起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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そろそろドレスローザ編も終わらせたいとこ、多分次で終わるくらいかな?


黒の禍魚 ドンクリーク

 

右前方から飛びかかってきた闘魚をクリークの白尾棍が捕らえる。

 

なぎ払いを受けた闘魚はどんな敵でも屠ってきたその角を折られ錐揉みしながら大きく吹き飛ばされた。

 

後方では少佐が月歩にて飛び上がり大きく口を開いて飛びかかってきた闘魚は下顎から蹴り飛ばされ自慢の牙を砕かれた。

 

更には伍長が長銃で迎撃したりとそれぞれで出来る戦闘を行いつつ襲ってくる闘魚を迎撃しつつ前進、更に上空からはコットンを乗せたカフウが連続で銃弾を吐き出しつつ一行は鉄橋を渡り終えたのだった。

 

そして全員がようやく浜辺で一息をついているとクリークが指示を出した。

 

「よし!全員少し休憩だ!コットン!カフウ!お前たちも少し休め、俺は少しやりたい事がある」

 

やりたい事があると言い出したクリークに少佐は

 

「何かありましたか?」

 

と尋ねれば

 

「闘魚って海上戦闘にかなり有利だと思わないか?」

 

との答えが返ってきた。

 

少佐が"また始まった・・・"とばかりに頭を抑える

 

「くりーく、まさか闘魚を捕らえるつもりれすか?無駄れすよ、闘魚はとても凶暴れす。

 

その凶暴性は時に同じ闘魚にも向かうれすよ?飼い慣らすなんて無理れすよ」

 

クリークの言葉に肩に降り立ったコットンも否定意見を見せるが

 

「いやなに、別に群れを囲い込もうって話じゃないさ。

 

とりあえず一匹だけでも持って帰ろうかと思ってな、固有種だし戦闘力はかなり高いしな」

 

「いやまぁ今更ですから止めませんが・・・」

 

「今更・・・れすか?」

 

「あぁコットンちゃん、クリーク少将は子供や生き物や道具を拾ってくる悪癖があってな、闘魚も何かが琴線に触れたのだろう」

 

「闘魚は凶暴れす、飼い慣らすなんて不可能だと思うれすけど・・・」

 

少佐とコットンがそうひそひそと言うのを尻目にクリークはズボンだけの身軽な格好になると大きく息を吸い込んで未だに闘魚がウヨウヨと泳ぎ回る中へ飛び込んだのだった。

 

「くりーく!しょーささん!くりーくがあぶないれす!」

 

一人で群れに飛び込んだクリークを見てコットンは思わず声を上げるが

 

「落ち着けコットンちゃん、少将なら平気さ。」

 

「ですが闘魚は強いれすよ!われわれでも闘魚一匹を相手するのには複数でかかる必要があるれす!それをいくらくりーくが強いと言え大人間ひとりだけで群れに飛び込むなんて自殺行為れす!!」

 

と至極真っ当な事を言い出すコットンに対して少佐はかぶりを振り

 

「うん、すごくマトモな事言ってるのはわかるんだけど今のうちに慣れておいた方がいい。

 

クリーク少将は対個人戦闘力だけなら大将クラスに匹敵・・・と言ってもわからないか。

 

クリーク少将ならちょっとやそっとじゃやられたりしないさ。

 

あの人の戦闘力においての非常識さはこの部隊の人間なら誰もが知るところ。

 

どうしても心配なら闘魚が飛びかかってこない上空で様子を見てるといい」

 

「・・・危ないと思ったら援護に入るれす」

 

「それまでは手を出さないようにね?」

 

少佐のその言葉を背にコットンはその丸い尻尾を揺らしながらカフウに飛び乗ると上空に飛び立つのであった。

 

そして上空で待機するコットンを待っていたのは部隊に入った者を待ち受ける洗礼・・・すなわちクリークの非常識さを身を持って知る事になった

 

「なんれすかこれ・・・」

 

上空で待機してる筈なのに次から次に海中から打ち上げられる闘魚にコットンは唖然として開いた口が塞がらないでいた。

 

次から次へと打ち上げられた闘魚はある程度の高さまで上がるとそのまま自重で落下、大きな水柱を上げて再び海に落下していきダメージを受けていた。

 

が、闘魚もさるもので落下し海面に叩きつけられたとは言えその堅牢な黒い鱗は衝撃を軽減し突如襲いかかってきた不埒な獲物を禍々しいその角で貫くべく突進する。

 

クリークはそんな闘魚の角をガシリ、と右手で掴むとそのまま掴んだ角に左手で打撃を加える。

 

次に手強い獲物を噛み砕いてやろうと大口を上げて襲いかかってきた闘魚に蹴りを叩きこみ、そのズラリと並んだ牙を粉砕。

 

そして次から次に襲いかかってくる闘魚を殺さないようにしつつもダメージを与えていけばこの獲物は驚異的であり、見えない牙を待っていると理解したのかやがて闘魚達は逃走はしないもののクリークを遠巻きにしつつ襲いかからなくなったのだ。

 

が、どこにでも理解しない個体はいるもので再び猛然とクリークに襲いかかる個体がいた。

 

クリークの手刀により自身の自慢の角を大きく傷つけられたその個体は周りが手を出さなくなった事を不甲斐無いと思いつつ猛然と獲物に突進を仕掛ける。

 

うん流石の敢闘精神、こいつにしよう

 

そう考えたクリークは手加減して襲いかかってきた闘魚を攻撃する。

 

正拳、肘撃ち、頭突きに膝蹴り、アッパーからの踵落とし・・・自身は獲物にダメージを与える事が出来ず、尚且つ徐々にダメージを蓄積されていった闘魚はやがて"今はこいつに勝てない"と理解したのか攻撃を中断、その場を離れようとするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





コットンはものすっごくマトモな事を言っています

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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