》

 

久遠《うん、ナミと同じ格好してるー》

 

《そっか》

 

久遠《そういえば向こうから変な感じがするよ?》

 

《行ってみるか》

 

そこに行くとジュエルシードの思念体がいたのでサクっと倒してジュエルシードを手に入れた

 

「さてどうしようかね……」

 

盛ったジュエルシードを見ながら考えにふける

 

久遠《ますたーそれは?》

 

《久遠が取り込んでいた結晶の一つだな。 ジュエルシードって呼ばれてるな》

 

久遠《じゅえるしーど? それが久遠の中に?》

 

《これは発動すると一番近い生物の願いを歪な形で願えるんだ。 近くにいない場合はあんな風に思念体となって暴れまわるんだ》

 

久遠《ところでますたー気づいてる?》

 

《もちろん。 久遠、木の上から見てなさい》

 

久遠《わかった》

 

?「それを渡してもらえませんか?」

 

「理由を聞いても?」

 

?「なにも聞かないでください」

 

「キチンとした理由があるなら渡すのも吝かではないんだが、理由が言えないなら渡せないな」

 

俺はジュエルシードをのポケットに入れた

 

?「それなら力ずくでも!」

 

「中々に速いなっと」

 

フェイトは高速で接近してきてポケットに手を入れてジュエルシードを取ろうとしたのでそれをあっさりかわす

 

久遠《士郎や恭也のアレよりも遅い?》

 

《今はそうだな》

 

フェイト「反応出来るのですか?」

 

「あれより速いのを知ってるからな。 それに比べたらまだ動きが見えていたしな」

 

それからもフェイトは何度か奪おうとしてきたがかわし続ける

 

久遠《ますたー後ろに来てる》

 

《ついでに挟み打ちになったな》

 

久遠《大丈夫?》

 

《まぁ、見てな》

 

タイムアクセラレイト

 

能力を発動するとフェイトと後ろのアルフの動きがコマ送りのように遅くなり丸見えになった

 

そして両手をポケットに入れてギリギリまで引き寄せてポケットから手を出しながら横に飛びながら能力の発動を止めた

 

フェイト「え?」

 

アルフ「なに!?」

 

ゴチーン!とフェイトとアルフは頭がぶつかった

 

「おぉ、痛そう」

 

久遠《ますたー今のは?》

 

《時間ごと速くなる能力だな》

 

アルフ「いつつ、フェイト引くよ!」

 

フェイト「アルフ、わかった」

 

フェイトとアルフは去っていった

 

久遠《ますたーもっていかれたねー》

 

《ただの偽物だけどな》

 

俺はのポケットから本物のジュエルシードを取り出した

 

久遠《いつから?》

 

《最初からと言いたいが移動させたのは能力を発動したときだな。 偽物のジュエルシード自体はかなり前に作っておいたものだがな》

 

久遠《ますたーマジシャン?》

 

《さて帰るか》

 

久遠《うん》

 

久遠が肩に乗ったのを確認して神社に送り、翠屋に帰宅して、レイジングハートにジュエルシードを渡した

 

フェイトside

 

「あの子何者なんだろう?」

 

アルフ「でもジュエルシードは奪ったんだ。 問題はないさ」

 

アルフはジュエルシードを取り出した

 

「アルフ、それ本物なのかな?」

 

アルフ「え? 形はジュエルシードだけど……」

 

「比べてみる?」

 

私はバルディッシュからジュエルシードを一つ取り出した

 

アルフ「一応ね」

 

しばらく見てたアルフが突然崩れ落ちた

 

アルフ「やられた、これ偽物だ」

 

「確かに右に入れたはずなんだけどな」

 

アルフ「あたしもそれは確認した。 でも入れ替えるチャンスはなかったはずだ」

 

「あの子に聞けば答えてくれるかな?」

 

アルフ「無理じゃないか?」

 

?「答えて欲しいなら答えるのは吝かではないが」

 

そんな声と共に風が入ってきた

 

「誰!?」×2

 

?「よっ、さっきぶりだな、お二人さん」

 

いつの間にかさっきの子がベランダにいた

 

?「それにしても窓に鍵をかけないなんて無用心だな」

 

その子はキチンと靴を脱いで入ってきた

 

アルフ「なんの用!?」

 

アルフは臨戦体勢になった

 

?「戦いにきたわけでも、そこにあるジュエルシードを奪いにきたわけでもないよ」

 

私は慌ててバルディッシュを抱えた

 

?「だから奪わないって、奪う気ならこんな風に奪ってるって」

 

いつの間にかその子の手にバルディッシュがあり、私の手にはバルディッシュが無かった

 

?「さっきも言った通り、なにもする気は無いよ」

 

言いながら軽くバルディッシュを投げてきた

 

「バルディッシュ、大丈夫?」

 

バルディッシュ「No problem」

 

アルフ「それじゃあ、なんの用なんだい!?」

 

?「予言だな」

 

アルフ「予言?」

 

?「予言

の前に自己紹介しようか。 俺は時乃刹永」

 

「フェイト、フェイト・テスタロッサです」

 

アルフ「アルフ、フェイトの使い魔だ」

 

肩に乗っている狐「久遠、ますたーの使い魔」

 

刹永「さて、本題の予言だな。 フェイト、君には唯一無二の同性の友人が出来るだろう」

 

フェイト「え?」

 

刹永「そして……いや、そっから先は内緒だが、確実に言えることは君にとっても嬉しいことだろう」

 

アルフ「信じられるもんか!」

 

刹永「予言は予言

 

 

だ。 当たるも八卦、当たらぬも八卦というやつだ」

 

フェイト「何故それを伝えに?」

 

刹永「なんとなくだな。 まぁ嬉しい事の前に大きな絶望待ってるだろうけどな、それを乗り越えられると期待しているよ」

 

そういって彼はベランダの塀に登った

 

刹永「次は敵として出会うだろうけど、よろしくな」

 

彼はどこかに消えた

 

アルフ「本当に何者なんだろうね、あのガキ」

 

「う~ん、あ」

 

アルフ「どうした?」

 

「ジュエルシードを入れ替えた答え聞いてなかった」

 

アルフ「そんなことはどうでもいいさ。 今日はもう寝るよ」

 

「うん、わかった」

 

私達は眠りについた

 

sideEND




刹永は士郎や恭也と何度か『能力使用無しの試合』を行ってます。 大抵は本気になった士郎や恭也の神速で破れてますが、能力使用無しだとこんなもんです。 一度だけ能力有りでもやりましたが神速を発動したのを見てからでも余裕で避けられて以降は能力使用無しになりました

時間ごと速くなるので速すぎてフェイト達からは何をしているかはわかりません

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