起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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オリジナル小説・・・間に合わんなこりゃ。


竜宮顛末 ドンクリーク

 

それはクリークがマリンフォードから新世界に出発して数ヶ月後の事であった。

 

世界中を飛び回るニュース・クーと呼ばれる新聞カモメに、いつも通り数枚のコインを渡して新聞を受け取る。

 

一面の見出しに出ていたのは

 

"魚人島にて王族暗殺未遂事件発生!!犯人は人間か!?"

 

という見出しであった。

 

フィッシャー・タイガーは無事暗殺を阻止できたようだな、と考えつつ記事を読み進める。

 

犯行は白昼堂々行われたようで演説を行なっていたオトヒメ王妃にどこからか銃弾が撃たれたそうだ。

 

幸いな事に銃弾は海軍から友好の名目でプレゼントされたストールによって防がれたとの事である。

 

これはクリークの進言で何かの足しになれば、と防弾加工が施されたストールを贈ってあり"友好の象徴"を猛プッシュしていつでも身につけてもらうようにお願いしたものである。

 

勿論、防弾加工云々は一言たりともオトヒメ王妃に告げていないが。

 

その身ひとつで争いに突っ込んでいくその性格からして、そんなものが施してあるなど知れば絶対に身につけようとはしなかっただろう。

 

そのお陰により、衝撃の所為なのか気絶はしたものの幸いにも命に別状は無く、直ちにリュウグウ王国の兵士が現場に向かうもそこにあったのは何者かが争った痕跡とライフルを持った人間の死体。

 

これにより人間に対して軟化していた魚人族は再び態度を硬化させるという事態になった。

 

しかしオトヒメ王妃は助かったのだ原作のような断絶にはならない・・・だろう、多分。

 

新聞にはホーディ・ジョーンズの事など書いてあるはずも無く死体となった人間が犯人では無いかと結論づけられていた。

 

争った痕跡があるのでまだ他に仲間がいたのかもしれないとも書かれていたが。

 

争った痕跡という事はホーディ・ジョーンズとスカルだろうか?その辺りは本人の報告を聞くしかないだろう。

 

何はともあれオトヒメ王妃はその命を落とす事は無かったので何よりだ。

 

取り敢えずシャボンディに帰ったらスカルに話を聞かねばならないな、そう考えつつ次のページをめくる。

 

取り敢えず端の小さい記事も全て確認し気になったニュースは何点か。

 

"海列車の全線開通がもう間も無く、早ければ来年にも全線開通か!?"

 

"クック海賊団消息不明!セレブ御用達客船オービット号も同海域にて行方不明!嵐に巻き込まれた可能性高し!!"

 

"ジンベエの七武海加入の恩赦により釈放された元・タイヨウの海賊団乗組員"ノコギリのアーロン"東の海に出現"

 

といったものである。

 

海列車に関してはスパなんちゃらの件を出来れば何とかしたいところである。

 

確か原作では全線開通の後に司法船がやって来た筈なのでそれまでにはウォーターセブンに向かう必要があるだろう。

 

次にクック海賊団、嵐に巻き込まれて消息不明という事はゼフとサンジはもう遭難してると言う事か?

 

しかしどれぐらいの期間遭難するか不明だが今から行ったとしてもとてもじゃないが間に合わないだろう、せいぜい東方方面軍司令を務めるメイナード少将に一報入れておく程度の事しかできまい。

 

そしてアーロンについてである。

 

フィッシャー・タイガーは生存しているので原作ほど酷くは無いとは思うが・・・でもアーロンだしなぁ、後でベルメールには一報入れておいた方がいいだろう、と考える。

 

まぁ今のベルメールならいくらアーロンがグランドラインから来たとはいえ一方的にやられる事は無いだろう。

 

さてそれらを行う為には先ず目の前の事を片付ける必要がある。

 

新聞を読みつつ受けた報告に対してクリークはこう怒鳴り返すのだった。

 

「妖精なんぞいる訳ないだろうが!置き引きで武器を盗られたなど笑い話にもならん!さっさと探してこいっ!!」

 

その言葉に慌てて船を飛び出していく複数の兵士達。

 

シャーロット・アンジェ号を港に停泊、買い物をしている間に携帯用ロッドと特注のサーベルを盗られたとの報告であった。

 

しかも一人では無く数人が。

 

ここはドレスローザ。

 

世界政府加盟国であり、妖精伝説が色濃く残る国である。

 

 




ドレスローザ編、とは言えドフラは檻のなかですけどね

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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