起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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・・・カレー多かったな、パスタにでもしようかな


白黒医師 ドンクリークさん

明けて次の日、個人的な話をしにトラファルガー医師の元へ

 

「…そうですか、やはりまだ見つかっていませんか」

 

「申し訳ない、とある作戦時に珀鉛病の少年を彼が連れていた事は掴めたのですが、それ以降の足取りは残念ながら…」

 

「いえ、生きてるかもしれないと分かっただけでも収穫ですよ」

 

「…彼が目覚めてくれれば色々とわかるのでしょうが、容態はどうなってます?」

 

「…残念ながら。打撲や銃創は完治したのですが未だに意識が戻らないのですよ。

 

ここに運ばれたときは応急処置はしてあったとは言え、予断は許されない状況でしたからね、頭などにダメージが入っていると目を覚ます可能性は低いかもしれません…」

 

「一応ホグバックにも診てもらいましょう、それからお子さんらしき少年の捜索についてはこちらも続けますので」

 

「重ね重ね申し訳ない、こちらも患者達については全力を尽くします」

 

「…そう言えばモネが医療の勉強をしていると聞いたのですがどうですか、彼女は?」

 

「えぇ、中々筋がいいですよ?本人も学ぶ意欲がある上に中々に飲み込みが早く教えがいがありますよ」

 

「となるとモネが一人前と名乗れるのもそう遠く無いって事です?」

 

「どうでしょうかね、彼女は医療を学ぶ事に貪欲ですからね…

 

私の予想が正しければホグバック殿からも技術を習おうとするのでは無いかと思いますが…」

 

「となると流石に数年はかかるかもしれませんね、彼女がいくら学ぶ事に貪欲でありセンスがあってもちょっとやそっとじゃホグバックの技術を得るのは難しいでしょう」

 

「本来ならば医者を目指している以上、医療大国であるドラム辺りに留学に行かせたいところですが…」

 

「なるほど!それはいい考えですね!後で本人にも確認してみましょう、確かにドラム王国は最新の医療を持つ医療大国として名高いですからね!」

 

「ではわたしは診察に戻りますので、ここら辺で失礼します」

 

そう言って去るトラファルガー医師を見送りつつ、ドラムの医者達の追放はいつだったか…とりあえずドラムについて少し調べるかと考えながら歩いていると体は丸く手足は細い特徴的な体型の男が目に入る

 

「お、ドクトルちょっといいか?」

 

「む?なんだクリークか、この天才たるおれに何の用だ?」

 

「あぁ、ちょっとこの施設の事について一応確認をとっときたくてな…ドクトル、何か痩せたか?」

 

ぽんぽんまるまるとしていたドクトルのボディーが若干スリムになっていたように感じた為そう聞くと

 

「フォスフォスフォス、よくぞ聞いてくれた!世間では最強の痩せ薬と名高い不思議金属"スリムゴールド"!!

 

かなり高価な上にほとんどがグランドライン内、特に新世界側でしか流通される事の無いあの金属がやっと手に入ったのだ!

 

まさかここで生産しているとは思わなかったぞ!?」

 

「まぁこの島自体が新世界にあるから流通もごく限られてるからな、量も少数しか生産してないし…

 

というかよく"スリムゴールド"の事を知ってたな、そんなには広まってないとは思ってたが」

 

「"脂肪を吸着し体外に迅速に排出する"これだけ聞けばおれの腕と合わせれば完璧な脂肪切除ができるから色々と調べてたんだよ。

 

やはり楽して痩せたいから手術してくれ、という金持ちは多くてな…」

 

とやれやれと両手を上げるホグバック

 

「と、話が逸れたな。どうだ患者達は?」

 

「そうだったな、最初この島に来て相手があの白い町の住民達と聞いた時は驚いたぞ!

 

流石に中毒症状であり伝染病では無いという事は知っていたが…」

 

「なんだ、きちんと見破っていたか」

 

「舐めるな、これでもおれは天才医師だぞ?専門は外科医とは言え、それくらいおれでもわかる。

 

しかしいいのか?白い町の人間は全員死んだと聞いているし新聞にもそう出てたが、この施設は政府の運営か?」

 

「流石天才、鋭いじゃないか。この施設も患者達についても政府には秘密にしてある。

 

海軍内でも知っているのは一握りの人間だけさ、世界政府は珀鉛について都合の悪い事を全部闇に葬るつもりだったろうからな。

 

だからドクトル、アンタがここの話をもしも洩らすつもりなら…」

 

そう言って壁に手をつけると石レンガの壁に握力だけで指をめり込ませ掴み取る

 

「…つもりなら?」

 

「そんな事はしないとは思うがこうなると思ってくれ」

 

そう言って手のひらを開けば粉々になった石レンガ

 

「言われてもそんな事はしないぞ、何せきちんと報酬はもらうのだからな!

 

…しかしその化け物じみた身体能力は気になるな、どうだ?報酬は少なくしていいからいっぺん解剖される気はないか?」

 

と軽い脅しも何のその、どこ吹く風でこちらに解剖を持ちかけてくるその姿に

 

「やだよ!誰が解剖なんかさせるか!」

 

全力で否定してその場を足早に去るのであった。

 

 




まだ闇落ちしてないからがめついだけの医者ですねー

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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