シャボンディ諸島リゾート街、その港に停泊する一隻の大型客船。
その中に二人の男の姿があった。
「うん、間違い無い。これが"ゴルゴルの実"で間違い無いだろう」
テゾーロがオークションにて手に入れた悪魔の実と悪魔の実の図鑑を机の上において断定するクリーク
「パラミシア系悪魔の実"ゴルゴルの実"、特性は黄金を操る…ねぇ?別に黄金を生み出すわけでも無し何か役に立つのか?」
と、大金を出したにも関わらずあまり使い道が無さそうな悪魔の実に疑問を抱くテゾーロ
「まぁな、この悪魔の実は黄金を流体として操るから攻撃にしろ防御にしろ充分役に立つさ。
それに覚醒まで行けば周囲を黄金に変えれるのではないかというのが俺の見立てだ」
「しかし誰に食わせるんだ、クリークが食うのか?」
「いや、俺は食わないぞ?」
「じゃあ誰に…っておいおい、まさか俺に食わせる気か?」
「あぁ、この前話した"知識"を元にな」
「まぁ納得するかどうかは別として…覚醒ってやつにはかなりかかるんだろ?操るってだけなら大量の黄金が必要だしどうやって手に入れるんだ?」
「それにはあてがあるからな、時間が取れる時にちょっと付き合ってもらうぞ?」
「て、おれの資産を黄金に変えろとかいうなよ?今回のオークションに使ったやつ、半額アンタが出してくれたとは言えかなりでかい金額だったんだぞ?」
「まぁまぁ、ちゃんと手は考えてあるって。
しかしどうだマリア・ナポレのツアーは上手く行きそうか?」
「あぁ、彼女の歌は凄まじいな。これなら物珍しさもあって集客数は見込めるだろう。」
とクリークはテゾーロと話し合って新たな試みとして始める予定であるグランドライン前半部を回るツアーを行うという計画を立て、そして船や人員など諸々の準備も整い出発を数日後に控えていた。
その過程で歌や踊りをメインとしたショーを各地で開催しようと考えておりその一環として今回超大型ゲストとして深海のリュウグウ王国より深海一のディーヴァと名高い"マリア・ナポレ"を招待しているのだ。
因みにこのステラプロダクション、オーナーはテゾーロ、そして副オーナーとしてテゾーロの恋人であるステラ。
そして演技や歌の技術指導や教育を行う元・舞台女優"ビクトリア・シンドリー"
そして他は例のマリージョア襲撃の際に匿い、そして行き場が無い者達で構成されている。
助けられた恩なんかもあり彼らの忠誠はかなり高いので安心だ
「まぁツアーに関してはそちらに任せる、俺はあくまで裏からの協力者だし海兵が特定の業者と親密だといらぬ疑いをかけられるかもしれんしな
そう言えばシンドリー嬢の元で働きたいと言ってきたあの医者はどうだ?怪しいとこは無いか?」
「いや怪しいってんなら見た目が既に怪しいが…調べさせたところ"ドクトル・ホグバック"で間違い無い。
外科医として天才的な手腕を持ち、数々の奇跡を起こした名医だ。
そして医者として得られる地位と名声の全てを手に入れたが突然として姿を消して失踪だの誘拐だの噂になっていたが…」
「…好きな女の為に全部投げ出して来たってか。
しかし優秀な外科医か…ステラプロダクションに加える予定は?」
「まぁ本人の希望ならな、優秀らしいし船医として乗ってもらうのも悪くないかと考えている。
まぁ今回のツアー次第か、初の試みだし何があるかわからんしな、何か人手いるのか?」
「あぁ、ファウス島でやってる病人の治療に彼の力を借りれないかと思ってな。
まぁ話をするのはツアーが終わってからだな、とりあえずこの悪魔の実に関してもこちらで預かっておくがいいか?」
「あぁ、あんたに任せるよ。おれが持ってるよりもアンタに任せた方が安心だしな」
とテゾーロはそう判断し悪魔の実をクリークに任せるのであった。
そうしてその他諸々を話し合いその日は夕食だとステラが呼びに来るまで続いたのであった。
シャボンディは一旦終わります
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)