コズミックバランサーの担い手 エクストラ編異 異世界旅行記   作:永遠神剣を求む者

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無駄に長くなった


アースラ

クロノ「そこの君」

 

なのは「あ、はい! 高町なのはです!」

 

クロノ「いや、今名前は聞いてないんだが、バリアジャケットは解除しても構わないぞ」

 

なのは「あ、はい」

 

なのははバリアジャケットを解除した

 

クロノ「そこの君も元の姿に戻ったらどうだ?」

 

ユーノも元の姿に戻った

 

クロノ「驚かないのか?」

 

なのは「前に見たことありますから」

 

クロノ「君はそれが普段着なのか?」

 

「これか? 戦闘服だな」

 

クロノ「なら解除してくれないか? 敵対してると思われたら厄介だぞ」

 

「まぁ、そうだな」

 

俺も戦闘服を解除した

 

クロノ「肩に乗ってるのは使い魔か?」

 

「ああ、久遠だ」

 

久遠「ん」

 

すると久遠は肩から降りて少女の姿になった

 

クロノ「そちらが本当の姿なのか?」

 

「狐が本当の姿だ」

 

クロノ「まぁどちらでも良いか。 この部屋か」

 

コンコン

 

クロノ「関係者を連れてきました」

 

?「どうぞ」

 

クロノ「驚かないようにな」

 

クロノに続いて中に入ったなのはが驚きのあまり固まった

 

クロノ「まぁ、そうなるよね」

 

「せい!」

 

パシン

 

なのは「ふんにゃ!」

 

「正気に戻ったか?」

 

なのは「もっとマシな戻し方してよ!」

 

「良いからはよいけ」

 

なのは「はーい」

 

なのはの後に続いて俺達も中に入った

 

久遠「なに、ここ」

 

中は何故か和室のような感じになっていた

 

奥にはクロノと女性がおり、その後ろには獅子落としがあった

 

女性「あなた達もそこに座って良いですよ」

 

すすめられたので適当に座布団があるところに正座で座った

 

女性「私はリンディ・ハラオウン。 そこにいるクロノの母でこの船、時空管理局・巡航L級8番艦の次元空間航行艦船アースラの艦長をしています」

 

俺達も自己紹介をした(ただし俺の正体は明かさなかった)

 

リンディ「単刀直入に言います。 これよりジュエルシードに関連したものは全て時空管理局の管轄になります。 そのため、あなた達は所持するジュエルシードを全てこちらに預けて今回のことは忘れてください」

 

なのは「そ、そんな!」

 

リンディ「事の重大さはおそらくあなたが考えている以上に発展しています。 ジュエルシードを集めてるのがあなた達だけならまだ上を説き伏せて傍観も出来ましたが、もう一組の集めてる者達がいるのがわかり、時空管理局は介入及び解決を決定しました」

 

なのは「そんなのって……!」

 

「……」

 

リンディ「刹永君もそれで良いですよね?」

 

「俺は別に構いませんが、本音はどうなんです?」

 

リンディ「本音、ですか?」

 

「時空管理局に所属しているリンディ・ハラオウンではなく、個人としてのリンディ・ハラオウンの本音です」

 

リンディ「……はぁ、気付いていたの?」

 

「割りと最初の説明から、あまりに事務的過ぎましたし」

 

リンディ「そうね。 なのはちゃん、あなたが今後ジュエルシードに関わりたいなら民間協力魔導師になることも出来ます。 その場合はこちらの指示に従ってもらいます。 そして一度民間協力魔導師になった場合はこのジュエルシード事件が解決したあとも地球でなにかあった時にはなのはちゃんにも手伝ってもらうことになるわ。 ここまでは良いわね?」

 

なのは「は、はい」

 

リンディ「出来る限り学業優先にはしてもらうけど、おそらく学校にいたとしても要請には従わないといけないわ」

 

「簡単に言うとアルバイトだな。 ただし大怪我の危険が常に付きまとうアルバイトだがな」

 

リンディ「ざっくり言うとそういうことね。 今日中に決めてとは言わないけど遅くても一週間以内には決めてね」

 

なのは「はい、わかりました」

 

リンディ「良い返事ね。 それじゃあさっきの海岸まで送るわ。 あ、刹永君は聞きたいことがあるから残ってね」

 

「はい」

 

なのは「先に戻ってるね」

 

「ああ、久遠はどうする?」

 

久遠「ますたーといる」

 

なのはは先に帰宅した

 

クロノ「提督? 何故彼を残したのですか?」

 

リンディ「そうね……刹永君はどこまで知っているのですか?」

 

「質問の意図がわからないのですが?」

 

リンディ「今はこの事件の概要についてですね」

 

「仮に知ってるとして、教えてどうなるんです?」

 

リンディ「犯人がもっと重大なことをするまえに取り押さえる事が出来るでしょう」

 

「う~ん……」

 

リンディ「教えてくれるかしら?」

 

「教えても良いのですけど……リンディさんとクロノ、アースラの乗組員はある程度信用しているのですが、時空管理局そのものは信用してないのでどうしようか迷ってます」

 

リンディ「どういうことかしら?」

 

「この事件の発端は時空管理局にありますし……部分的に教えますのでそこから推理してください。 揉み消されてる可能性はありますが」

 

リンディ「……お願いするわ」

 

「魔力炉、暴走事故、死者、失踪」

 

リンディ「……まさか、この事件の犯人はプレシア・テスタロッサなの!?」

 

「流石に知ってましたか」

 

リンディ「彼女とは知り合いですがある事故以降は行方不明となっていますが、あなたはどこまで……」

 

「そもそも魔力炉が暴走事故を起こしたのは無理難題をプレシアにさせた時空管理局ですが、その事故で亡くなったのが職員ならプレシアも研究を続けたでしょう。 しかし亡くなったのは幼いアリシア・テスタロッサ、プレシアの一人娘ですね」

 

リンディ「それで彼女は?」

 

「ある場所に行ってアリシアを復活させようとしてるのでしょう。 その為にジュエルシードを集めさせています。 アリシアによく似せて作られたクローンにね。 俺が言えるのはここまでですね」

 

リンディ「随分と教えてくれるのね?」

 

「俺が何も言わなくてもその程度の情報ならその内得られたはずですしね」

 

リンディ「それであなたはどうするのかしら?」

 

「民間魔導師で良いですよ。 美羽と悠久もな」

 

リンディ「その二人は?」

 

「今は従妹ですね。 ただし本当の事を話すのは躊躇いはありませんが上……時空管理局の本部には伝えないと約束出来るなら話します」

 

クロノ「それ何故だ?」

 

「下手したら人体実験に扱われる。 そういう話になるからです。 まぁ簡単に返り討ちに出来ますから問題は無いですけどね、面倒ですし」

 

リンディ「……わかったわ、教えてちょうだい」

 

クロノ「提督?」

 

リンディ「話の前に一つだけ同じ事を聞きますが、あなたはどこまで知っているのですか?」

 

「時空管理局の裏にはかなりどす黒い事があるというなら知ってます。 あえて犯罪者を野放しにしてることも」

 

リンディ「本当によく知ってるわね。 それじゃああなた達の事を教えて?」

 

クロノとリンディに正体を教えた

 

リンディ「確かにこれは隠し通さないとダメね。 完全に別世界の人間でしかもその世界では私達は物語上のキャラクターでしかないんなんて」

 

「あくまで俺達の世界においてですね。 この世界の人間が生きていないとは言いません。 俺達が関わった事で変わってる部分が多々あるのでどこまで信用していいのかわからない情報ですけどね」

 

リンディ「この先、地球で起こり得る事もわかっているのですか?」

 

「おそらく大分先にはなると思いますが、闇の書が出現します」

 

闇の書と言った瞬間、二人の顔が強張った

 

リンディ「地球にあるの!?」

 

「まだ、覚醒はしてませんがね。 ちなみに時空管理局には既に知っている奴がいます。 そいつは持ち主となる少女ごと凍結封印しようとしています」

 

リンディ「それはいったい誰!?」

 

「それについてはまだ始まってもいないですし、証拠もないのでどちらの人物も教えることは出来ませんが、調べることはオススメします。 過去の持ち主のせいで大きく変革してしまった夜天の書についてね」

 

リンディ「夜天の書?」

 

「夜天の魔導書とも言いますが、それが闇の書の本来の名前です。 過去に好き勝手に改造された結果、闇の書と呼ばれる凶悪なものへと変わってしまった悲しきデバイスです」

 

リンディ「貴重な情報をありがとうございます。 ところでミゥって子とユーフォリアって子に来てもらうことって出来る?」

 

「出来ますよ」

 

《ミゥ、ユーフィーはちょっと来い》

 

ミゥ&ユーフィー《はい》

 

少しして俺の隣にミゥとユーフィーが来た

 

リンディ「あなた達がミゥちゃんとユーフォリアちゃんね」

 

ミゥ「私はミゥです」

 

ユーフィー「私はユーフォリアです」

 

リンディ「あなた達も刹永君と同じ存在で良いのよね?」

 

ミゥ&ユーフィー「はい」

 

リンディ「民間魔導師になるのも良いのよね?」

 

ミゥ&ユーフィー「はい大丈夫です」

 

リンディさんはいつの間に用意していたのか書類を取り出した

 

リンディ「こういう書類は常に何枚か用意しておくものよ?」

 

「名前は今の名前で良いんですか?」

 

リンディ「それでお願い」

 

《というわけだ。 間違えて本当の名前を書くなよ?》

 

ミゥ&ユーフィー《はい》

 

「使用デバイスの形状……基本は剣型と刀型の二刀流で良いか」

 

ちなみにミゥは杖型、ユーフィーは剣型だ

 

「魔力ランク……」

 

リンディ「そこは調べるから空欄で良いわ」

 

「これってリンカーコアを見るんですか?」

 

リンディ「基本的にはそうなります」

 

「だとするとCくらいになると思います。 リンカーコアではなく俺達自身だと魔力の質がまるで違うので多分計測不能になるかと」

 

リンディ「自己申告だと信用されないので計測はします」

 

「ちなみに俺達のリンカーコアはこの世界に来たときにちょいちょいと作った偽物です。 ある程度まではこの世界の魔力を貯めておけますが、そこから引き出すことはしないです」

 

クロノ「リンカーコアを作れるのか!?」

 

「こんな感じですね」

 

手の上にリンカーコアを作り出した

 

リンディ「確かにリンカーコアね。 でも魔力がないようだけれど?」

 

「ありませんよ? そのために空気中の魔力を微量ずつ吸収する機能を付けてますし。 やったことはないですがリンカーコアを持たない人にこれを埋めてしばらくするとその人に合った魔法が使えるようになるでしょうね」

 

クロノ「リンカーコアは移植は出来ないはずだ」

 

「普通は出来ませんね。 これは今は誰のリンカーコアでもないので誰にでも適合します。 元からある人は融合して吸収機能が追加されますね。 まぁ吸収量も際限なく吸収するわけではないですけどね」

 

クロノ「それを行った人はいるのか?」

 

「いないですし、やらないです。 なにかあったら危険ですしね」

 

俺はリンカーコアを消した

 

「埋め込んだ直後はまだ誰のでも無いですが、多分数日でその人のリンカーコアになると思います」

 

リンディ「それじゃあ、あなた達のリンカーコアは?」

 

「俺達のはさきほどの汎用ですので移植可能です。 専用になることはないです。 理由はさきほど言った魔力の質がこの世界の魔力そのものと違うためです」

 

リンディ「汎用と専用ですか」

 

「そちらの方がわかりやすいでしょ? まぁ今の時点で汎用リンカーコアを作れるのは俺だけだとは思いますし、頼まれても自分の意思以外では作りません。 こいつらが人質になっても自力で脱出出来ると思いますし」

 

リンディ「吸収量と限界値は変動するの?」

 

「もちろん、その人にあったものになります。 俺達のは自由に変えれますが変える権限があるのは俺だけですね」

 

リンディ「どの範囲で変えれるの?」

 

「EからSSSまで変えれます。 今はCにしてます」

 

リンディ「結構な範囲で出来るのね」

 

「まぁ徐々に上げてAかAAくらいにはする予定ですけどね」

 

リンディ「なるほどね」

 

「ポジションはオールラウンダーか」

 

リンディ「デバイスは近接型よね?」

 

「一応、広域攻撃も広域支援も使えますね。 基本はフロントアタッカーかガードウィングになるとは思いますが」

 

ミゥはフルバック、ユーフィーはガードウィングだ

 

リンディ「大体は書けたかしら?」

 

「埋めなきゃいけないところは埋めたはずです」

 

リンディ「それでは魔力検査にいきましょうか」

 

リンディさんについていき、検査をした

 

リンディ「刹永君がC+、ミゥちゃんとユーフォリアちゃんがCね」

 

リンディさんは結果を書類に書き込んだ

 

リンディ「アースラはこれよりあなた達を民間魔導師として扱います。 提出して受理されれば時空管理局からも地球における民間魔導師として扱われる事になります」

 

「はい!」×3

 

リンディ「今日はお疲れ様、家に帰ってゆっくり寝なさい。 何かあれば連絡します」

 

「お疲れ様でした」×3

 

俺達は翠屋の前に転移した




ちなみに永劫とルゥはフロントアタッカー、調律とワゥとポゥはフルバック、刹那とゼゥはガードウィングです(正しいかは不明)

ユーフィーがガードウィングなのはルインドユニバースとドゥームジャッジメントの特性が思いっきりガードウィングなので

刹永は基本はフロントアタッカーですが、場合によってはガードウィングやフルバック、センターガードもこなせるのでオールラウンダーです

最後の転移はアースラの機能とかではなく自力です

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