フィッシャータイガーが無事に役目を了承しその後も話を繰り返す。
その過程でお礼参りという事で単身海軍に突っ込んで捕まった魚人が1人捕まってるので救出を頼む、と依頼されたのでここは原作通り恩赦での釈放が手っ取り早いだろうと考え、現在タイヨウの海賊団を率いているジンベエを七武海に加入させるのはどうだろうか?と提案する。
メリットやデメリットを協議した結果、とりあえず前向きに検討するとしても先ずはジンベエに話を通さなければならないだろう、という事でその日は解散した。
そして明けて次の日、前々から目をつけていた人材をスカウトすべく、クリークの姿はステラ・プロダクションの社屋にあった。
「やぁミス・シンドリー」
朗らかな笑顔を見せてステラ嬢と話をしている女性に声をかける
「あらクリークさん、どうかいたしまして?」
肩までほどの長さの金の髪を持つこの女性はビクトリア・シンドリー
彼女は元々かなり高名な舞台女優であり、それに注目してこちらでスカウト、"歌と踊りで世界を変える"とステラ・プロダクションの企業理念に大きく賛同して国も、家も、婚約者さえも捨てて態々シャボンディまで来てくれた人材である。
そしてステラ・プロダクションが主催しているショーで歌ったり踊ったりするメンバーの指導にあたってもらっているが、流石に元々高名な舞台女優だけあって厳しくありつつも上手に指導して見せていた。
ステラ・プロダクションの立ち上げ当初からいるので当然クリークとは面識はある。
が、彼女はクリークの事を大規模なスポンサーというくらいにしか認識していないだろうし、詳しく説明するつもりも無い。
「君に御執心のお医者さんがいると聞いてね、少し挨拶に来たんだけど何か知ってるかい?」
「あぁ、ドクトルの事ね?彼ったら態々私を追って来たらしいわよ?全部捨てたつもりだったのだけれど…」
「それだけ貴方に惹かれているのだろう」
「まぁ今は教え子達の事でいっぱいだからそんな事考える暇なんてないわ。
それからドクトルなら朝起きた時に社長と一緒にいるのを見たわ、社長室じゃ無いかしら?」
「ありがとう、ではそちらに行ってみるよ」
と、品行方正なやり手の若手経営者をイメージしつつ話し終えて二階にある社長室へ向かう。
軽くノックをして
「テゾーロ、いるか?」
と聞けば
「あぁ、入ってくれ」
と返事があったのでそのまま扉を開けばそこにその男はいた。
尖った耳に高い鼻、丸い黒眼鏡をかけ、胴体は太っているのに手足が細いその異様な風態の男
「あー、ドクトル・ホグバックはアンタでいいのか?」
「フォスフォスフォス!いかにも!このおれこそが世界に名高きドクトル・ホグバック!!通称"天才"とはおれの事さ!!
そういうお前は一体誰だ!初めてみる顔だな!」
と独特な高笑いをすると男の横でテゾーロが頭を抱えているのを見て何となく理解をする。
「あー、はじめましてドクトル・ホグバック。
天才的外科医と名高いアンタに会えて光栄だよ。
俺はクリーク、このステラ・プロダクションのスポンサー…みたいなもんだ。
テゾーロ、彼を借りても構わないか?」
そう頭を抑えているテゾーロに聞けばシッシッと手を払うテゾーロ、さっさとどっかに連れて行けって事だなありゃ。
「じゃぁドクトル、少し落ち着いて話が出来るとこにいこうか」
そう言いつつホグバックを連れ出し本題を切り出す
「さてドクトル・ホグバック、今回俺がアンタに声をかけたのはスカウトの為だ」
「ふん、スカウトだぁ?フォスフォスフォス!そんな怪しい話に乗るわけないだろう!」
「因みに俺と社長のテゾーロはマブダチってやつだからなー、俺が間に入ればミス・シンドリーと同じ船にいられるかもしれんぞ?」
「スカウトについて詳しく聞かせてもらおうか」
なんだ、手のひらドリルかよと思いつつも話は早い方がいいので新世界にある島があり、そして大勢の手術が必要な患者がいる事を話す、今はまだ珀鉛病に関しては伏せておくが。
「勿論報酬についても出させてもらうし島までの護衛もこちらで請け負おう、どうだろうか頼めるのが天才と名高いアンタくらいしか思いつかなくてな」
原作と違って何か悪い事してないし、まぁ変な事さえしなけりゃだけどな、とお願いをするのであった。
だいぶ前にスカウトしたシンドリー嬢とそれを追って勝手に来たホグバックについてでした。
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
-
麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
-
クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
-
二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)