ポケットモンスターThunder/Sound   作:keruru

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紹介にもありますがゴリッゴリの処女作です。

暖かい目で見守り下さい。

それではドゾーー↓↓↓







プロローグ
始まりの雷音


チッ…チッ…チッ………カチッ

 

ジリリリr…「バンッ」

 

 

「うるさいなぁ…とっくに起きてるよ」

 

まだ眠たげな片目を開け、布団を頭まで被ったまま右手だけを出して無造作に振り下ろすこと三回目、ドンピシャでアラームのスイッチをOFFにする。

 

ちなみにこの男、偉そうな口をきいて起きた割にはこの一連の行動を繰り返すこと二回目。つまりは完全な二度寝である。

スヌーズ機能という救世主に感謝することもなく、ボサボサの髪をかき上げながらベッドから体を起こし、大きな伸びを一つ。

 

 

「ついにか…長かったなぁ今日まで」

 

《そーだね。……さも落ち着いた風を装って言ってるみたいだけど全然隠せてないよ?トレーナーから感じる()()()がいつもとは段違いだもん。素直にテンションに任せていつも通りイキった陽キャみたいに行けばいいのに》

 

枕のそばに並べて置いてあった紅白に着色されたボールの一つに目を向けながらつぶやくと、声の主はボールの中からこちらには目も向けず、皮肉たっぷりに返してくる。

 

「うるせ、俺だって爽やかクールキャラで行きたいときだってあるんだよ」

 

こいつには隠し事はできないなぁ…と苦笑しながらそういうと、パパっと着替えを済ませ、今日のために何週間も前から買って準備しておいたリュックやキャップ、腰に付けるタイプのボールホルダーを身に着けると、ベッドに並んだボール達……もといモンスターボールを一つ残らずホルダーに装着する。

 

玄関の横に置いてある大きな鏡に全身を映し、バッチリ決まった自分を見て、改めて今日という日が巡ってきたことを実感する。

 

 

「そんじゃ…行くぜ!!」

 

 

喜々としてドアをあけ外に出ようとした瞬間、腰に付いたボールの一つが揺れ、半ば呆れたような気だるげな声が聞こえてきた。

 

 

《朝ごはんも食べずに出発するの?テンションじゃあお腹は膨れないよ?》

 

「………」

 

 

なんでもっと早く言ってくれないんだと恨めしげにボールに目をやると、やっぱり忘れてたのかよ…とボールの中から幾つもの呆れ果てた視線が返ってきた。

 

 

急いで食パンをトースターに入れ、バターを塗ったトーストを三枚、母親の制止をよそにコーヒーで流し込む。

 

 

《全く…あのおっちょこちょいな性格はどうにかならんもんかね……》

 

《ほんとだよ。食べることなんて一番楽しいじゃん!》

 

《いつか死ぬぞ。トレーナー》

 

《まぁまぁ、今に始まったことじゃないし、それを支えるのが俺たちの役目だろ?》

 

 

好き放題言い散らすメンバー達をなだめながらトーストを喉に詰まらせる我らが主を遠目に、かつどこか優しげな目で見つめるのは、このメンバーの不動のリーダーであり主と過ごすこと八年間、もといこのパーティの最古参。

 

種族はデンリュウ。名をイナズマと言った。

 

 

 

~side上鳴

 

どうも。既にお気づきの方も多いかと思いますが、挨拶が相棒より後回しにされました。

今作の主人公。上鳴電気です。

 

 

雄英高校ヒーロー科、1年A組に生徒として通い、プロヒーローを目指していたのはもう10年も前の話。

USJでの実習訓練中、突如現れた体中に手がくっついた変な敵によって俺たちは跡形もなく消されてしまった。

相沢先生をはじめ、クラスの皆も1人残らず。

力の差は歴然だった。スピード、パワー、テクニック、すべてにおいて手も足も出なかった。何も抗えなかった。何も守れなかった。何も………

 

 

最後に残った記憶は目前に迫る敵の手と、視界の隅に映った悲しみと恐怖にくれた耳郎の表情。そこからは視界も頭も真っ暗になって、気が付くとポケモンの世界に産み落とされていた。意識と記憶は胎児の頃からある。いわゆる転生というやつだろう。

 

 

 

前世にもポケモンというのはゲームとして存在していた。

それも結構なやりこみ具合で、個体値厳選や努力値調整まで行い、放課後に瀬呂や切島、耳郎なんかと対戦を楽しんでいた。

 

 

そんな夢と希望に満ち溢れた世界に前世はどうあれ転生することができたのだ。

生まれて初めてポケモンをこの目で見たとき?それはもう興奮したよ。

0歳児ながらにして自分の未来のパーティをどうしようかと毎夜毎夜胸を躍らせたし。

そして2歳の誕生日、初めてもらったポケモンの卵がメリープの卵だったというわけだ。

10歳になった今では仲間も増え、ホウエンチャンピオンを目指すため、自分だけの大切なパーティも作り上げた。

 

 

この世界では10歳の誕生日からポケモントレーナーを志す少年少女はホウエン中を旅して回ることができるらしい。

かくいう自分も例に漏れず、立派なポケモントレーナーになるべく今日、旅立ちの日を迎えた。

 

 

 

 

 

 

何でポケモントレーナー、というかホウエンチャンピオンを目指しているのかと聞かれると、正直自分でもずっと分からなかった。

 

 

 

健全な青少年が1度は憧れる夢だだから? 

 

 

 

ゲームの中での「ポケモン」の目標だったから?

 

 

色んな理由を考えたが、1つとしてぴったり当てはまるものは無かった。

 

 

でも、この世でこいつに会ったとき、自分の中で不明瞭だった点と点がすべて線となって繋がったんだ。

 

 

 

 

あぁ、だから自分は最強を目指したのだとー

 

 

 

神様がもう1度チャンスをくれたのかとも思ったー

 

 

 

前世で守れなかったものを守るためにー

 

 

 

もう何も失わないようにー

 

 

 

俺がこの世界のトップになる。

 

 

 

 

「おはよ。今日は寝坊しなかったんだね」

 

「当たり前だろ。どんだけ今日を楽しみにしてきたと思ってんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー耳郎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後まで読んで下さりありがとうございます。


なんだか自分の文章力のなさにうんざりしそうです……
次話を投稿することがあれば、そちらも是非読んで下されば幸いです。
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