ドフラミンゴのオペオペの実強奪未遂事件から数週間、クリークの率いる"カモメの水兵団"の船はファウス島へと進路を向けていた。
「ふむ、とりあえずドフラミンゴは捕縛してインペルダウン送りになった事だしドレスローザはこれで問題ないだろう・・・ないよな?」
インペルダウン、黒ひげ、脱獄なんて言葉が頭に思い浮かぶも大丈夫だろうと自分に言い聞かせつつ。
お陰で
『ならば誓え、おれはここを生き残り再びおまえの前に現れてやる。そしたらその時またおれと戦うと。』
というあのバレットの言葉まで関連して思い出してしまい頭を抱えつつクリークはシャーロット・アンジェ号の艦長室にてこれからの計画について考えを纏めていた。
ギンは新しく所属した新人のディエス・ドレークの教育係として彼に船を案内している頃だろう。
とりあえず先ずはファウス島への帰還が最優先、そこでロシナンテ中佐を医師達に診てもらう必要がある。
そしてロビンを西の海へと送り届けなければならない。
最初は四つの海で最も懸賞金アベレージが低く他の海に比べれば安全な東の海から出立させるべきかと考えたが、ロビンの意見でそれよりも西の海から目撃情報を作る方が良いと言われた為変装を解いた上で西の海からの出立とあいなった。
そしてロビンを独り立ちさせた後は幸いにも珀鉛病については治療の目処が立ったのでそちらについては問題なし、海軍の任務においても急ぎの指令は来ていないのでしばらくはそれぞれの海への遊撃が主になるだろう。
となるとギンはこれまで通り副官として同行させて良いだろうしモネは…医術の勉強の進捗によっては本格的に勉強させるべく海軍本部に連れて行くのもありだろう。
シュガーはまだ幼いしオルガは…中身はともかく見た目がまだ幼いからなぁ…
とりあえずこの二人はフレバンスの子供達と一緒に一般常識や勉学に励んでもらう傍で基礎体力をつけさせるとこから始めるか。
そして原作関連だがまずは逐一情報を集めている赤髪のシャンクス率いる赤髪海賊団。
既に懸賞金2億を超え大海賊の一角となったシャンクス達がグランドラインから東の海へ入ったという噂が届いている。
ならば原作の主人公、麦わらのルフィと既に接触している、若しくはこれから接触する可能性は高いと見ていいであろう。
ゾロやウソップに関しては特に問題は無いだろう、強いて言えばキャプテン・クロであるが未だ設立前なのかクロネコ海賊団に関しての情報は無し。
海賊団の情報と言えば原作では海上レストランバラティエのオーナーであったオーナー・ゼフことクック海賊団を率いる赫脚のゼフがグランドライン入りするのでは無いかという噂が流れている。
次にアーロンに関してだが彼はジンベエの七武海入りの恩赦で釈放された後に東の海へと向かったのであり、今はまだフィッシャータイガーが無事であり彼が船長を務め率いる"タイヨウの海賊団"に在籍している為問題無し。
それにベルメールは海軍本部への研修により強化されているから相手が魚人とは言えそうそう遅れを取ることもなかろう。
ドラム王国に関しては情報は得ているものの医者の追放などという馬鹿げた情報は無いため未だ問題無し、そんな事になれば大騒ぎだろうし追放された医者達をこちらに匿うという目的もあるからなぁ。
アラバスタについては興味深い情報が届いている、若くして七武海に数えられた天才、サー・クロコダイルが数年前からアラバスタに居を構えているという情報だ。
下調べとして一度は訪れるべきだとは考えているが中々いいタイミングが無かったがやはり一度は行くべきだろう。
一度訪れるべきと言えばウォーターセブンにも一度向かわなければならないだろう、海列車のテストは成功したというのはニュース・クーでも大きく取り上げられており現在は全線開通に向けて動いている筈だ。
執行猶予は後数年ほど残っておりCP9の…なんだったかスパンダムだったか?そいつの暗躍はまだ先だろう。
ブルックに関しては彼に大きく関わるゲッコー・モリアが現在はまだ新世界のワの国にて三大海賊の一角、"百獣のカイドウ"と小競り合いを繰り返しているという情報を掴んでいる。
フロリアン・トライアングルと呼ばれる霧が立ち込める魔の海域を探せば会えるかもしれないが特に用事もないのでこれは放置でいいだろう。
とそんな風に考えつつも一度一息入れるか、と椅子から立ち上がりコーヒーを入れる。
砂糖とミルクもたっぷり入れゆっくり飲んでいれば
『少将!!ジェルマです!"海遊国家"ジェルマ王国です!!』
「ゲホッゴホッ!なんだと!何故気付かなかった!」
艦橋から伝声管を通して伝えられた突然の情報に、大きく咳き込みながら聞き返すのであった。
"ジェルマ王国"
かつて北の海を武力で制覇したヴィンスモーク家が収める国家で世界唯一無二、国土を持たない海遊国家の名である。
国民は船に住み、何十隻もの船がそれぞれ移動し、また集結する事で国の形を成しており、世界政府にも加盟した歴とした一つの国家でもあり、国民のほぼ全員が男性であり兵士、彼らによってジェルマ66という軍隊が組織されている。
ジェルマ66は、とある事情により世界的に有名ではあるが作り物、架空の話としてフィクション世界の組織程度にしか認識されていない。しかし、実際には世界中の戦争に金銭を条件に軍事的支援を行っており、元が政府加盟国軍であるため世界政府とも繋がりがあるようである。
そしてジェルマ66の存在を知っている者にはこうも呼ばれている。
"戦争屋"と。
「うーむ、いくら普通の島と誤認したとは言えここでスルーするのもなぁ…」
海を渡る事が可能な電伝虫の亜種が連結して国家を作る"ジェルマ王国"、もちろん生き物なのでその目はばっちりこちらの姿を捉えているようである。
「よし、素通りってのも何だし顔だけでも出しとくか。船を止めろ!他の者は一時待機、俺は少し挨拶だけしてくる!」
そう言ってこちらをジッと見る目に大きく手を振る。
暫くすればガコンッと音がして海遊電伝虫が船の側までやって来た為、月歩にて飛び上がり着地
「海軍の方とお見受けします、どのような御用でしょうか?」
そう言いながらこちらにやって来たのは顔の上半分をマスクで覆い黒い服を着た男。
おそらくこの国の兵士であろう彼に手短に所属と"挨拶に来た"という事だけ伝えるとそういう事ならばと船はジェルマ王国の本体へと再び戻り、案内されたのは巨大な広間。
壁には大きな翼開く鷲の紋様、至る所に白いラインが入った黒十字の旗がぶら下がり、トドメには黒いドクロをモチーフとした玉座らしきもの
うわぁ…なんか悪の秘密結社みてぇ、とそんな率直な感想を抱きつつ周りを確認し、再びその目を玉座に戻す。
玉座には一人の男、目元まで覆う兜をかぶり斜め上にピンと伸びた髭。
金の豊かなうねりを持つ髪は後ろに大きく広がり…あれ?髭は黒で髪は金?
…まぁいいか
「海軍本部少将クリークと言ったか。この私に何の用だ?」
ヴィンスモーク家当主、ジェルマ王国 国王にして科学戦隊"ジェルマ66"の長を務める"怪鳥(ガルーダ)"ヴィンスモーク・ジャッジの姿がそこにはあった。
そして傍にはジャッジと同じく金色の髪を持つ子供達。
全員10歳になるかならないかってところだろう、とクリークは見当を付けてあれが例の改造人間か…と考える。
ぶっちゃけ詳しく覚えてはいないが能力者でないにも関わらず毒を操ったり銃弾を跳ね返したり空を飛んだり消えたり電撃を使ったり…と、中々にバラエティー溢れる敵だったというのは覚えている。
うん?五人?…そうか、まだ死んだ事になってないのか
原作ではこの兄弟の一人、麦わらの一味でコックを勤めていた"黒脚のサンジ"。
彼はこのジェルマでジャッジの息子として生まれ、そして失敗作として死んだ事とされて幽閉され、そしてある日を境にそこから逃げ出して客船に乗り込んだのであった。
今はまだ幽閉されていないので一番年上の嬢ちゃんとその下の四つ子として揃っていた為、ここで手を出そうかとも考えたが
…やめておこう、いらん事に手を出してもな、とそう思い直してジャッジに向き直った。
えーと今が原作開始十一年半前で原作開始で、十一年前にジェルマ66が北の海から赤い大陸を越えて東の海へと侵入、コジアに戦争を仕掛けてそこでサンジが脱出、オービット号に乗り込んでいます。
その時点でサンジが牢に監禁されて六ヶ月目とあったので今のタイミングであればサンジはまだ牢に監禁されておらずレイジュ、イチジ、ニジ、サンジ、ヨンジの五人が揃ってる事になりますね。
因みにヴィンスモーク・ジャッジは原作ではかつて若い頃ベガパンクと共に研究に励んでおり共に発見した理論"血統因子"理論を発見、それによりベガパンクは世界政府に危険視され世界政府から逮捕され研究チームは買収された。
ジャッジは逮捕を逃れジェルマで研究を続け"血統因子理論"の実用化に成功し自分の子供達に処置を施したとなっていますので本作でもその通りの道を歩んでいます。
…クローンはこの頃はまだつくってないっぽい?
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。