起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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赤髪VS鈍熊 ファイっ!!

でもシャンクスの戦闘描写っめほとんど情報が無いから適度に流しますけども。


赤髪双剣 ドンクリークさん

激昂したシャンクスが振るうのは右手にはハンドガードのついた大振りの両刃剣。

 

そして左手には無骨な見た目で厚い刀身を持つ片刃の剣。

 

右手の方は知らないが左手に持つ剣はいつの日かまだシャンクスがルーキーだった時にプレゼントした頑丈さを追求した試作剣だろう。

 

ちょっとやそっとじゃ欠ける事すら無い代わりに尋常では無い重さを持つが、見たところその重量に負けている様子は無く軽々と扱っているようであった。

 

それに右手の剣、こちらも詳しくはわからないがかなりの上物だろう、昔に少しやり合った時に無銘のカトラスでかなり丈夫な筈の合金鎧を軽々と傷付けられたのを思い出し警戒の度合いを上げる

 

「どーしたクリークっ!!防戦一方か!なんとか言ったらどうだよ!!」

 

と、左右の手で斬撃を繰り出してくるシャンクスに

 

「やかましいぞ海賊っ!!海賊なんぞ海のクズだ!海賊なんてやる奴は馬鹿なんだよっ!!」

 

と、全く思っても無いことを口から吐いて剣撃を必死で交わしたり受け流したりして白尾棍での攻撃を加える

 

「なっ!…何を言い出してんだクリーク!羨ましいって言ってたのはアンタだろうが!

 

…無理もねぇか、そっちは海軍だしおれは海賊。海賊の悪い面を見てきたのはそっちの方が多いんだろうからな」

 

と何やらシャンクスが悲しそうな顔で言い出して動きが止まったのでチラリと舟の端にやったルフィを見れば、戦闘の余波かうまく気を失ってるようなので

 

「だったら今は叩きのめしておれの仲間になってもらう!そして海賊の良さを思い出してもらうぞ!!」

 

とシャンクスが肌をゾワリとさせる程の覇気を放出し切りかかってきたので

 

「っぉおお!!ストーップ!ストーップ!!!」

 

慌てて武器を置いて両手を宙に掲げるのであった。

 

そしてシャンクスはそれを疑問符がいっぱいの顔で慌てて振り下ろす剣を止めると首を傾げるのだった。

 

 

そしてその日の夜、クリークは酒瓶を抱えた状態で月歩を使用して赤髪のシャンクスの船であるレッドフォース号に忍び込んでいた。

 

甲板にはシャンクスが一人つきを眺めながら杯を傾けていたのでスッと横に降り立ち声をかける

 

「よぉ赤髪、昼間は茶番に付き合わせて悪かったな」

 

「やっぱり何か企んでたのか、どうにも妙だと思ってたが洗いざらい話してもらうぞ?」

 

「まぁまずは一杯どうだ?リュウグウ王国で仕入れたとっておきだぜ?」

 

「へぇ、かの深海王国の酒とはまた…」

 

そう言いつつしばらくツマミを片手に酒を酌み交わしつつ他愛もない話をする。

 

海賊がどーのだのだの公認海賊がどーのだのスリムゴールドがどーのだの。

 

そうしてしばらくするとシャンクスが真面目な目つきになり

 

「さて、そろそろ本題に入るぞ?」

 

「ただのお節介のつもりだったんだが…」

 

「いいから話せ」

 

「いや、別に大した事じゃないぞ?お前がここを東の海での拠点にしているという調べはついてたからな、この村についても色々調べている。

 

あの少年の事も同様だ、悪魔の実の能力者でありお前に憧れて海賊になりたがってるというのもな」

 

「やはり反対か?」

 

「ま、海軍だからな。だが俺にそれを止める権利はねぇよ。

 

今回の事だって海がどんなに怖いところか教えようと思ってちょっかい出しただけさ。

 

ま、海賊になりたいって思いが本当ならそんなもんじゃ憧れは止められねぇんだがな!」

 

「成る程、それでわざわざルフィの前であんな事やったってか?」

 

「いやいや、まぁちゃんと絶対に怪我とかさせないよう色々細心の注意を払ってやったんだぞ?

 

あの程度の実力で何も知らずに海にでればみすみす死なせるようなもんだぞ?

 

流石にそれを見過ごす事は海軍としてだけじゃなく個人的にも気に入らねぇからな」

 

「ほーん、成る程噂通り子供には甘いんだな」

 

「そりゃ子供は守るべき存在…って噂通り?」

 

「はっ、何だその間抜け面は。こっちもアンタの情報は色々仕入れてるんだぜ?

 

大量の武器を使うとか、東の海にいた時は"破壊の王"だなんて東の海1番の怪力と呼ばれてたとか、最近はグランドラインの前半部にいたとか、子供好きだが子供に怖がられてるとかな、そりゃそんな悪人面なら当然だな!」

 

と言いつつ口元を抑えクツクツと笑うシャンクスにイラッと来るも実際顔のせいか怖がられるのは事実なので憮然としつつ

 

「うるさい、こんな顔でも懐いてくれるのはいるんだから余計なお世話だ。

 

で、話は変わるがそっちはこのまま東の海にいるつもりか?

 

こちら的にはアンタはピースメインだし、非合法海賊に影響力があるんだからグランドラインに戻って欲しいとこだが…」

 

「あぁ、この拠点も随分と長い事世話になったからな。

 

そろそろ潮時だろう、おれ達はグランドラインに戻るとするさ」

 

「それは助かる、まぁ何かあればこちらからお願いがあるかも知れんがそん時は頼むぜ?」

 

「いやーだね、おれは海賊でアンタは海兵。

 

海賊が海兵の頼みなんざ聞けるかってんだ」

 

とそんな話をしつつ2人きりの酒盛りは夜も更けていったのであった。

 

 




かなり大きな原作改変してしまいましたねー

シャンクスの腕が健在、ですので戦闘力は落ちません。

これによりミホークと野良試合フラグが立ちました。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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