コズミックバランサーの担い手 エクストラ編異 異世界旅行記   作:永遠神剣を求む者

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変則ルールの模擬戦

ティアナ「少し良いですか?」

 

ある日ティアナがなのは達に質問していた

 

なのは「何かな?」

 

ティアナ「あの人、刹永さんってどれぐらい強いんですか?」

 

するとなのは達は顔を見合わせた

 

なのは「それは『本気の』?それとも『今の』?」

 

ティアナ「両方で」

 

フェイト「本気なら世界がヤバいです」

 

はやて「今のなら寄ってたかって攻撃すればもしかしたら勝てるかもレベルやな」

 

ティアナ「まさか~」

 

「まぁ本当の意味で(世界をこわすほど)の本気は出す気はないがな」

 

なのは「それじゃあ新人4人VS刹永君で模擬戦をしようか」

 

ティアナ「4人なら流石に勝てるでしょうよ」

 

フェイト「ん~無理だと思う」

 

はやて「そやな」

 

なのは「そんなわけでトレーニングルームに行こうか」

 

トレーニングルームに来た

 

なのは「場所は市街地ね」

 

フェイト「新人側はエリオ、キャロ(フリード有り)、スバル、ティアナ」

 

はやて「刹永君は一人の変則バトルや」

 

「敗北条件や禁止事項はどうする? 新人側は全員撃墜判定の禁止無しで良いけど」

 

はやて「せやな、あの能力は禁止やあれを使うと勝負にならへん」

 

「だろうな。 ならこちらは残機制にしようか」

 

はやて「それ面白そうやな。 で、どんな感じするん?」

 

「攻撃判定があるのは一人一回のみ。 ただし撃墜された人がいるとランダムで誰かの攻撃判定が1回追加という感じで」

 

はやて「ええなそれ、採用。 それと刹永の大技は5分以上経過しないとダメやからな」

 

「了解」

 

はやて「よし設定完了と」

 

なのは「それなら模擬戦、始め!」

 

スバル「先手必勝! マッハキャリバー!」

 

開始直後にスバルが突っ込んできた

 

「ふむ」

 

ので軽くかわしたらスバルはビルに突撃していった

 

「……」

 

ティアナ「……スバル、あんたね……」

 

「流石に可哀想だから今の自爆の撃墜判定は無くしてやれ」

 

なのは「わ、わかったの」

 

ティアナ「悪いわね」

 

「この際だからこちらの攻撃でのみ撃墜判定が出るようにしてくれ、流石にスバルのような脳筋はいないと思うが」

 

はやて「わかった」

 

「よいしょっと」

 

俺はビルに突っ込み気を失ってるスバルの足を掴んでビルを出た

 

「受けとれ」

 

それをティアナに放り投げた

 

ティアナ「おっととと」

 

パン!

 

スバル「っは!」

 

ティアナ「あら起きた?」

 

スバル「私気を失って?」

 

「次からは気絶してても容赦なく攻撃して撃墜判定出すからな?」

 

なのは「えーと気を取り直して模擬戦開始!」

 

何やら話し合ってるので待つことにしたが暇だったので狐姿の久遠を撫でていた

 

なのは『いつの間に!?』

 

『安心しろあいつらが作戦会議終えて動いたら戻るから』

 

なのは『なんで撫でてるの?』

 

『暇だしな』

 

「おーいお前らー後30秒以内に決めないと一網打尽にすんぞー」

 

『カウントよろ』

 

久遠「くぅーん」

 

スバル「決まりました!」

 

「戻ってろ」

 

久遠「うん」

 

少女モードになり観戦エリアに戻った

 

「それじゃあ来い。 採点してあげるから」

 

スバル「ウイングロード!」

 

ティアナ「フェイク・シルエット!」

 

『ぶっちゃけ、本物が丸分かりなんだがどしたらいいべ?』

 

なのは『騙された振りをしてあげなさい』

 

『うい』

 

スバル「リボルバーナックル!」

 

幻影も含めて全てのスバルが殴ってきた

 

(まぁいっか)

 

俺は黙って攻撃を受けた

 

「ふむ、おめでとう後三機だ」

 

なのは『わざと受けた?』

 

『もちろん』

 

「さてこれ以降スバルの攻撃は判定外だが……どうする?」

 

なのは『判定外なだけで衝撃とかは来ますよ?』

 

『大丈夫、わかってるから』

 

スバル「もう一度リボルバーナックル!」

 

「反撃しますか。 オルゴンマテリアライゼーション」

 

スバル「え?」

 

「ヴォーダの闇に沈め!」

 

俺はスバルの攻撃に合わせるように回転斬りを決めた

 

その直後に爆発が起こった

 

スバル「あ、危なかった~」

 

「やっぱ、片手だとこんなもんか」

 

ティアナ「クロスファイアシュート!」

 

(逃げるのは簡単だが……ふむ)

 

とりあえず最後の一発目で被弾するように動いたので無事被弾した

 

「これで後二機」

 

なのは『絶妙なタイミングだったね。 最後で被弾なんて』

 

『わざとだしな』

 

見るとティアナ達は念話で何かやりとりをしていた

 

(さてティアナとスバルにはそろそろ落ちて……最後にまとめて落とすか)

 

なのは『何考えてるの?』

 

『どうやってまとめ落とそうか。 ところで今何分?』

 

なのは『2分だね』

 

『このエリオの攻撃を受けたら本気で回避するわ』

 

なのは『なんでわかったの?』

 

『ティアナとスバルがエリオを隠すように動いてるしエリオはなんか構えてるからな』

 

なのは『あ~確かにあれじゃあ丸分かりよね』

 

『頑張って考えたんだから受けてあげないとね』

 

ティアナ「フェイク・シルエット!」

 

スバル「ウイングロード!」

 

俺はスバルとティアナの攻撃をなんとか回避している振りをして敢えて誘導されバインドに引っ掛かった

 

「ほぉ?」

 

驚いた振りをした

 

エリオ「はああああ!!」

 

エリオが掛け声と共に突っ込んできた

 

「ふむ。 さて残り一機だな」

 

ティアナ「もう後が無いわよ?」

 

「確かにな。 ならここからは本気で回避するぞ?」

 

スバル「ウイングロード!」

 

ティアナ「フェイク・シルエット!」

 

「いや、同じ手過ぎないか? 減点だな」

 

ティアナ「随分と余裕ね?」

 

スバル「リボルバーナックル!」

 

ティアナ「クロスファイアシュート!」

 

「それでは、スバルガード!」

 

「「へ?」」

 

俺は本物のスバルを盾にしてやり過ごした

 

「ほれ」

 

はやて「5分経過したでー」

 

「さて一気にいきますか。 紡がれる言葉、そしてマナの振動すら凍結させよ! アイスバニッシャー!」

 

キャロ「妨害魔法!?」

 

「「「キャロ!?」」」

 

「バインドと」

 

キャロにバインドをかけた

 

「ちなみにそのバインドがかかった者の魔力を利用するから」

 

「「「はい!?」」」

 

「それじゃあお次は」

 

スバルを掴みキャロに向かって投げた

 

ティアナ「ちょ、あんた!」

 

「スバルにもバインドと」

 

キャロに当たる前にバインドをかけた

 

「それじゃあティアナとエリオもごしょうたーい」

 

ティアナとエリオも同じようにした

 

「それじゃあいきますよ」

 

「十界の呼号、貴使の招来。善導の聖別がもたらせしは、魂滅なる安息と知るがいい」

 

「ファントムデストラクション!」

 

なのは「ぜ、全員同時にげ、撃墜」

 

「ま、こんなもんさ」

 

ティアナ「何、最後のあれは……」

 

スバル「し、死ぬかと思った~」

 

「さて採点だな

 

ティアナは70点だな。 ワンパターンだったからもっと幻影のパターンを考えようか

 

スバルは40点。 先手必勝なのは良いがかわされた時の事を考えろ。 後はウイングロードもワンパターンだったからもっと複雑な道になるようにしろ

 

エリオは今回は採点不可かな。 突撃は良かったんだが、ティアナとスバルの攻撃に割り込む形で攻撃出来たら良かったんだが、まぁそれはこいつらの責任だからまだ良い

 

キャロも今回は採点不可だな。 最初から詠唱しとけ、詠唱する傍らでエリオとスバルに補助魔法をかけれるようになればもっと良いな

 

それでスバルとティアナに聞きたいんだが、初っぱなにエリオとキャロが落とされていたらどうするつもりだったんだ?」

 

「「え?」」

 

「エリオとキャロが採点不可の90%はお前らのせいだぞ? ティアナの弾幕は確かに恐ろしいが俺がやったように味方を盾にされたらあっという間にフレンドリーファイアーで味方を減らすことになる。 せめて味方と敵の識別術式ぐらい仕込め」

 

ティアナ「うっ……」

 

「スバルもだ、殴りは良いが途中で中断出来ないなら同じ事になる。 今回はエリオとキャロは遠くにいたし、ティアナも掴める位置にいなかったからその心配は無かったが」

 

スバル「それを言われると……」

 

「どうせ最初の作戦の相談の時になにもしなくて良いから私たちのコンビネーションを見てなさいとかほざいたんだろ?」

 

「「うぐっ!」」

 

「これが2対1なら成功だろうけど今回は4対1でしかも攻撃判定が出るのは1人1回だ。 つまりはエリオとキャロに何かさせてないとあっさりとこうなるわけだ」

 

「それに気づいてなかったのか?」

 

ティアナ「何によ」

 

「エリオまでの攻撃は敢えて受けていたことに」

 

ティアナ「はあ!?」

 

「ちなみになのはには気づかれていたぞ?」

 

フェイト「私も気づいてた」

 

はやて「わいもや」

 

キャロ「私も、もしかしたらと思ってました」

 

エリオ「攻撃を加えた時にもしかしてと思いました。 あの状況でプロテクション張って無かったですし」

 

「とのことだが?」

 

ティアナ「ならどうすればよかったのよ!」

 

「本来なら自分で考えろと言いたいところだが、あまりに不甲斐ないから各自に宿題を与える

 

ティアナは味方を盾にされた時の挙動を考えて仕込め。さっき言ったように識別術式でも良い

 

スバルは近接一辺倒じゃなく中距離攻撃くらい編み出せ

 

エリオは突撃がかわされた場合の二の太刀以降を考えろ

 

キャロはさっき言ったように竜魂召喚の詠唱の他に補助魔法も出来るようにしとけ

 

今は以上だ」

 

なのは「あ、相変わらず刹永君の説教は厳しいの……」

 

「あ、そうだ、ティアナには宿題を追加だ」

 

ティアナ「な、何?」

 

「自分が何をしたいのかではなく何になりたいのかを考えろ」

 

俺はトレーニングルームを出た

 

その他side

 

新人達も刹永に続いてそれぞれ難しい顔でトレーニングルームを出た

 

残されたなのは達はなにやら話し合っていた

 

はやて「厳しい宿題を出されたなぁ~それも全員」

 

フェイト「でも全て必要なもの」

 

なのは「にゃははは……」

 

はやて『なのは、フェイト』

 

『『何?』』

 

はやて『刹永って相談するなとは一言も言ってないよね?』

 

なのは『言ってないね』

 

フェイト『もしかして気づくのが隠し課題?』

 

刹永『そうだが? まぁ加点にはなっても減点にはならん課題だしな。 気付かない方が悪い』

 

なのは『な、なるほど?』

 

刹永『じゃあの』

 

フェイト『それじゃあ私達も』

 

はやて『見守りましょうか』

 

なのは「ん? 刹永君今サラッと念話に入ってこなかった?」

 

フェイト「慣れた」

 

はやて「刹永君やしな~」

 

sideEND




かなり余裕があるようにみえますが、ぶっちゃけ余裕です

刹永の攻撃は元ネタがあるやつとないやつがあります

その他サイドの場合は誰の視点でも無いですので全員名前表示です

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