トンタッタ族の代表としてこちらについてくる事になったコットンと名乗るその小人は女性のトンタッタ族だった。
道中でこちらを見張っていた紫の髪の原作で見たような見ないようなその小人は偵察部隊に所属していたらしい。
偵察部隊所属故にスピードに自信があるというその小人は動きを見せてもらったがなるほど自信を持つだけの事はある。
戦闘力もなかなかのもので能力持ちの小人には及ばないもののそのスピードと、持ち前の尻尾を活かした戦闘方法は成る程、代表として選出されるだけの事はあるだろう。
武器の代わりとして食料を渡し、肩にはトンタッタ族総出で見送られるコットンを乗せ洞窟を抜け地上に戻る。
コットンタッタ・・・なんて馬鹿な事を考えてると
「世界を知ってもらうといってたれすがわたしを何をすればいいれすか?」
肩に乗せたコットンが喋りかけてきたので
「まぁ兎に角人間を知ってもらう事だな、おっとそう言えば名乗って無かったな。
海軍本部少将のクリークだ、よろしく頼む」
そう言って肩に手をやれば疑問を顔に浮かべ
「これは何れすか?」
と尋ねてきたのでそうか、握手も知らないのかと思い
「これは握手と言ってな、挨拶として相手の手を自分の手で握る行為だ。
だいたいは信頼の証と言う事で武器などを扱う双方の利き手で行なわれる挨拶だ」
と教えてやる。
「そうは言っても大人間の手は大きすぎるれす、これで勘弁れすよ」
と右手の人差し指を両手で上下に振るコットン、まぁ自身の体格が一般の人間よりかなり大きい事は承知しているし、コットンのような小人族相手には致し方無いと考えつつ歩みを進める。
「少将ー!少佐ー!ご無事ですかー!!」
洞窟を抜けると伍長を含む部隊が待っていたのでそれに対して軽く片手を上げつつコットンについて紹介すれば反応は様々で小人に対する物珍しさからか殺到してきたので
「おいおい、一時的だが仲間になるんだからあまり怖がらせるな」
そう言って部下を嗜めつつクリークはおもむろに指で輪っかをつくり口をつける
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴる、と符丁を鳴らせばクルルルッという鳴き声と共に大空から一匹の鳥が舞い降りてきた。
特徴は猛禽類・・・ワシに近く、機械的な意匠を持つその鳥はクルルルッという鳴き声を上げてコットンと反対側の肩に着地した。
カフウ・・・トリトリの実、モデル鷲を"食べさせた"ガトリングガンである。
この生物はワシの特徴を持ったガトリングガンとでも言うべき生物で他のゾオン系と同じく機械の意匠が所々にある鳥形態、首から先がガトリングガンに変形した更に機械的意匠が強い人獣形態・・・機鳥形態とでも言うべきだろうか?
そして元となったガトリングに鷲の意匠を持つ武器形態である。
そしてそれに加えて背中には船と通信が可能なように小型電伝虫と映像電伝虫を搭載しており主に偵察や陽動といった事をメインに行う存在である。
因みに海軍独立遊撃隊の前身である海軍独立中隊の頃から共にいる古株であり、弾薬は食べた物から生成されるらしく、好物はミネストローネという不思議生物でもある。
ポカンという顔をしたコットンに
「紹介しようコットン。こいつはカフウ、俺達の仲間だ。
頭はかなりいいからお前の言葉も理解する筈だ、主に偵察を担当しておりお前と組んでもらおうと考えている」
と伝えればコットンはおっかなびっくりした様子で首の後ろを回りカフウの足元へ来ると
「わたしはコットンれすよ、カフウと言ったれすかよろしくれすよ。
・・・クリーク、この鳥は何か不自然れすね?何なのれすか?」
と一目で見抜いた模様。
それに対してクリークは悪魔の実を食べた武器だという説明をすればコットンは得心がいった様子。
「とりあえず船に戻ったら必要な物はお前のサイズに合わせて用意しよう、何か希望はあるか?」
そう尋ねつつクリークは新たな仲間を加え部隊の者達と共にグリーンビットとドレスローザ本島を繋ぐ鉄橋へ向かうのだった。
騎鳥便・・・げふんげふん
戦闘機ならぬ戦鳥騎とでも言うべき感じで。
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)