ポケットモンスターThunder/Sound   作:keruru

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だっ誰だ次はバトルだなんて言ったのは!
前話の後書きをこっそり書き換えたりなんてしてないからな!



はい、すみません。今回は短めの準備運動です。





師と競る雷音

 

 

 

その後、上鳴達は町の中心にある広場に来ていた。

 

 

ミシロはホウエンでも屈指の田舎町なため、社会福祉や公共施設は都会とは比べ物にならないほど貧相なのが現状である。

 

 

現に、町の中心(ここ)にあるバトルフィールドは、所々壊れた木の柵の中にちぎれかけた細紐でポケモンが戦い合うバトルエリアとトレーナーが指示を出すトレーナーズエリアが何とか区切られてある程度のものだ。

これが都会の方に行けば、立派な建物の中にちゃんとしたラインで区切られたフィールドがあり、おまけにトレーナーズエリアは少し高台になってるという具合である。

 

 

小さな頃からこのフィールドを使い続けてきた上鳴と耳郎は既に見慣れた光景だが、ダイゴは目を見開いて驚愕していた。

 

 

 

(お世辞にも良いとは言えないこの環境でこの子達はずっと戦ってきたのか……これでは観客の安全性も競技の正確性もあったもんじゃない……)

 

 

 

「どうしたんだ?早くやろうぜ!」

 

 

 

驚きのあまり放心状態にあったダイゴは上鳴に言われるがままトレーナーズエリア…らしき所に踏み入ってから改めて正面を向く。

 

 

そこかしこに穴が空いてでこぼこなバトルエリア、障害物を何一つ挟まず柵の上から顔を出してくる観客達。少年少女達の小規模ポケモンバトルならこれで十分なのかもしれないが、自身のガチパが最大火力で技を出そうものなら柵ごとフィールドが木っ端微塵となるだろう。下手をすれば観客にも被害が出るかもしれない……いや、下手をすればどころか確実に。

 

 

 

ふと脳裏に蘇るのは、1ミリの凹凸もなく整地されたフィールド、どれだけ高火力の技を出してもびくともしない建物、まさに''最高の環境''で対戦相手をなぎ倒していた自身の幼い頃の記憶。

ダイゴは自身の育ちがとてつもなく恵まれていたことを実感する。

 

 

 

(これは……失礼かもしれないがある意味良い経験になったな……)

 

 

 

ダイゴは自身がチャンピオンになった後、田舎町であれば避けられないであろう()()()()()現状の改善に着手することを人知れず決意する。

 

 

 

 

「一体どうしたってんだ?さっきからぼーっとしっぱなしだぞ?」

「大丈夫ですか?」

 

「………!いや、少し考え事をしていてね。それじゃあ始めようか」

 

 

上鳴に言われた通り、本当に上の空だったようだ。いきなり目の前に現れた(といっても、目の前で声をかけるか否か迷っていた2人にダイゴが気づかなかっただけだが)上鳴と耳郎に驚きつつも、平静を装って誤魔化しつつバトルの開始を促す。

 

 

 

(一体どうしたんだろ……?まぁいいか、今はとりあえずバトルに集中だ)

 

 

 

上鳴は心配そうにダイゴを見つめる耳郎に声をかけ、自身達のトレーナーズエリアに戻っていく。

 

 

「……耳郎、このバトル絶対勝とうな!」

 

「何言ってんの?当たり前でしょ」

 

 

そんな決意を共に表明しながら2人は共にトレーナーズエリアで立ち止まり、ダイゴの方を振り返った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜side上鳴

 

 

 

「それじゃ、始めようか」

 

 

ダイゴがこちらに向かって声をかけてくる。

 

 

今回取り決めたルールは以下の通りである。

・1人につき、使用出来るポケモンは一体

・上鳴&耳郎 vs ダイゴの2vs1で行う

・道具の使用、持ち物は禁止

・手持ちのポケモンが全て戦闘不能になった時点で負け

 

 

このルールの中で上鳴達にとって2vs1というのはかなりのアドバンテージだろう。それでも圧倒的経験値の差は覆せるものではないだろうが。

 

 

上鳴は現状における自分達の利点を上げながら、このバトルの"真意"について考える。

 

 

(ダイゴはこれはあくまで俺達に見込みがあるかどうかを見るためのバトルだと言ったが…最低条件として勝つことは前提だろうな。その上で俺達が向こうに示さなければならないと……。うん、普通に難しくないかこれ?シチュエーションがキツすぎんぞ。正直勝てるかは賭けだな…流石にポケモンはレベルを落としてくるだろうが、それでも戦法や経験は圧倒的にこちらの方が下だ。まぁ勝算ならある。耳郎を上手くサポートしながらやって行くか)

 

 

 

「準備はいいかい?このコインが地面に着いたらスタートだ」

 

 

ダイゴはそう言いながら右手にモンスターボール、左手にコインを握ってこちらを一瞥してくる。

 

 

 

「いいよな?」

「もちろん」

 

 

耳郎と視線だけを合わせ、そんな短い言葉を交わす。もちろん2人の片手にはモンスターボールが握られている。

 

 

 

「それじゃあ行こうか」

 

 

 

 

ダイゴは最後にそれだけ言うと、左手のコインを親指と人差し指で挟み込み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー弾いた。

 

 

 

 

 

 




流石に次はバトル展開です。

いまいろんな案を友に聞き己で考え迷い中。

今年度は本編前まで書いたら終わるかもしんないっす。
この小説を忘れないで。
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