米花町の中心で ■ を叫ぶ 作:たけのこ
猫飯店の出張出前サービスの帰りみち、私はまた
米花中央病院のロビーでだ。
病院の連中はほとんど毎日 出前を頼むので、 太客なのだ。
暇をもてあまして、ぼんやり落とし物をみていると、いつぞやのサラストチャラ男がやって来た。向こうは驚いた顔をして、拾ったときの状況を尋ねられた。
「日本 ロボの犬 ペットにするアル。驚異的飼い主......ニュース見たとき 世界中が 度肝抜かれたアル。」
「ものすごく誤解されてる!!?」
世界的企業のS⚫NYが開発した犬型ロボットは世界中に衝撃を与えた。当時の様子を閉鎖的で辺境の地にあった私の村にやって来た商人が神妙そうな顔で語った。
曰く、「日本人はロボットの犬をペットにしてるんだ。きっと働きすぎて脳ミソがイカれちまったんだ......」
それを聞いて、【カロウシ】の恐ろしさを知った。来日してみれば、猫型ロボットを飼う小学五年生の男児児童のアニメが国民的アニメとして放送されてたし、電車に乗るときは切符なしでカードをかざして改札を通ってる。
日本は機械が日常に溢れていると身をもって体験した。
「公園の子供 た⚫ごっち 肌身はなさず 持てたアル。機械を ペットにする、これ 噂の メイド イン ジャパン の新商品ヨ」
「んなわけねーだろ!!?そんな国産品を大量生産されてたまるか!!」
「あいやぁ!《ピ、ピ、ピ》って 鳴いてるアルヨ。犬の次は鳥カ?私も これ ペットに するネ!」
「お願いだから 話聞いて チャイナちゃん!!?」
正直、育成まで視野に入れた卵型のあれは、羨ましい。子どもに話を聞けば、「毎日宿題ばっかりで大変なの!」と愚痴られた。
なんと、おそろしや......日本人はこの歳から勤勉精神が芽生えてるらしい。彼らの癒しがペットだと察した。
「もしもし、じんぺーちゃん?......は?観覧車にいる?......こっちは爆弾見つけて......米花中央病院にあったらしいんだけど」
ギャイギャイ騒いでた男は携帯を持ち、誰かと通話し始めた。男の目が離した隙に
―――バキィイッ
......あ。
やべ、しくった。力加減を間違えた。いけない、いけない。つい、修行の名残りが......
男はぽかーんと間抜けな顔で口をあんぐり開いている。耳に押し当てた携帯がカランと床に落ちた。
『おい、何だいまの音。どうした萩原?..........チッ......返事しろ!....萩原!?萩原ァァア!!』
粉砕された
「......私 弁償 できないネ。お金 ない。」
謝罪した。
男は、ハァ~~~と海よりも深いため息を溢して、へにゃりと腰を床に落とした。