道化のバギー憑依はどこかで見たな…後ジャンゴ憑依もどっかであったような
習熟の為近海の航海に出て2日程、大尉と二人で甲板にて立ち話をしていると見張り台の部下から
「大佐ー!右舷前方に船影!小型の船、帆にドクロ!海賊船です!」
との報告が、また海賊かと思いつつ
「旗印は何だー!!」
「旗印は髭面のドクロです!」
との答えに覚えている海賊マークを一通り思い浮かべるも一致する物は無かったので
「取り敢えず停船命令を出せ!髭面のドクロ・・・知ってる者はいるか?」
徹夜で頑張って作った海賊メモをペラペラと捲りながら確認するも該当は無し。
周りに聞くも知ってる者はいない模様、となると最近旗揚げしたか危険度がかなり低いかのどちらかか…
「目標船停止しません!砲撃を行いますか?」
「砲撃は必要無い!それから本部情報班に確認!大尉、威嚇攻撃をお願いします。当てないでくださいね?」
「ガハハ、わかってますよ大佐殿、これで食ってますから今更そんなミスしねぇですよ、フィンガーボムッ!!」
そう言って大尉はポケットからコインを取り出し指で弾くと物凄い勢いでコインが撃ち出され目標船の前方に着弾し水柱をあげる。
大尉は指の力が異常に強くこの"指弾"という技を得意としており、この前なんか海賊船の土手っ腹に大穴を空けていた。
「止まったようですな?」
もちろん撃ち方を教えてもらったがあらぬ方向に飛んでいって大変だった。
「本部から何か返信はあったか?」
「はい!数年前から見られるようですが特に略奪などをする気配はなく偶に釣りをしているのが見られるとの情報です!」
「…海賊の定義が時々わからなくなるな。まぁいい、何があるかわからんから取り敢えず俺が見てこよう。」
「捕まえるので?」
「いちいち危険度が低いのを捕まえててもキリがないでしょう、ではちょっと行ってきます!」
そう告げてその場で一度屈むと空に飛び立つ。
空中を蹴りながら前方で停止していた船の甲板に到着したが、人が出てくる気配は無い。
まぁ見えていなくても‥と、この2年で上達した見聞色を使って探ってみると船底近くに気配が二つ。
待っていても仕方がないのでそちらに向かうと船室には食事の用意があり分量的には一人分、それと床に動物用の餌入れがあった。
となるとこの二つは一人と一匹かな?と考えつつ気配があり、そこに居ると思しき部屋のドアを開けると
「とりゃぁぁぁあ!!」
モップを待った男に奇襲されるも左手で受け止め右手で腰に挿していた銃をつきつける。
単発式大型拳銃"ベアコング" かつてカチカチの実の能力者であるベアキングがくれた()銃を技術班に改造してもらったものである。
佐官クラスの海兵ともなると武器が無くとも戦えるがやはりこう言う時にはわかりやすい形の物が必要なので何気に重宝している。
襲撃してきたのは紫を基調とした服に腰にピストル。胸に赤い刺青の中年の男だった。傍らには…ブルドッグ?にしちゃ脚が短いし耳が長いよな?よくわからない犬がこちらを見て唸っていた。
「おっさんは海賊でいいのかい?一応手配はされてないみたいだが…」
と左手で握っていたモップを離すと
「おうともよ…海兵さんが俺に何の用だ?」
「いや、何の用もなにも海賊旗掲げてるからだろうが」
「むぅ…」
「まぁ一応事情聴取だけしとくか、おっさんの名前と航行目的は?」
「…俺はシュナイダー、こっちは相棒のバズだ」
「アォン!」
「航行目的はこの先の島に食糧を確保しに行く途中だ」
「食糧の確保…街を襲ってか?」
「違う!俺はそんな事しない!ちゃんと金を払って購入するさ!」
「ふむ、何故海賊旗を?それと掲げてどれくらいだ?」
「3年ほどになるが別に違法な事をやった覚えはない!掲げてるのは余計なのをおびき寄せないようにだ…」
「あぁ、海賊避けか、納得した。取り敢えず船の臨検だけさせてもらうがいいか?」
「ぐ…勝手に物を取り上げたりしないか?」
「何か持ってるのか?」
「むぅ…けっ仕方ねぇか、海兵さん俺達は前回寄った島でこいつを手に入れた。」
シュナイダーが部屋の奥から引っ張り出したのは一つの宝箱。
「ほぅ、遺跡の探索か何かか?」
「いーや、こいつを見てくれ」
そう言って箱を開けると中にあったのは
「な、悪魔の実だと!?」
独特の渦巻き模様の浮かんだ果物であった。
悪魔の実…それは摩訶不思議な力を持つ海の悪魔が宿る果実。
海に嫌われて泳げなくなる代わりに凄まじいまでの人間離れした力を得る事ができる不思議果物である。
此処で語るには多すぎるので割愛する構えだその能力は十人十色、千差万別。
以前にも見た事はある、最も今回の形は別の物であったが。
「食おうとも思ったんだが何の能力かわかんねぇし売っぱらった方がいいかとも考えたんだが…」
「まぁこのまま持ってるだけだと狙われる可能性はあるだろうな、物が物だけに」
「そこで、だ。良かったら海兵さんが引き取ってくんねぇかなぁ?俺が売ろうにも伝手がねぇし足元見られそうだからなぁ」
「そこの犬が食いたそうにしているが…」
「ばっ、やめろバズ。動物が食っていいもんかどうかわかんねぇだろうが」
「引き取るにも下手すれば一億はいくからなぁ…」
「うわ、そんなに高ぇのかい。
まぁそんな大金持ってても怖ぇから程々の値段で買わねぇか?」
と、しゃがんでバズと呼んだ犬の頭を撫でるシュナイダー。
少し考えて…うん。困った時には上司に相談、報連相は大事よね
「わかった、ちょっと上司に確認しよう」
そう言って念のために持ってきていた鞄から航海に出るに当たってセンゴク大将より待たされた電伝虫を取り出す、でかいから持ち運びには向かないのだが…
「あ、センゴクたいしょー殿、いま大丈夫でありますか?」
『クリークか、どうした?緊急の案件か?」
「いえ、緊急というわけではないのですが悪魔の実を海軍で引き取って欲しいという海賊がいまして…」
『海賊が悪魔の実を?何でまた海軍に?』
「売る伝手も無いし食べるのも怖いしこのまま持ってても狙われそうだというのが本人の談であります。」
『因みにだが手配済みの海賊ではなかろうな?旗と海賊の名前は?』
「その辺りは情報班に確認済みであります、名前はシュナイダー、旗は髭面のドクロでありますが捕まえますか?』
『髭面のドクロ・・・あぁ、"犬連れ"か、それなら必要ないだろう。捕まえねばならない海賊は幾らでもいるからな。
それよりもその海賊と代わってくれないか?』
え?海賊全部覚えてるの?ぱねぇ、などと思いつつ固唾を飲んでこちらを見るシュナイダーに受話器を渡し
「上司が本人と代わってくれだと。」
そうしてシュナイダーとセンゴク大将が話す事数分。
晴れ晴れとした笑顔でシュナイダーがこちらに受話器を差し出したので受け取ると
『私の私費で買い取ったから好きにしろ、自分で食べるなり部下に与えるなり、ただ売り払う気ならこちらに寄越すように』
「え!?悪いでありますよ!自分で出すでありますよ?」
『9600万ベリーだ払えるのか?…いいから貰っておけ、出世祝い、お前の将来性を買っての事だ。』
「…わかりました、有り難く頂戴するであります」
『他には何もないか?』
「はっ、現在航海は順調であります。予定通り5日後にはそちらに戻る予定であります」
『うむ、気をつけるように。それではな』
そう言うと通信は途切れた。
「9600万ベリーとは良かったじゃないか」
「おぅよ、月々50万ベリーづつの受け取り予定だ、一気に受け取っても持っとくのが怖いからなぁ。でも海賊旗は掲げないように言われちまったがな…」
こうして俺は新たな悪魔の実をゲットしたのであった。
どうするかな?これ。
というわけでわ悪魔の実ゲット。
シュナイダーさんは映画で出てきてます、名前はかっこいいと思う。
シュナイダー&バズ
麦わらチェイスより
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
-
麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
-
クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
-
二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)