米花町の中心で ■ を叫ぶ 作:たけのこ
温かい目でみていただけたら、幸いです。
中国の人里離れた山の奥地。ある閉鎖的な部族が住んでいる。
その名は【女傑族】
女性を中心とする戦闘部族で、その伝説は今もなお語り継がれている。歴史書の片隅に名を残し、女傑族を敵にまわせば二度と太陽の光を見ることはできないと恐れられている。
外部からの干渉を一切うけず、闘いに明け暮れる女尊社会残っている武闘派集団。
その村にある一人の少女がいた。
少女の名前は【ポプリ】
セミロングの髪をサイドで三つ編みにし、ぼんぼりで纏めて団子状にしている。
息を切らしながら、ポプリは長い杖でついてくるオババからの攻撃をかわす。
「ポプリ......おまえはあの
ポプリは日本で出会った同い年ほどの子供に【死の接吻】を授けていた。
一対多数で一方的にやられていた子供を助けて、「大丈夫アルカ?」と声をかければ、逆ギレされ、油断した隙に子どもの渾身の頭突きがポプリにクリティカルヒットした。
目が覚めれば、その子どもに介抱されていたが、ポプリはこの目の前の子どもに倒されたのだ。
子どもとはいえ、掟は掟。
ポプリは自身の保身と村から旅立つ口実のため、迷わず掟に従った。
【死の接吻】である。
女傑族には【他所者に敗れた場合、相手が女ならその相手に死の接吻を与え、殺さなければならず、相手が男なら夫としなければならない】という掟がある。
キョトンと目を白黒させ、アワアワした様子の子どもにポプリは満足気に口角をあげ、宣戦布告した。
そして、オババに報告するやいなや、鬼の修行の幕開けだった。
「あいやぁ!オババ、私、日本でソイツみつけだす!これ絶対的
ようやくオババの日本への切符に許可がおり、ポプリは日本の地に降り立った。
「会いたかたヨ。日本!とシャバの空気が美味しいネ」
満面の笑みを浮かべ、はしゃぎ回ってる。
「......やべ。形だけでも掟、まもんなきゃアル。オババにバレたらマズいアルからな......」
ちょっと日本語が変わってるのは愛嬌だ。ハッと顔を青ざめ、オババによる修行でできたトラウマが頭に浮かぶ。
「覚悟するヨロシ!【フルヤ レイ】」
ビシッと指をつきだすが、指のさきには誰もいない。しぃん......と静まり帰って、枯れ葉をのせた風がひゅうと舞う。
「日本には、すたばぁがあるらしいネ。......観光がさきアルな!!」
カッコつけたことを流して、切り替える。目的がすでに変わってる。実力は折り紙付きだが、このマイペースで楽天的な思考はオババも匙を投げたしたほどである。