起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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ジンベエの七武海就任は迅速にクリークが裏から手を回した為原作より一年ほど早くなっています。


新たな船 ドンクリークさん

マリンフォードにて報告を終えて次の日、クリークの姿は海軍船舶基地にあった。

 

元々は海軍のグランドライン支部の一つであり主に艦船の建造を行なっていたが"四海制覇"の一環で役割を分担し新たに艦船の建造、補修をメインとした"船舶班"として生まれ変わっていた。

 

そして船舶基地に多数あるドッグ、三人の仮面を被った巨人が忙しなく動き回る最中をクリークと船舶班の班長は連れ立って抜けると一番奥のドッグへと向かう。

 

「ほう、これが・・・」

 

「えぇ、少将が自ら提案して建造された"シャーロット・アンジェ号"をモデルとして継承しつつ新造された"フィーネ・イゼッタ号"です。」

 

そこにあったのは帆装や武装などの艤装はまだ施されていないがシャーロット・アンジェ号と似たスマートで優美なシルエットの船がそこにはあった

 

「シャーロット・アンジェ号と同型・・・いや、少し違うな」

 

「はい、シャーロット・アンジェ号と同じくバーク形式を用いておりますがモデルとしてですので所々違いはあるかと」

 

「バーク形式という事は・・・」

 

「えぇ、ご存知の通りバーク型の特徴は通常の帆船と比較して船員が少なくて済む事です。

 

更に所々に自動化を進めていますので操作乗員は通常の海軍艦ほどの人員は必要ありません。人数は限られていますからね。

 

それから他にバーク形式の特徴として船底が平らな為水深が浅いところでも航行可能です、船底にはシャーロット・アンジェ号と同じく海楼石を敷き詰めています。」

 

「外輪はやはり難しかったか?」

 

「えぇ、流石にパドルシップはまだ開発されて間もないですからね、技術的に習熟がまだ十分とは言えませんからね。

 

それに長期の航海が多い遊撃隊の船ともなれば各海軍基地で修理する事も有るでしょうが、技術的に全土に普及していると言い難いパドル形式は壊れた際何処でも修理する事は出来ないでしょうから」

 

「む・・・最もな意見だな、確かにシャーロット・アンジェ号も各支部にて修理する事もあるからな・・・」

 

「ですがクリーク少将が提言していた"すくりゅう理論"なるものを搭載しました!」

 

「スクリューが実用化にこじつけたのか!?しかしそれこそ技術的にも習熟は全く無いのでは?」

 

「いえ、実用化とは程遠いものです。

 

少将が提唱している"すくりゅう理論"なる物を技術班、科学班と協議した結果、回転翼が水をかくことによって回転軸方向に揚力を作り出し推進する力を得る事は可能との見解を得られました。

 

少将の理論では蒸気機関や電気を用いての完全自動化との事でしたが、なにぶんパドル理論よりも新しいとあって現状では完全自動化は難しいとの結論になりました」

 

「となれば何故搭載を?」

 

「はい、通常事は従来通りマストに風を受けて航行となりますが、緊急時に限りという事で"完全な人力"での機関搭載となりました」

 

「え・・・人力?」

 

「はい!形式は自転車と同じくペダルを踏み込んで回転させその動力を回転翼へと伝えます。

 

・・・とは言えかなり重たいので普通の人間には踏み込む事は出来ませんが」

 

「・・・まさか俺が?」

 

「えぇ!少将であればこの程度の重さは問題無いでしょうし、提唱者ですから!

 

これを参考事例として科学班及び技術班と提携して一刻も早い実用化を目指すつもりです!

 

それから修理に関してはこの"人力すくりゅう機関"は人力ですので動力を伝える為の歯車がメインですから修理は容易となってます。

 

構造が簡素な為多少の無茶は効きますしこの"人力すくりゅう機関"は全力で動かせばかなりの速力がだせるかと」

 

「・・・自ら提案した以上協力はしよう、非常の際に速力がある事は望ましい事だしな」

 

「ですので緊急時の使用の際は是非ともレポートの提出をお願いします」

 

「・・・善処しよう。

 

そういえば"スクリュー理論"はいいとして"キャタピラ理論"はどうなっている?」

 

「あぁ、"すくりゅう理論"と同じく提唱していた"きゃたぴら理論"については試作品は完成しました。

 

・・・ですがパドルを転用する形で行なったので機関部も含め大きさがとんでも無い事になりまして

 

目下のところ実用化にあたっては小型化を推し進める方向ですがこれに難儀しているようで・・・」

 

と新たな形式を船の動力として注目している船舶班の班長と話し合いを続けるのだった。

 

 

 




このクリークさんは色々と前世知識を"新理論"という形で暇な時に論文を上層部に提出しています

キャタピラに関してはフランキーがブラキオタンク作ってますしカポネ・ギャング・ベッジ率いるファイアタンク海賊団の船、ノストラ・カステロ号も変形して水陸両用となりますからキャタピラは開発されるものとしています、別方向からのアプローチですが。

スクリューに関してもポーラータング号に搭載してる"と思われる"為そのうち実用化にはこじつけるものと思われます。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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