「はっ?科学班からの協力要請でありますか…?」
「あぁ、科学班が提唱している人体のサイボーグ化計画に対しお前に協力をお願いしたいらしい」
あれ?海軍でサイボーグ計画って言ったらパシフィスタのことか?
「えーと、何故私なのでしょうか?」
本来であれば"暴君"の異名を持つ"バーソロミュー・くま"が実験を受け入れ最終的には人間兵器となっていたが…
「お前の身体について医療班から興味深いデータが前々から上がっていてな、それに化学班が興味を示し是非ともお願いしたいとのことだ。
まぁ本人の意向に合わせるとの事だがどうする?」
んー、どうしようか。
確かにサイボーグ化は強くなるのは強くなるだろうけど、と原作でのパシフィスタを思い出す。
まず銃や刃物のような並みの攻撃では通用しない頑丈な身体。
これは現在でも普通に鉄塊拳法にて可能。
次に鉄を溶かす程の高熱のレーザー光線を両掌と口から照射。
これはかなり欲しいが確かこの技術が採用されたのってだいぶ後じゃなかったっけ?
そして両目の部分はモニターとして賞金首の顔と名前、懸賞金を判別する機能が備わっていたがこれは…別に覚えれば済む話だしなぁ。
「えーと、個人的にはお断りしたいかなぁーと…」
うん、パシフィスタがいくら麦わら一味や白ひげ傘下の海賊達に対して優位であっても戦力の固定化というデメリットは頂けない。
装備で強くするにも限度があるだろうしだからこそ身体も鍛えて対応できるようにしている。
確かにパシフィスタは高い戦力を持ち"大抵の"敵は倒す事が出来るだろう。
だがそれじゃダメなのだ、その程度では化け物達には敵わない、それならばこの話は受けない方がいいだろう。
そう判断しその意図を伝えれば
「なるほど、では科学班にはこちらから言っておこう。
ではお前が断ったので次の話に入らせてもらう、前々からお前の元にいる専属の武装班たちだが…」
「えーと、彼らが何か?」
「"試作兵装群"を使用するのに許可がいるのは覚えているか?」
「まぁ一応…とは言え最近は全然使ってませんが…」
やっば、あれより強力な装備をポンポン作ってるというのは黙っとこう…
「あれの運用については大将クラスの承認が必要としていたが最近はとんと音沙汰が無いから気になってな。
色々調べさせてみたら出るわ出るわ、"試作兵装群"など目じゃないほどの装備がな!」
「はっ!申し訳ありません!」
ばれてた事に心の中で冷や汗を流しつつとりあえず謝っておく。
「…まぁそれについてとやかく言うつもりは無い、技術の向上は海軍にとっても悪い事では無いしな。
そして決まり事では無いが慣例となっているお前の専属の武装班から科学班、技術班へのフィードバックを決まり事として行いお前専属の武装班を"ミリタリスタ計画"の実行メンバーとする」
初めて聞く単語だな、そんなのどっかに出てきたっけ?
「えーとセンゴク元帥、"ミリタリスタ計画"とは一体何でありましょうか?初耳なのですが…」
「言っておらんからな、まぁ簡単に言うと科学班が提唱している"パシフィスタ計画"というさっき言ったサイボーグ計画がある。
だがそれにはどうしても人体に手を加える必要があると報告を受けていてな。
だから保険として身体能力や悪魔の実に頼らない強力な武装の開発というのがコンセプトだ」
…となるとそれこそパワードスーツとかその辺りが必要になってくるんじゃ?
と心の中で思うも下手に藪をつつきたくないので黙っておく。
「というわけでこちらは受けてくれるよな?なに、今までとそう変わりない、少し書類が増えるだけだ」
と先の話を断ってる負い目もあり、もちろん受けてくれるよな?と目で聞いてくるセンゴク元帥に対して頷くのだった。
書類がまた増えるのか…
パシフィスタの対義語を勝手にミリタリスタにしました。
平和主義に対して戦争主義ってとこですかねー
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)