魚人島に対する切り札としてはこれ以上の人材はいませんよねー
現在原作開始より九年前、オトヒメ王妃が天竜人の書状を手に入れたのが一年ほど早まっています
「で、話しておきたい事って何だクリーク、ジンベエの事に関しては新聞で読んだが上手くやってくれたようじゃねぇか」
誰もが寝静まる深い夜、シャボンディ諸島の隠れ家にてフィッシャー・タイガーは自身を死んだ事として匿いその後の保証をしてくれたクリークに呼び出され、隠れ家にて話し合いを行なっていた。
「夜遅くにすまないスカル、ちょっと・・・いやかなり重大な話があってだな・・・」
・・・表向きは死んだ事になっているので今は"スカル"と名乗っているが。
フィッシャー・タイガーことスカルは死んだ事になった後、最近手が足りなくなったクリークの裏の顔である覆面髑髏として活動してもらっている。
最近はもっぱらシャボンディ諸島にて一斉監査の目を逃れた一部の違法奴隷商にちょっかいを出す仕事を行なっていた。
そんな中今回のクリークから話し合いの提案を受け、そこで聞かされたのは自身にとってもかなり重大な情報であった。
「なっ!オトヒメ王妃の暗殺の可能性だと!?どういう事だクリーク!!」
「落ち着けスカル、まだ起きると決まったわけじゃない。
この情報はあちこちに潜ませているこちらの手の者から手に入れた情報を纏め上げたものだ、起こるかもしれないという程度だが・・・」
「その情報とやらを教えてくれ、知ってるに越した事は無いだろう」
「先ずはつい先日の話だ。
オトヒメ王妃の己の身を賭けた話し合いによりミョスガルド聖の説得に成功した。
ミョスガルド聖は人間と魚人族の交友の為に動く事を決定したようだ。」
「それだけならば随分といい話だな・・・全くオトヒメ王妃は・・・あの人は凄いものだな・・・。
で、お前が懸念する暗殺事件。それが起こるかもしれないという推察の経緯は?」
「魚人島にいる過激派、と言えばわかるか?」
「・・・確かに、そういう一派がいるのは事実だ。
しかし人間嫌いの筆頭となるアーロンもそこまで恩知らずでは無い、それにアーロンはジンベエの七武海加入による恩赦でインペルダウンから釈放された後、マクロと同じくタイヨウの海賊団から離脱した後に何処ぞに流れたと聞いているぜ?」
「いや、魚人島にいる過激派と言っただろう?アーロンではない。
ホーディ・ジョーンズという男を知っているか?まだ20にならないくらいの青年だが。」
「・・・いや聞かねぇ名だな。そいつが過激派という事か?」
「あぁ、ホーディ・ジョーンズは現在リュウグウ王国の兵士として働いている。
そして裏から調べた限り奴は裏では人間の襲撃を密かに行い、更に人間と仲良くする魚人族相手にも制裁を行なっていた。
そしてそんな男が人間との友好の為に動くオトヒメ王妃、そしてそれを可能としうる可能性のある天竜人の書状。
それを前に何も動かないと思うか?」
「・・・次代に受け継がせねぇ筈の意志がまだ残ってたって事か。
それでおれはどう動くべきだ?確かに暗殺事件が起こると決まったわけじゃあねぇ。
だが魚人島は、リュウグウ王国は今あの人を亡くしては魚人族と人間の間には再び深い崖が横たわる事になるぞ?」
「その為にスカル、アンタには是非とも魚人島に向かって欲しい。
残念ながら俺も、テゾーロも手が離せなくてな・・・」
「どの程度までなら問題ねぇんだ?」
「少なくともフィッシャー・タイガーの生存がバレるのはくれぐれも無いようにしてくれ。
難しいようであればオトヒメ王妃、ネプチューン王の両者だけならバレても良いがくれぐれも他言無用を確約させてほしい。
覆面髑髏が魚人島にいる、ぐらいであれば問題ない。
やる事としては念の為という事でオトヒメ王妃の警護、こちらも念の為という事で魚人族と人間の友好を名目にプレゼントを贈るが絶対とは言えないからな。」
「わかった、オトヒメ王妃が魚人島に帰るのはいつだ?」
「五日前にここに来たが二日後に帰還する予定だそうだ、だからアンタには帰還する船に忍び込んでもらう事になると思うが・・・」
「船なんざ必要ねぇ、おれを誰だと思ってんだ?」
「・・・そうだったな、魚人は海こそが自分の庭だったな。
ではくれぐれも頼む、俺も海軍の任務があってしばらく新世界にいる事になるから付きっきりにはなれん、正体さえバレなければある程度はアンタの裁量で動いてくれ。」
そうしてフィッシャー・タイガー・・・もとい"スカル"の魚人島行きが決定したのだった。
という事でフィッシャー・タイガーこと"スカル"が魚人島へ向かう事になりました。
上手くやってくれれば良いのですが・・・
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)