起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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海賊提督って多いよね、原作クリーク然りシキしかりオオロンブスしかり…


海軍中佐 ドンクリーク

『海賊王ゴールド=ロジャー捕縛』

 

長きに渡り偉大なる海を航海し制覇した海賊の捕縛は海軍海賊関わらずあらゆるところに衝撃を与えた。

 

そして海軍、海賊共にこれから激動の時代を迎える事になる。

 

 

 

 

そう考えて頭を抱えた。

 

もうそんな時期かぁ…。

 

確か原作から20年前?(22年前)となるとこれから20年間が忙しくなるよなぁ。

 

原作主人公を含むメインメンバー達の誕生にそれらに関わる事件等、海軍なら関わりそうなのはオハラのバスターコール、マリージョア襲撃あと魚人島関連もだし、あー、ドフラミンゴ関連もだよなぁー

 

"例の計画"についてもちょっと本格的に計画立てないといけないしちょっと一年ぐらいマリンフォード離れてようかしら…

 

そういう風に色々考えながら歩いていると

 

「おぅクリーク!丁度良いお前も儂らと一緒にこい!」

 

ガープ中将に捕まった。

あ、嫌な予感がする

 

 

 

話を聞くと案の定であった。センゴク大将を筆頭にガープ中将以下数十名での海賊王ゴールド=ロジャーのローグタウンまでの護送任務であった。

 

 

いやー!確か金獅子来るんじゃなかったっけ!?あと他の勢力も押し寄せてきそうじゃないですかやだー、納得いかない連中が山と押し寄せてきそうだし貧乏くじじゃんこれ!

 

…いやここで手柄を上げておけば後々有利に働くか?

 

幸いセンゴク&ガープの二枚看板がいるから対金獅子の戦闘は請け負ってくれるだろう、となると問題となるのは金獅子以外の戦力だが…

 

よし!

 

 

 

 

 

「ガープちゅーじょー殿!ご一緒するのは構わないですが一つだけお願いがあります!」

 

ロジャーの護送について人員の招集を請け負ったので取り敢えず気心の知れている部下であるクリークを加えようとしたところそんな事を言われた。

 

「ん?なんじゃ?」

 

「はっ!今回の任務かなり激戦が予想されるであります!"試作兵装群"の使用許可を頂きたいであります!!」

 

ふーむ、確かにこの護送任務、対象が対象なだけにその可能性は十分にありうるのぅ。しかし…

 

「"アレ"の使用許可のう…」

 

"試作兵装群"、いわばクリーク中佐の本気武装である。

 

クリーク中佐の発案と科学班の悪ノリにより開発された複数の武装でありそれらを纏ったクリーク中佐はいわば"歩く武器庫"と言っても過言ではない。

 

一度だけ試運転としてその状態で出撃させたことがあるが、中佐と儂とセンゴクの奴との話し合いで流石に過剰だと判断して運用には大将クラスの承認が必要という事にしたのじゃが…

 

「わかった、何が起こるかわからんしセンゴクに儂から掛け合ってみよう。ロジャーの処刑については十日後、ローグタウンまでは六日程じゃから明後日には出発となるでな。それまでに準備をしておくよう、では頼んだぞ!」

 

 

ガープはそう言い残すと大将執務室へと去っていった。

 

よし、これで万が一にも生き残れるだろう。

 

流石にシキ相手だと持たないかも知れないがそれ以外であれば問題無いはずだ。

 

確か護送の途中に襲ってくるんだったか?(違う)

何隻かの船も持ってた筈だしきっと大勢で来るんだろう。(一人で来る)

具体的にいつ来るか覚えてたらよかったんだが…(処刑の一週間前)

 

まぁ、覚えてないから仕方ないしさっさと準備を済ませてしまおうかね…

 

そして数日後、それはロジャー処刑の一週間前。

 

折しも天候は悪く雨が降っていた。

 

出航の為にマリンフォード海岸広場にてこの任務の為に招集されて俺の部下として入れられた人員。

 

それと共に"試作兵装群"と呼称される足元に届くようなマントと肩当て付きの鎧を装備し手には愛用の超重量の棍を、腰には刀と厚手の剣を4本装備してセンゴク大将、ガープ中将の到着を待っていた時の事だった。

 

ウーツ鋼なんて軽々しく言ったから金ピカで目立つんだよなぁこの装備…

 

そんな割とどうでもいい事を考えていた時の事だった。

 

 

 

最初に攻撃を受けたのは船に物資を搬入する作業を指示していた少尉、そして斬りつけた後に返す刀でもう一人。

 

悲鳴が上がり俺がそちらを見ると両の手に持った刀で更に二人を斬りつける男。

 

金色のボサボサになった長髪に長い羽織、口には葉巻を咥え何より特徴的なのは頭に刺さった船の舵輪

 

なんで…なんでここに"シキ"がいるんだ!!

 

原作ではロジャーとも渡り合い白ひげや海賊王に並ぶ伝説の海賊、"金獅子"シキの姿がそこにあった。

 

混乱の間も無く周りの人間を次々に斬りつけるシキ。

 

くそっ、船を襲撃するんじゃなかったのかよ!

 

「金獅子ぃ!なんでてめぇがここにいやがる!!」

 

思わず声を上げるとこちらを睨みつけ

 

「うるせぇよ…、何処のどいつか知らんがロジャーを連れてこい…」

 

ゾッとするような冷たい声と激情に駆られた強い視線を放った

 

思わず一歩退くもシキの凶刃は止まらず更に他の海兵達を巻き込み被害範囲は拡大する。

 

シキの仲間は見当たらない、一人で殴り込みに来たのか!

 

だったら…

 

「全員一旦退けぇ!!俺が相手して時間を稼ぐ!

 

早くガープさんとセンゴクさんを連れて来い!!!」

 

大音声で周りに告げ愛用の棍で殴りかかった。

 

「中佐!!」

 

「中佐こそ逃げて下さい!」

 

周りの海兵達がそう言うが

 

「馬鹿野郎!俺が時間を稼ぐって言ってるだろうが!俺の戦闘の邪魔になるって言ってんだ!!さっさと行けぇ!!!」

 

そして振り上げた棍を相手の脳天に叩き込む…が

 

「誰だか知らんが…中佐如きがお呼びじゃねぇんだよ!!」

 

軽く腕を振るだけで弾き返された

 

っ!!軽く弾きやがって、流石は伝説の海賊ってかちくしょう!

 

だがそれだけじゃねぇぞ!喰らえ!!

 

 

 

クリークが纏う"試作兵装群"

 

クリークが原作クリークの装備を参考に案を提出しそれに悪ノリした科学班達と一緒に作成した鎧型の装備である。

 

高い防御力を持ち鎧としての機能に加えてあちこちにありとあらゆる武装が仕込まれたソレは、流石に馬鹿みたいな威力と攻撃範囲をもつロギア系には及ばないながらも並みの海賊相手では文字通りの過剰火力を誇り、"対船""対集団"であっても押し負けない程の火力を持つ。

 

これを装備した状態こそクリークの本気モードである。

 

そして鎧のあちこちからズガガガガガッ!!一人二人なら簡単に挽肉に変えてしまえる様な弾幕が展開された。

 

さて、倒せるとは思ってねえが何とか二人が来るまでに持ちこたえられれば…!

 

くっそ、どうしてだ。

 

どうしてここで出て来やがる!俺の思い違いのせいか?だがこれ以上は…これ以上はやらせねぇぞ!!

 

「金獅子いいいぃぃぃぃっ!!!」

 

 

 




さて金獅子戦です、相手がシキとあって書いてる私は一人テンション爆上げ注意です。

しかし悪魔の実食べさせるとしたらパラミシアかなぁ

そもそも悪魔の実が貴重品だしロギアに至ってはかなりの希少品だし。

ゾオンでもいいんだけど原作(アニオリ、映画含む)で出てきたやつで丁度いいのがないのよねぇ…

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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