起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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五千の配下と50の船を傘下に懸賞金額1700って安すぎやしないですか?




プロローグ

朝起きたらゴリラ顔だった。

 

布団から起きて顔を洗おうとして気づいた。

 

というか顔どころか体も縮んでるし自分の部屋で寝たはずなのに起きたら全く知らない場所という。

 

 

 

水桶に映った顔を見て考える

 

「うーむ、なんともなしの既視感」

 

年の頃はまだ10にならないくらいか、野放図に伸びた薄紫?の髪にゴリラ顔というか唇が厚くゴツい顔になることが予想される顔立ち。

 

というか悪そうな顔である、イケメンな気配はまるで無い。

 

昨日の記憶は仕事が終わって帰ってきてから布団に入ったとこまで、日本生まれの日本育ち、黒髪黒目の一般的な顔の日本人だった筈で断じてこんな遺伝子に逆らった髪色でもこんな悪そうな顔でもなかった

 

 

「そこんとこどう思うよおっさん?」

 

「あぁ!?何言ってんだ?起きたならさっさと稼ぎ行ってこいや!!」

 

 

横にいたおっさんに聞いたら鞄投げつけられ怒鳴られたでござる。

 

 

 

とはいえ怒鳴られるのは好きじゃないのでさっさと鞄を肩にかけると扉を開けて家を出る、ドアを閉めると壁が崩れた。

 

 

というか家?がボロい外の景色も雑然としておりカラリと晴れた天気も合わさり行った事無いけどスラムってこんな感じかしら?という風景。

ガラが悪そうな方々が多いし。

 

潮の香りがする事から海の近くと言う事が伺えるがとりあえず日本で無い事は確かだろう、ついでに言うと皆様カラフルな頭をされてるので染めてる可能性も除き地球でもないだろう。

 

「異世界転生パターン、いや憑依かしらね?」

 

そして歩きながら記憶を辿ると仕事というのは物拾い()のようだ、勝手に品物を取っていくのを物拾いと言うならだけども。

さっきのおっさんは拾ってきた()物を金銭に変える+寝床として家を貸してるようだ、十中八九ピンハネしてるだろうけども。

 

 

と考えながら歩いていると海まで出た、海というか港。

数台の帆船が並んでおり生で初めて見たのでとりあえず口開けてポケーと見てるとすっごく見覚えのある船が目に入った

 

 

陽を受けて燦然と輝く帆にはMARINEと誇らしげに書かれた文字とカモメのマーク

 

 

「オゥシット、ワンピースの世界じゃねぇかこれ」

 

海軍の軍艦が停泊していた。

 

 

割と厳しい世界だった気がする、といっても結構おぼろげだが。

 

とりあえず選択肢としては

 

1、同居のおっさんにぶん殴られながら今の生活を続ける

 

2、上官にぶん殴られながら(偏見)海軍にはいる

 

3、海に出て一旗揚げる

 

 

の3つ、痛いのは嫌いなので3を選びたいとこだけどなんの取り柄もないのに海に出ても碌な未来が見えないので

 

「というわけでこの船で働かせてください」

 

「何がというわけでかは知らんが坊主、迷子か?」

 

折衷案として海軍で必要な技能を身につけてから辞めた後で海に出る方向性で行く事に決定。

そこらへんで暇そうにしてる海兵に声をかける

 

 

「…親はいません、寝床を貸してくれる人は居ますが俺みたいなのに盗みをさせ酒に浸って殴ってくるような人で辛くて辛くて」

 

ヨヨヨ、と俯いて目元を抑える仕草をしながら今の環境が酷く人間関係がフリーな事をアピール

 

「そうか、待ってろ。上に相談してみる」

 

海兵さんはそう言うと頭にポンと手を乗せ

 

「親御さんが亡くなって辛かったろうが頑張ったな」

 

と言って船の方へ向かった、あらやだイケメンなどと思いながら痛む良心を抑えつつ待つとさっきの心がイケメン海兵さんが戻ってきた。

 

 

「とりあえず俺の上司に会わせるから…まずは風呂だな、それからそのボサボサな髪も切ってしまおう」

 

あれよあれよという間に風呂桶にぶち込まれ髪を切られ海兵の制服を着せられ姿見を見ると

 

 

「ドン・クリークじゃねぇか!!」

 

 

海兵服を着たちっちゃいドン・クリークがそこにいた。

 

諸君は首領・クリークをご存知だろうか

 

5000人という一国の軍隊に相当する人数を配下に50隻の船を擁する大艦隊を率いる海賊艦隊の提督であり、"騙し討ちのクリーク"、"海賊艦隊提督"などの異名を持つ。

 

懸賞金額は"1700万"ベリー

 

 

配下も粒揃いでクリークに忠実で高い戦闘能力を誇る冷徹なる戦闘総隊長"鬼人"ギンや戦艦の大砲すら弾き返す防御力と防御術を併せ持ち戦闘で血を流した事がないとされる二番隊隊長"鉄壁"パールと共に自身も"武力を最も多く持ったものこそが強い"という考えを持ち数多の武器、防具を用意し周到な戦術の元に相手を倒してきた男である。

 

原作では数多の武器、手段を用いて主人公を圧倒するも己の鎧と共に信念とする"武力"を破られ敗北し半狂乱に陥ったところを部下であるギンに気絶させられ退却した

 

 

要するに強い筈だが相手が悪かったパターンである(多くの主観を含みます)

 

 

たしか元・海兵で(違う)任された軍艦を奪って(監獄から海兵になりすまして脱獄)色々な騙し討ちでのし上がったんだったか。

 

武器防具を用いない素の戦闘力は"大戦槍"と呼ばれる重さ10t(1tです)の爆発する槍を軽々と操る程の怪力を持つ豪傑である

 

 

そして肝心なのは

 

「たしか40歳くらいだったか?(原作開始時42歳)となると今10歳として原作から30年前…なんかあったっけ?」

 

 

「おい新入りぃ!さっさと甲板磨き終わらせろ!!」

 

ぼやいていると怒られた

 

とりあえず床をブラシでゴシゴシしつつ

 

えーと、フランキーとロビンが30手前だった筈だから(フランキー34歳、ロビン28歳)今から数年後に産まれるってのと原作から20年前?位に(22年前)ロジャーが処刑されたんだったっけ?

 

あんまり原作は覚えてないので開始までは大人しくしてたいところ、くいなとか助けたいけど。シャンクスの腕とかも。

 

「うーむ、考えても仕方ない」

 

「終わったなら次!武器磨きだ、ついてこい!」

 

へいへい、見習いは大人しく従いやすよ、などと考えつつ磨き布で渡された銃をゴシゴシ磨きながら方針について考える。

 

 

原作では10t(1tです)を振り回した怪力は素養があるのだから伸ばした方が良いだろうし六式(と呼ばれる海軍独自の戦闘術)は身につけておきたいところ。

覇気は使えるようになっておきたいし悪魔の実は食べない方向で行くかな、能力は魅力的だけどピンキリだしデメリットが痛いし。

 

"ガチガチの実"とか欲しいけど(カチカチの実)

 

 

よし、とりあえず自身の身を守るのを優先として原作開始までは大人しくしておいて助けれる時だけは助ける。

 

自身の海賊団は立ち上げるとしてサンジのとこだけ何とかしないと不味いよなぁ…

 

 

 

 




ドンクリーク、首領・クリーク(ドイツ語で戦争の意味を持つ)


実際はドングリがモチーフでドンクリークらしい

原作知識が残念なのでところどころ間違って覚えてる模様
()内が正しい知識


カチカチの実

劇場版ONE PIECE『ねじまき島の冒険』にて登場

体を鋼鉄の様に硬くする能力

硬くするだけでなく「鋼鉄のように」硬くするというのがポイントで、鋼鉄の特性を活かして「体の一部を熱した鋼鉄のように熱くする」といった使い方も可能。

ダイヤモンド・ジョズやドン・アッチーノの能力を混ぜて割ったような能力を使えるが二人には劣る、鍛え方によってはそこそこ強いと思う(個人的主観を含みます)



以上現状と、今後の方針でした。

ここのクリークの戦闘能力とか人間関係とか一回書き出した方がいい?

  • 必要、一回まとめたものが見たい
  • 不要、そのまま話進めて

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