その連絡があったのはパールを船に乗せてコノミ諸島へベルメールの返事を確認しに行った帰りの事であった。
赤い海軍旗を掲げたベアトリス号は一路ゴア王国を目指しておりクリークは自身の私室にて航海日誌をしたためているとほとんど鳴る事の無い電伝虫が鳴り出したのだ。
これはクリークが個人で所有している電伝虫で大枚はたいて購入した盗聴防止の白電伝虫まで接続しているものだ。
因みにこの通信先を知っているのは幼い頃から交流のあるロビン、クリークの協力者でもあるテゾーロ、それからサカズキ、クザン、ボルサリーノの海軍三大将とファウス島にいるDr.インディゴの六人だけである。
よっぽどの事が無い限りは鳴らない電伝虫であり前回鳴ったのは数年前に接続テストをして以来だった。
連絡先を知ってる者に何事かあったのかもしれない、と慌てて受話器をとる
『…ゴールドだ』
と受話器から聞こえた声に
「何だテゾーロか、どうした?」
と安堵しつつ答える、ロビンがピンチにでも陥ったのかとかファウス島に何かあったのかと悪い想像をしていたので尚更であった
『少し…いや、かなり厄介なモンを拾ってしまってな…』
「厄介なもの?…グラン・クラウン号に何かあったのか?」
と今頃グランドラインの海遊ツアーで遠くの海にいるテゾーロに確認すれば
『いや、ツアーは今のところ順調だ。ゲストのマリア・ナポレにも関係している事なんだがこの電話は大丈夫か?』
「うん?盗聴なら問題ないが…マリア・ナポレ関係?まさか彼女に何かあったのか!」
『いや、本人がどうこうと言うわけじゃないんだが…』
「びっくりさせるな、彼女はリュウグウ王国からのゲストだからな、彼女に何かあったら今後に響くからな…」
と安堵するクリークだったが次のテゾーロの報告に思わず固まってしまった
『簡潔に言うぞ、フィッシャー・タイガーを保護した』
「…はぁっ!?」
テゾーロの報告は奴隷解放の英雄であり彼のマリージョア襲撃で世界政府からも追われているタイヨウの海賊団のボス、"フィッシャー・タイガー"を保護したというものであった。
これには流石のクリークも混乱する。
原作では彼は奴隷であった少女を生まれ故郷に送り届け、その故郷の者が通報した事により海軍の攻撃を受け負傷、そして輸血さえすれば助かるのにそれを拒んで命を落とした、という流れを辿っていた筈だ。
どう考えても何でそうなったかわからない、と思いつつ質問する
「…とりあえず聞きたい事は色々とあるが何があったか順を追って話してくれ、なぜそういう経緯になった?」
『わかった、先ずは客船グラン・クラウン号は補給のためにフールシャウト島の近くで停泊していた。』
「あぁ、島の近くでツアーの船が停泊していた、と。」
島の名前にどこか引っ掛かりを覚えるも思い出せないので考えから外す
『んで次に知っての通りグラン・クラウン号には人魚でも寛げるように船底に海と繋がったプライベートプールがあるだろ?』
「あぁ、魚人ならまだしもマリア・ナポレのような人魚となると船内にいてもらうのは無理だからな」
『でだ、そこに大挙して魚人が押し寄せて来た』
「…マリア・ナポレに怪我等は?」
何でだよ!!と叫びそうになるのをグッと抑えて大事なゲストの安否を気遣えば
『あぁ、その場にいたが問題なかった。んで、魚人たちの集団は一人の大きな怪我を負った大男を抱えていた』
「その男がフィッシャー・タイガーだったと?」
『あぁ、その通りだ』
「となるともう長くは無いだろう、丁重に扱ってリュウグウ王国に還してやるのがいいだろう」
『いや、一命はとりとめているが…?』
「は?」
思わずクリークの頭の中が疑問符で埋まる、確か原作では彼は輸血するしか助かる見込みは無く、人間の血を己の体内に入れるのは出来ないという事でそれを拒んで命を落とした筈だ
『いやだから一命はとりとめているが…』
「えー…と、そこまで大きな怪我では無かったとかいう事か?」
『いや、輸血をしなければ助からないほどの重傷だった』
「じゃ何で助かった…ってまさか!!」
『クリーク、あんたの考える事は恐らく合ってる、たまたまその場に居合わせたリュウグウ王国からのゲストであるマリア・ナポレが自身の血を使えと言ってきた』
確かにツアーの発案も、船の設計も目玉として深海一と名高い歌姫を呼び寄せたのもクリークの案だったが、まさかそれが巡り巡ってここでそんな事になるとは…と頭を抱えるクリークであった。
フィッシャー・タイガーさん確保ー
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。