起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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火の暴虐 ドンクリークさん

西の海にてロビンと別れて船は一路マリージョアへ。

 

シャーロット・アンジェ号はリュードー大佐に任せ、クリークはギン、カフウと共に別の船でマリンフォードへ向かい北の海についての報告を済ませる。

 

そして次は海賊王の遺言により、東西南北からの海賊がリヴァースマウンテンから流入し、活発化しているグランドライン前半部、通称"楽園"での治安維持活動を頼まれたので、カモメの水兵団の前身である"海軍独立中隊"の頃から使用している"ベアトリス号"を出航可能状態にしてもらい、船は東西南北の海からの入り口であるリヴァースマウンテンへと進路をとった。

 

そしてそれは途中とある島に停泊していた時の事である

 

「少将!向こうの島が燃えています!詳しい原因はわかっていませんが海賊の襲撃かもしれません!!」

 

時刻は夜、ベアトリス号は港町がある島の近くにある別の小島に停泊しており、報告があった方角を見れば港町のあった島の空が赤々としていた。

 

直ぐに船を出すように指示し、クリークは単身月歩にて島へと向かい降り立つ。

 

「くっ、火勢が強いな。誰かいないか!生きている者は何か音を出してくれ!!」

 

燃え盛る街のあちこちには町の人間だろうか、素朴な服を来た人間が背中に大きな刀傷をつけられて死んでいたり、元の性別もよくわからない黒こげの死体や銃で撃たれたと思しき親子の死体なんかもあった。

 

そしてそんな時クリークの耳がコツン、コツンと何かを叩くような小さな音を拾いそちらに向かえば、既に半分以上が激しく燃え盛る崩れかけた家があり、小さな音はその崩れた部分から鳴っていた。

 

「しっかりしろ!今助けるぞ!!」

 

「うっ…」

 

瓦礫を掴み放り捨ててその中から助け出されたのはまだ10歳になるかならないかであろう、朱色の髪の少女。

 

炎に巻かれたのか意識が朦朧としているようでぐったりとしたままで、その小さい身体はあちこちに火傷があり、特に手に負った火傷が酷いようだ。

 

呼吸と脈はあるようなので素早く羽織っていた耐火性も持つコートを脱ぎ捨て少女を包み背中に背負うと素早く船の方へ戻ろうとする。

 

が、そんな時にとある声を耳が拾いクリークはそちらの方へ

 

「よしお前ら!!海賊達は片付いたか!?」

 

そこにいたのは海軍コートを羽織った一人の男。

 

コートを羽織っていると言う事は尉官以上であろう、男の両腕には何かしら筒のような物がついておりそれはホースを通して腰のタンクへと繋がっていた。

 

「いえ!ドロウ少佐、まだ逃げてる者が何人かいるようです!」

 

「あぁ?仕方ねぇ!てめぇら全部燃やしちまえ!全部燃えりゃあ海賊もいなくなる!」

 

そう言ってドロウ少佐と呼ばれた男が未だ燃えていなかった建物に向け両腕を掲げると筒の先からゴウッと火柱が建物へと食らいつき、そんな勢いの炎に纏いつかれてはひとたまりもなく建物は燃え盛った。

 

「何をやっている!!!」

 

「あ?なんだここの住人か?それとも海賊か?」

 

海兵にあるまじき暴挙に思わずドロウ少佐に怒鳴ってしまい少佐と部下であろう海兵達は怪訝な表情でこちらを見る。

 

「何をやっていると聞いている!民衆の安全を守るべき海兵が率先して町を焼くとは何事だ!!」

 

「なんだてめぇ…?おれはただ海賊の殲滅をしてるだけだ、もちろん市民の皆サマの為にな、もちろん"多少の犠牲"は出るかもしれんが海賊殲滅の為にはやむを得ぬだろう?」

 

「…っ!!海兵が聞いて呆れる!ドロウ少佐と言ったな!貴様はそれでも海軍本部の、それも佐官クラスである自覚がないのか!!」

 

「…さっきから黙って聞いてりゃうるせぇな、てめぇも実は海賊か?」

 

そう聞かれてハタと自分の所属を示すコートは少女を包んでいるのを思い出し

 

「俺は海軍独立遊撃隊のクリークだ!今回の件は上に報告した上でこの島に関しては後はこちらが受け持つ、貴様はさっさと帰れ!!」

 

そう言ってドロウ少佐の前に立ち塞がる

 

「面倒だな…、田舎回りの下っ端如きがおれに命令してんじゃねぇよ!」

 

その言葉と共に腕を持ち上げるドロウ少佐、そして筒から噴き出る高圧の炎に対し、クリークは両手が塞がっている為射程を短くし、斬撃を衝撃波に変えた嵐脚の変形技を数発放ち炎を掻き消し

 

「言い方が悪かったか?本部少将のクリークだ!貴様は暫く反省していろ、鉄拳制裁!!」

 

その言葉と共にドロウ少佐は頭からクリークの拳を受け、地面に叩きつけられた。

 

そうこうしてるうちに後続のカモメの水兵団が到着、ドロウ少佐の拘束と町の消火、人命の救助にあたるのであった。

 

何とか明け方には火は消し止められたものの犠牲者は町にいた海賊、町の住人達と多くの死傷者が出ており生き残りはごく少数。

 

しかもこれは海賊の襲撃によるものでは無く、市民を守るべき海兵である筈のドロウ少佐が引き起こした火災によるものであった。

 

負傷者の救護や死者の埋葬、ドロウ少佐の部下への聴取などを行い、ひと段落がようやく着いた頃には既に日は高く上っていた。その後ドロウ少佐本人への取り調べを行い、彼の今までの思想や行動が明らかになった。

 

彼の思想はいうなれば"海賊殲滅主義"、海賊殲滅の為なら犠牲はやむを得ないという考え方でいうなれば海軍の過激派である。

 

しかし彼の場合その犠牲が大きすぎた、海賊の殲滅の為なら平気で市民や子供を盾にとり、己の武器である火炎放射器にて町一つを焼き払うという事を何回か繰り返しているのが彼の部下への聴取でわかっている。

 

流石にこれは見過ごせないので身柄を拘束、彼の所属基地や本部に連絡をとる。処分は免れないであろう。

 

非道な海賊を倒すのは大いに構わない、が守るべき市民を犠牲にしてまで行うことでは無い。

 

クリークはドロウ少佐にそう話して聞かせるが、ドロウ少佐本人は"海賊がいなくなればおれがこんな事する必要も無い"と、話は平行線を辿ったため後の事は上に任せる事となりクリークは再びベアトリス号へ戻った。

 

助け出された少女は親をこの火災で亡くし身寄りも無かった為、クリークの出資しているマリンフォードの一角にある孤児院へ送られる事になった。

 

その為にクリークが紹介状をしたため少女と彼女の護衛としてカモメの水兵団から数人をつけドロウ少佐の護送と共に本部へ。

 

そしてベアトリス号は当初の予定通りリヴァースマウンテンへと向かうのだった。

 

 

 




ワンピースの小説版、novel.Aから引っ張ってきました

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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