起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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エベレストが8000m近くあるしそのくらいの高さの山はあるってことで


天峰秘境 ドンクリークさん

 

メルヴィユ・・・かつて脱獄した金獅子を捕らえた島であり本部二等兵であるシグマの故郷でもある。

 

別名"雲に届く秘境"の名を持つ島である。

 

別名の通り地図を指さした一点・・・天高く聳えるまるで塔のような山の麓までクリークは来ると、ボートに乗せていた大半の荷物を背負い直して月歩にて飛び立った。

 

クリークの考えは簡単である。

 

もともとそのうち空島には行く予定だったが、ハイウエストを経由するルートやノックアップストリームを使うルートは危険と考え他の方法を仕事の傍で探していた。

 

空島があるのは積帝雲・・・雲の化石とも称される雲の中にあり積帝雲は下層の白海、白々海の二層で構成されている。

 

そして下層の白海でさえ高さは7000メートル、レッドラインよりも更に高いその高さは行ける方法は少ない。

 

が、クリークは元々高さのある場所から直接乗り込む方法を考えた。

 

その為レッドラインよりも更に高い山を探し思い出したのがメルヴィユである。

 

金獅子再捕縛の際にたけー山だとは考えていたが頂上が雲で隠れていた事もあり、まさかそんなに高いとは思ってなかったが調べてみれば大当たり。

 

直ぐに本部の航海士チームと連絡をとりメルヴィユ周辺の気象を調べ積帝雲のルート上にある事を確認、予定通りであれば島に到着して2、3日中に積帝雲と接触する筈だ。

 

時折小休止を挟みつつ数時間程で頂上まで到着、早速背負ってきた資材を下ろし今頃テゾーロ達はキャンプを張っている頃か、と考えつつ大きく伸びをする。

 

「やはり空気が薄いか・・・」

 

流石にこの高さとなると空気も薄い、早めにこっちに移り慣れさせた方がいいだろう、と考えつつメルヴィユの頂上から飛び立ち、あわや地面に激突といったところで連続して月歩を踏み込み急ブレーキ、無事に地面に降り立つクリークは浜辺に向かいウネウネと黄金を操作していたテゾーロに声をかける。

 

「こっちは終わったぞ、そっちは行けそうか?」

 

「あぁ、ロープ状にって事だったがこんなもんか?」

 

そう言って細くした黄金を見せるテゾーロに

 

「荷重は問題ないか?」

 

と確認すれば

 

「おれも最近知ったが普通の黄金と比べて能力で操っている黄金はかなり頑丈になる。

 

この太さならびくともしねぇ、ちょっとやそっとじゃ千切れやしねぇよ」

 

テゾーロが黄金に輝くロープを渡しクリークは受け取ると数回引っ張り満足そうに頷くと

 

「ギン!シグマ!カフウ!コットン!集合しろ!!」

 

森の方にそう大声をかけるとボートを引き上げるクリーク。

 

戻ってきたメンバーに報告を聞き、コットンの報告にあった池にフゴフゴと鳴き声を上げるマガツノを担ぎ上げ迅速に運んで叩き込む。

 

実はこの闘魚、海水でも淡水でも生きていけるらしいのでしばらくはこの池で留守番してもらおう。

 

いくら闘魚が強いとはいえこの島の生物にそう簡単に勝てるとは思えないから生態系を壊す心配もないしな。

 

殆どの荷物は頂上に置いてきたのでボートを担ぎ上げたクリーク以外の一行は身軽に山の麓まで移動する。

 

麓まで到着したおり

 

「・・・本当に大丈夫かこれ?」

 

ボートにシグマとテゾーロを乗せ黄金のロープでグルグルに巻きつけると万が一にも落ちないようにそれを背中と左腕に括り付けるクリークにテゾーロはそう尋ねれば

 

「心配するな大丈夫だ・・・多分」

 

最後だけぼそりと言って右腕にギンを括り付けた上で脇に抱え込み

 

「おい、今多分って言ったか!?」

 

ボートに括り付けられた状態でジタバタするテゾーロがそう反論するも

 

「よし、カフウとコットンはそのまま先行して休憩できそうなくぼみなどがあったら知らせてくれ」

 

「わかったれす、でもこの山を登るれすか?かなり高いれすよ?」

 

「大丈夫だ、重いのを考慮しても数時間あれば登り終える」

 

そう言って背中には亀のようにシグマとテゾーロ、ボートを背負い右腕にはギンを抱えたクリークは再び月歩にて飛び上がるのだった。

 

 




ヘブンズゲートに到着予定だったが描写を細かくしすぎて思ったより長くなってしまった。

でも説明はしょるの嫌だしなー

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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