皆様のおかげで日間一位になる事ができました!
これからも当作品をご愛顧のほどよろしくお願いします!
時は少し遡りガープが出撃準備をしている時の事であった。
「敵襲!敵襲!各員配置につけぇ!」
にわかに周囲が騒がしくなり何事だと思いながら
「何事じゃぁ!」
「侵入者です!!!場所はマリンフォード海岸の広場!」
「敵の数は!!?直ぐに付近の中隊を急がせろ!」
「一人です!敵は…"金獅子のシキ"一人です!!!
無差別に襲撃を行っている模様!!」
「な…直ぐに兵を退かせろ!」
「それがその場にいたクリーク中佐と交戦中です!時間を稼ぐから大将か中将を呼んで来いとの事です!!」
なっ…無茶じゃ!いくら将官クラスに迫る実力を持ってるとは言え。
「直ぐにワシが向かう!誰かセンゴクにも伝えぃ!!」
そう言い残してコートを羽織り海岸広場へ向かう。
途中センゴクと合流し轟音が聞こえてくる広場へ到着すると
そこにいたのは右足を無くし今にも刀を振り下ろしそうな金獅子と、自慢の鎧をボロボロに両手に剣の残骸を持ち膝をつくクリーク中佐の姿じゃった。
「っ!!全員撃てぇっ!!」
直ぐに攻撃を止めるべく気を逸らさせ周りの海兵に中佐を救出させるべく指示を出しシキに相対する。
「シキィィィイ!それまでじゃぁ!!」
「ガープにセンゴクかぁ!どういう事だ!ロジャーがお前ェらみてェなカスに捕まるハズがねェんだ!このおれが認めた男だぞ!!」
「やめろシキ、間違いなく海賊王ゴールド・ロジャーは捕まったんだ」
「何をしようが今更無意味じゃ!大人しく投降せい!」
「海賊王!?それが何だ!!あいつがおれに手を貸せばおれ達は全世界を支配できた!!
適合する事はなかったがあいつとは同じ時代をやって来たんだよ!!
いるんなら連れて来い!殺すならおれの手で殺してやる!!」
「…ロジャーは海賊王、お前との勝負なら奴の勝ち逃げだ。
処刑は一週間後奴の生まれ故郷"東の海"の"始まりの町"ローグタウン…」
「ロジャーの死はあらゆる海賊達の心をへし折るじゃろう」
「海賊王ロジャーの伝説が…あの最弱の海"東の海"で終わるのか?
笑わせるな!!それはあのクソったれに対する最後の侮辱だよな!」
「最弱とは言い様だ…"東の海"は平和の象徴…!」
「その最弱の海とやらの男相手に傷を負っておるお主に処刑の邪魔はさせん…!!」
そしてガープ中将、センゴク大将、金獅子のシキの三人が衝突。
マリンフォードが半壊する程の激戦を経て決着しシキは捕縛され大監獄に収容されたらしい。
そして一週間後、処刑される直前の海賊王の言葉と共に俗に言う"大海賊時代"が幕を開けたのであった。
と、その様な事があったらしい、俺がこの十日寝てる間にであるが。
それを聞いた俺の頭に浮かんだのは"全部終わってるじゃないか!!"という事だけであった。
み…見逃した…、作中屈指の有名シーン!大海賊時代の幕開けとなってしまった海賊王の死に際の一言ぉ!!
…おれの財宝か?欲しけりゃくれてやる、探せ!この世の全てをそこにおいてきた!
だったっけ?しっかしそれにしても…
「シキ強かったぁ…」
包帯だらけの体を撫でつつそうぼやく。
鎧、武器一式はボロボロ、体もあちこち怪我だらけとなり軍医からは完治には一月はかかるだろうとの事であった。
「そう言うな、金獅子に手傷を与えただけでも上等じゃ」
そう言ってくれたのは煎餅をバリバリと食べながら寝てる間の事を伝えてくれたガープ中将であった。
「ガープちゅーじょー殿、人のベッドの上に煎餅のカス散らかさんどってください…」
「ぶわっはっは!堅い事言うなクリークよ、それよりも喜べ今回の件でお主に昇進の打診が来ておるぞ!何か欲しい物はあるか?昇進祝いじゃ!」
昇進祝い…"計画"の為この際ちょっと難しい事でもいいか?
「…すんません、直ぐに思いつかないのでちょっと一晩考えさせてもらってもいいですか?」
「ふむ、とりあえずお主はゆっくり養生する事じゃ。何か思いついたら言うと良い。」
そう言ってガープは病室から去っていった。
そして看護師に半身を起こされて包帯を替えてもらいながら考える。
例の計画をなす為に前段階として実際に行動して実績を重ねなければならないだろう。
現在の俺の階級は中佐、原作ではローグタウンを任されていたスモーカー然りアラバスタにて海軍の船団を率いていたヒナ然り俺が知ってるのだと全員大佐クラスだった、例外もあるが。
ならば大佐クラスになれば一つの支部を任せられる若しくは船を率いるだけの資格があり自ずとその権限も増えるだろう。
となれば今回の昇進は渡りに舟である。
今回の話を受けて尚且つ数年程、この近海だけでなく複数の海にまたがって遊撃の許可を貰おう。
マリンフォードにいればどうしても動けない事もあるだろうし、数年前から埋めたままの悪魔の実も…あ、図鑑借りるの忘れてたな。
その序でに仲間も集めたい、前回の東の海への遠征ではギンやパールを見つけきれなかったしその二人以外にも航海士や船医などの人員もいる。
そして何より…
金獅子に負けた事が俺の心の中にあった。
覇気を武装に纏う事が出来ていれば、武器の選択を誤らなければ、気絶をしなければ。
振り返れば振り返る程もうちょっとなんとか戦う事が出来たのではないか、というものだった。
相手は伝説クラスの海賊である。
わかってる、わかっているのだがどうしても自身の能力と装備に慢心していたという思いは拭い去れなかった為更に自身の力を研ぎ澄まさせるべきだと強く思ったのである。
そしてそうと決まればガープ中将と序でにセンゴク大将にあててその旨を紙にしたためる。
そして後日それはガープ中将とセンゴク大将、更にコング元帥の名によって承認されて新しい役職を得る。
"海軍独立中隊"
特務大佐" "鈍熊"クリーク
それが新しく受けた辞令であった。
主な任務はこれから増えるだろう海賊に対する本部、支部の垣根を越えてのあらゆる海での遊撃である。
なんとか伝説クラスに一矢報いた模様、代償は大きかったですが。
特務というのは本作においては文字通り"特別な任務についている"という事で使っています
え!?ロギアって人の身体保ってない部分は覇気使えないのか!
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)