幻想郷の大神
100年前、強大な力をもった怪物が封印された。
そのおかげで世界はいたって平和な日々が続いていた。
だがしかし封印されてから100年が経ちその平和は突然崩れ去ってしまった。
怪物を封じていた宝剣『
その時何処からともなく現れた一匹の狼がいた。
その狼は嘗て怪物を封印するときに現れたという『
その狼はイザナギの子孫と共に怪物を倒し平和を取り戻したという。
都での謎の流行り病、とある島に住まう化け狐、吹雪く極寒の雪山での出来事、そして本当の厄災の元凶、その最中に起きた奇跡については本当の真実を知るものは極々僅かしかいなかった。
しかしこの話はここで終わりではない。
更なる続きが此の地にていま始まろうとしていた━━━
日本のとある山奥に世の中から隔離された場所が存在していた。
その場所の名前は幻想郷、ここは外の世界では空想の生き物とされている妖怪や妖精、神といった幻想の生き物たちが棲んでる。
人間もこういった幻想の生き物に比べれば少ないが里を拠点として生活している。
この人里から少し離れた場所にもまた別の村がひとつ、名前は神木村、この村には一本の大きな御神木が存在し時折祭りなどが行われている。
その村から近い場所に一軒の立派な神社が建っていた。
この神社の入り口には大きな鳥居がありその左右には狛犬でははなく代わりに12種類の動物の石像が並んでいる。
この神社の奥、テーブルや座布団が置いてあり生活感が溢れる場所に一人の女性がいた。
その女性は白い着物に紅い帯を締めていて髪は腰の辺りまで伸びていて中央付近でひとつに束ねてある綺麗な
その頭の上にはピンっとした犬耳があり額から鼻、眼の下付近に紅いオレンジ色をした隈取りのようなものがある。
腰の辺りからは白いが先端部分が黒い色をした尻尾が一本生えている。
着物の似合うこの女性、一見この神社の巫女のようにも思えるかもしれないが彼女は巫女ではない。
この神社、『天照神社』と名の通り
その本人はというと━━━
「うぅん……八雲それはスキマではない」
よく分からない寝言をいって神社の居間で日光に照らされだらしなく涎を垂らして眠っていた。ただ寝顔は穏やかな顔をしている。そこから一筋だけ器用に涎が出ているのは少しシュールにも見えてしまう。ついでにいってしまえば体勢は大の字である。
これでも神である。
いまはこんなであるがこの幻想郷でアマテラスの新たな物語が始まろうとしていた。
「……zzzZ」
…………たぶん始まる