狼?いいえ大神です!   作:片腕仙人

1 / 19
設定を変えて完全に新しくしました


プロローグ
幻想郷の大神


100年前、強大な力をもった怪物が封印された。

 

そのおかげで世界はいたって平和な日々が続いていた。

 

だがしかし封印されてから100年が経ちその平和は突然崩れ去ってしまった。

 

怪物を封じていた宝剣『月呼(つくよみ)』が何者かに引き抜かれ怪物が復活してしまい世界各地に厄災が弘まった。

 

その時何処からともなく現れた一匹の狼がいた。

 

 

その狼は嘗て怪物を封印するときに現れたという『白野威(しらぬい)』と呼ばれた狼のように真っ白だったという。

 

その狼はイザナギの子孫と共に怪物を倒し平和を取り戻したという。

 

天道太子(てんとうたいし)によって広く伝わっているお話はここまで、だがこの話には更に続きがあった。

 

都での謎の流行り病、とある島に住まう化け狐、吹雪く極寒の雪山での出来事、そして本当の厄災の元凶、その最中に起きた奇跡については本当の真実を知るものは極々僅かしかいなかった。

 

しかしこの話はここで終わりではない。

 

更なる続きが此の地にていま始まろうとしていた━━━

 

 

 


 

 

 

日本のとある山奥に世の中から隔離された場所が存在していた。

 

その場所の名前は幻想郷、ここは外の世界では空想の生き物とされている妖怪や妖精、神といった幻想の生き物たちが棲んでる。

 

人間もこういった幻想の生き物に比べれば少ないが里を拠点として生活している。

 

この人里から少し離れた場所にもまた別の村がひとつ、名前は神木村、この村には一本の大きな御神木が存在し時折祭りなどが行われている。

 

その村から近い場所に一軒の立派な神社が建っていた。

この神社の入り口には大きな鳥居がありその左右には狛犬でははなく代わりに12種類の動物の石像が並んでいる。

 

この神社の奥、テーブルや座布団が置いてあり生活感が溢れる場所に一人の女性がいた。

 

その女性は白い着物に紅い帯を締めていて髪は腰の辺りまで伸びていて中央付近でひとつに束ねてある綺麗な白髪(はくはつ)

 

その頭の上にはピンっとした犬耳があり額から鼻、眼の下付近に紅いオレンジ色をした隈取りのようなものがある。

腰の辺りからは白いが先端部分が黒い色をした尻尾が一本生えている。

 

着物の似合うこの女性、一見この神社の巫女のようにも思えるかもしれないが彼女は巫女ではない。

 

この神社、『天照神社』と名の通り天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀っている。彼女はその天照大神、当人である。

 

その本人はというと━━━

 

 

 

「うぅん……八雲それはスキマではない」

 

 

よく分からない寝言をいって神社の居間で日光に照らされだらしなく涎を垂らして眠っていた。ただ寝顔は穏やかな顔をしている。そこから一筋だけ器用に涎が出ているのは少しシュールにも見えてしまう。ついでにいってしまえば体勢は大の字である。

 

これでも神である。

 

 

いまはこんなであるがこの幻想郷でアマテラスの新たな物語が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

「……zzzZ」

 

 

 

 

 

 

…………たぶん始まる

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。