起きたらゴリラ顔だった

アスカ島 ドンクリークさん

帰る前に丁度いいのでちょっかい出しておこう。

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アラバスタでクロコダイルの動向の見張り、及びビビ王女の指導役として数名の人員を残してクリーク率いるカモメの水兵団はアラバスタを出立、報告などの義務を果たすべく船は一路、マリンフォードへ向かっていた。

そしてクリークの姿はベアトリス号の通信室にあり丁度通信を受けていた所である。

「海軍道場の視察…でありますか？」

『あぁ、お前が丁度マリンフォードに向かっていると聞いてな。

お前が提唱していた四海制覇の一環である"戦力の均一化"、それに対するものとしてアスカ島の海軍道場の復活。

建物自体の再建は完了したのだがどうやらいざ運営しようとした所で島の住人との揉め事になっていてな、お前には様子を見に行ってもらった上で住民達の説得を頼みたい。』

「わかりました、元々俺が言い出した事なので。因みに揉め事とは一体？」

『うむ、今一要領を得ないのだが呪いがなんとかと住民達が言っていてな、しかも海軍道場が廃れた理由である当時の海兵達の横暴ぶりがまだ記憶に残っている者もいるようだ』

かつてアスカ島にあった"海軍道場"

昔は海軍剣士の修行場であったが海賊の増加により充分なカリキュラムを組めなくなり、いつしか不良海軍の溜まり場と化して行き、それを鑑みた当時の海軍元帥の判断により閉鎖となっていた。

しかし"四海制覇"計画の一環として各海の戦力の均一化を図るべくクリークが復活を提言、この度晴れて道場の再建は完了していた。

「なるほど、では私はアスカ島へ向かいます。

エターナルポースがありませんので少し時間はかかると思いますが」

『それなら心配ない、先んじてエターナルポースをそちらに送っている。ではくれぐれも頼んだぞ？」

そうしてセンゴク元帥からの通信は切れた。

「しかしアスカ島か…えらく日本風な名前だがどっかで聞いたような気がするんだがな…？」

通信室から私室に戻り本棚へと向かう。

一時期ロビンが乗っていた事もあり本の種類は豊富にある、その中で目的の本を探し出すとそれを持ってデスクに座りペラリペラリとめくると暫くして

「アスカ島…アスカ島…あった、えーとなになに？

穏やかな気候を持ち綺麗な海と砂浜を有するビーチは観光名所として有名。

他にも昔は海軍道場を有しており、かつては海軍剣士の聖地としても知られていた。

残念ながら今は閉鎖されており古びた建物が残っているのみである。

島の住民達は多くが観光客相手の商売をしているが、一部の村では対照的に皆どこか閉鎖的でありあまり観光客に関わろうとしていない。

やはりこれも古くからこの島に伝わる"七星剣伝説"に関わるのだろうか。

…って説明少ないな！？しかし"七星剣"どっかで聞いたな、しかも結構前に」

暫く頭をひねって考えてようやく思い出す、劇場版であったなそういやと。

確かあらすじはゾロが昔のよしみで敵側につくとかなんとかだったな、んでその昔のよしみって奴がボスでそいつが持ってたのが"七星剣"って名前だった…気がする。

ふむ、いらん事件が起こる前にこちらでその剣は預かるか。

確か呪いが何とかって話だがそんな非科学的なもんなら技術班か科学班に解析させれば何かわかるだろう。

そうと決まれば司令室へと向かい手短に追加任務の事とアスカ島へ向かう事を告げる。

そして再び私室に戻り、今度は自身の知識の中にある思い出せる事をメモに書き出す

「えーとたしか麦わら一味とゾロの昔馴染み、ヒロインみたいな娘とその祖母？あれ、祖母だっけ？

確かゾロの顔馴染みがボスで他に何人か仲間がいたよな…」

額に手を当てつつ思い出せる事を書き連ねていくが

「とは言え映画で事件があったのよりだいぶ前だし別に敵がいるわけじゃないだろうしなぁ…」

と、とりあえず海軍道場の復活が優先だし"七星剣"自体に関してはそこまで急ぎじゃないだろう。

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というわけで劇場版のフラグ潰しに行ってきます